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第11章 神之園
人は神属として君臨したその地を『神之園』と名付けた。そして歴史に『星々の民』という神属の営みが、文化として成り立った。人は祖を辿ったかのように、ただ満す日々を送るのである。いつの時か人は自らを人ではなく神属であるのだと、そう語るのであった。
それは神之園が多くの神属で溢れた頃のことである。神属の中に神性の乏しい者が現れ始めた。それは神属の証を得られないほど乏しくなり、それ故にその者たちは「神属に非ず『人』である」と蔑まれた。
この時神代では、神秘の発展から神属とはいつか神に成り行く存在であると考えられていた。
―――我々は曖昧な人の存在から神へと返り咲く。
故に星々の民にとって神秘の珠玉を持てない者たちというのは、それが血肉を分けた者であろうと忌み嫌うべき存在なのであった。神属から人々は園を追われた。星々の民は人を神之園から追い出すための境界を作った。天まで聳える高壁で神之園を囲ったのだ。二度と相まみえぬために。




