第三章 何でいるの??
「ここが教室だ」
先生はそう言って、教室の扉を開いた
「突然だが、今日は転校生が来た 白川海菜君だ」
今入るんだよな… あ〜緊張する
僕は、少し戸惑って、教室に入った
僕が教室に入った瞬間、歓声が聞こえた
…可愛いとか何だかあんま嬉しくないようなことばっか…
自己紹介しないといけないんだろうな…
まぁこうなることはわかってたんだけど
「えっと…白川海菜です よろしく」
言い終わると、僕は適当に空いている席に座った
僕が座ると、先生はすぐさま授業を始めた
あ〜…授業か めんど
全く授業を聞かないまま休み時間に入った
「海〜〜!!」
休み時間に入ると同時に、背後から声が聞こえた
後ろを振り向くと懐かしい顔…じゃなくて!! なんであいつがここにいんの???
「なっ…恵美!? 何で…」
そこにいたのは中学の時の同級生で幼馴染でもある宮野恵美 僕が困っている時に面白がってばかりいる酷いというか薄情というか・・・ そんな人だ
「何でって私がこの学校に通ってるからに決まってるジャン」
決まってるジャンってあんたね… 何でここに通ってるかって聞いてんのになぁ〜
「あぁ、そうそう 祐樹もいるよ」
そう恵美が言った途端、いきなり寒気がしてきた こういうときって言うのは大抵…
「海菜〜〜〜〜!!!」
やっぱり… 嫌な声が後ろから聞こえた 僕はその瞬間横に跳んだ
僕の横すれすれに祐樹が突っ込んできた
彼は 佐山祐樹 中学の時に僕に惚れて(嬉しくないけど)付きまとってきた
僕からちょっと外れて突進した祐樹は、そのまま机にダイブしていた
「いって〜… 海菜!! 酷いぞ!」
「酷いぞじゃないよ!! 急に抱きつくこうとするな!」
「だって海菜が可愛いから…」
「僕にはそっちの趣味はないの! 何度も言うように男だし 同性愛には興味ない!」
「そんな堅いこと言わずに 俺を受け止めて」
そう言うと、祐樹はまた突進してきた
僕は、それをかわして背中にチョップをかました
まぁ力はないからあんま痛くないだろうけどね…
「海も相変わらずだね」
恵美が笑いながら言う
ははは… そうですよ!! 相変わらず男に好かれる女顔ですよ!!
「そうそう この学校は寮になってて、 海菜は私と祐樹と同じとこになってるから」
へ?
今さりげなくとんでもないこと言ったよね
「そういうことだから 宜しくな 海菜(はぁと)」
祐樹はそう言うと同時に僕に抱きついてきた
「…祐樹? いいかげん、僕怒るよ」
そう言って、怒りのオーラを出すと、危ないと思ったのか、祐樹はすぐに飛び退いた
「祐樹〜 海菜本気で怒ると大変なことになるからほどほどにしといた方がいいよ
下手したら… 死ぬよ」
「…祐樹と同じとこ!? 嫌だーーーーーー!! 絶対嫌だ!!!」
「そんな照れなくても…」
ヒュ
ドカ
ゲシ
はい 効果音だけでわかんなかったと思うので説明します
祐樹がいいかけた時、僕はまず祐樹の後ろへ高速で回り込み、一応人体の急所の部分を殴り…といっても変なとこじゃないのでご安心ください
その後、邪魔なので適当な所に蹴り飛ばしました
「あんま力なくてもいいとこに当たれば気絶くらいさせられるってほんとだったんだな〜♪」
「そんな話聞いたこと無いわよ」
そう言ってる間に、授業が始まった
祐樹はというと…
「う〜ん… 海菜〜」
寝ていた
変な夢じゃないといいんだけど…
なんだか変になっちゃったな〜・・・
もうすぐ校長登場です♪