第六話 制服!!
ジリリリリリ
「ん?もう朝…か」
布団から這い上がると、大きく伸びをした
そういえば今日からだよな あの制服着るの…
…… 今日は私服で出て後でちゃんと男もんの制服もらお
まぁ母さんが妨害するんだろうな……
その後、後の事をなるべく考えないようにして洗面所に向かった
「はぁ…朝はやっぱ辛いな…」
そう呟きながら部屋を出て、共同部屋… (リビングって言うのかな?)に行った
「あ、恵美 起きてたの?」
そこには恵美の姿があった 祐樹の姿はないことに気づき、ほっと胸を撫で下ろした
朝から抱きつかれたんじゃ困るからな
「ん? あぁ海 おはよう」
「まだ祐樹は起きてないんだ… よかった」
「海も朝ごはん買いに行ったら? 早くしないと食べられなくなっちゃうよ」
恵美は、パンを食べながら言った
「うん わかった じゃあ行ってくる」
僕は、そう言うとゆっくり部屋を出て売店に向かって歩いていった
「はぁ… 危なかった 売り切れ直前かよ」
「海おかえり〜 校長がこれ読んどけってよ」
そこにあったのは魔道書だった…
「…そういえば恵美もその・・魔術師?だっけ の家系なの?」
「うん 聞いたのは一昨年…かな?」
「ってことはやっぱ祐樹もそうなんだ〜 …まさか母さんの策略か? これは」
特に祐樹と同じ部屋にしたこととか…
何でそんなに祐樹にこだわるかって? …普通だろ
毎回男に抱きつかれて逃げない男がいるか?
「そろそろ時間だよ 服…着替えなくていいの?」
恵美がくすくす笑いながら言う
「…制服は今日普通のに替えてもらうよ」
まぁ当然でしょ
「男子用のはもう無いっぽいよ?」
な… 予備くらいあってよくないか?
「じゃあ注文を…」
「それが今売り切れだって」
何で〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
どうしてもこの服を着せたいのか 母さん!!
「あぁもう私服でいい!! 制服なんて捨てる!」
「あら? 制服を着ないのは校則違反なのよ?」
「… だからって着れるわけないだろこんなの!」
「別にいいじゃない 減るもんじゃないしそれに……」
「それに…?」
「海の女装姿久しぶりに見てみたいな♪」
不気味な笑みを浮かべて、恵美は制服を近づけてきた
ヤバイっ!! 絶対無理やりにでも着せるつもりだ
咄嗟に僕は逃げ出す
恵美は祐樹を起こしてから追いかけてきた
「絶対あんなの着ないからな!!!!!!!」
そう叫びながら、僕は廊下を走り続けていた
更新少し遅れました
まだ6話ですね・・・
もっとがんばります
少し本編を修正しました♪