表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAGIC SCHOOL  作者: 永羅
23/23

第二十三話 口論

今回から凪視点も出てきます。

まぁ海菜と凪両方主人公というような形だと思ってください。

 目覚ましが鳴る。……煩い。

 とりあえずこれを止めたらまた寝て─

 「凪!!いつまで寝てんの!?」

 ドンドンというドアを叩く音と共に声がする。

 俺は音がする方向へ向かい、ドアを開けるとそこにいたものの口を抑えて引きずり込んだ。

 呻き声を出して暴れるソレ。ドアを閉めると開放した。

 「っはぁ……。いきなり何を!!」

 「ここで俺の名をあまり呼ぶな。一応女として通してるんだから、2人きりの時だけにしろ!」

 「そこまで気にすることかな?」

 「気にすることだよ!ばれたら俺はもう終わりだ」

 「何で?」

 「お前が外で女装がばれないようにしてるのと一緒だ!!」

 「え?何で知ってるの?」

 「この俺が今まで何も行動してないとでも思ったか?能力が暴走しないように見張ってきたんだよ。つかわざわざ『私』なんて言って、本当に女装にも磨きがかかってきたな。別に俺は今のままの口調でも全くばれなかったけど。寧ろボクっ子って結構萌えるとか言う人多いし」

 「何が萌えるだよ。凪はいつからそっち系の思考になった?大体凪だって僕と会ったときに『私』とか言ってたくせに。しかも偽名まで使ってさ。たぶん学校内でもそうしてるんでしょう?そっちの方が女装癖あるんじゃないの?つか見張ってるとかストーカーじゃないの?」

 「俺はいつもはこういう口調だよ。あの口調を使ってたのはあの時と本格的にこの格好を使って悪事を働く時だけだ。お前の場合はそれだとすぐわかるだろうし。まぁできればばれなかったら一番よかったんだがこういうことになったからな。ほんとにめんどくさいよ。まぁそのおかげで普通に見張ることができるようになったがな。つか俺がせっかく好意で見張ってやってるのにストーカーとは何だよ。もし何かあったらどうすると思ってるんだ?最後に俺は使いたくてあんな偽名使ったんじゃない。そうしろと言われたからやったんだ。全く、本当に物分り悪いよな」

 「やっぱり凪だって使ってるんじゃん。人のこと言えない、変態」

 ……そうはっきり言われると物凄く痛い。

 俺が軽いショックを受けて立ち直れなくなってると、海菜は冷めた目で睨み、出て行ってしまった。

 「俺、今回だけでもないけどものすっごい被害受けてるような気がする。しかも海菜に……」

 俺の嘆きは誰にも届くことなく消え去っていった。

今回は妙に長いマシンガントークがあったので行数はかなり短いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ