第八話 第二の悲劇
気がついたら、僕は自分の部屋にいた
……そういえば廊下で捕まったんだよな
ということは………
「やっぱりね………」
鏡を見ると女子用の制服……
俗に言うセーラー服を身にまとった少女…… にしか見えない少年がいた
「……………………………………………はぁ…」
まぁ遅かれ早かれこうなることはわかってたんだけどね…
「ったく……あいつら……」
そう呟いて部屋を出ると、僕をこうさせた張本人がいた
「あ、海起きた〜 やっぱ可愛いね♪」
「ね♪じゃないよ全く!!」
「ごめんごめん 反省してるから」
「………にやけ顔で言われても説得力ないんですけど」
「まぁまぁ そう怒らないで」
「普通怒るよ!!」
「でもクラスの女子より可愛いんじゃない? これで男なのは勿体無いな………」
「全然嬉しくないし 逆に傷つく発言だね」
「そうかな?褒め言葉のつもりなんだけど」
「褒められている気分は微塵もないよ」
「まぁそう気にしないで」
「気にするよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「それより もう魔法使えたんだ というかいつの間にあの本読んだの?」
「あぁ………… 逃げながら読んでた」
「余裕ありすぎでしょ」
「そう? 本読みながらでもほぼ全力疾走と同じくらいの速さで走れたけど」
「凄いを通り越して呆れるわね」
「そう?僕としては恵美の行動の方が呆れるんだけど」
「もう1,2着ほど着せてあげよっか?」
「………脅迫ですか」
「そういえば授業は?」
「ん?今昼休みだからまだ授業は無いよ」
「そんなに寝てたんだ………」
「校長特製の麻酔針を使ったからね」
………… まぁ母さんならやりそうだな
どうせただの針に毒属性の魔法で麻酔薬を作って塗りこんだだけだろうし
「でももうすぐ午後の授業始まるから教室に行った方がいいんじゃない?」
「ほんとだ 早く行こう」
僕は教室に向かって走っていった
これから第二の悲劇が起こるとも知らずに………
「急いで行ったのはいいけど ちょっと早すぎたかな? 歩いたほうがよかったかも」
教室に着いたのはまだ授業開始から10分前だった
「この学校大きすぎてどこまでどれくらいの時間で行けるかわかんないからな……」
そう言いながら教室の扉に手をかける
ガラ
…………………………………………………………………
バタン
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????
教室に入ったら男子は血走った目で僕を見ていたので、怖くなって教室から出て扉を閉めた
「何か物凄い嫌な予感が………………… ○■▲×☆%&$#〜〜〜〜〜!!!!!!」
いきなり教室の扉が開いて男子どもが一斉に現れる
……………………襲われる!?
「え………ちょっと 皆?」
一斉に襲い掛かってきた
「!!!!!!!!!!!」
間一髪でそれを避けて逃げ出す
当然後ろからは男子が追ってくる
僕は………………………
「僕は男だぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
その叫びも虚しく、僕は追われ続けていた
更新 だいぶ遅くなりました(汗
そろそろ新しく出るキャラとかも考えていたりします
いつ登場するかわかりませんが、なるべく近いうちに出したいと思います