第十五話 メイド喫茶〜!?
「はぁ………昨日は酷い目にあったよ」
薬の効果が切れて一安心
「でももしあのまんまだったら……」
「考えたくないね」
「………うん」
大体いきなり薬飲ませるって酷いだろ(泣
疲れがたまっていたので寝る
昨日はちゃんと直るか心配で寝れなかったのだ
24時間とか言っておきながら実は30時間だったし……
「………僕達の存在って…」
香奈の嘆きが聞こえたような気がした
異変に気づいて目を開ける
そこには恵美と…… 見慣れない天井が映っていた
「…………おい」
「あ 何だ起きちゃったの?」
「の?じゃなくて…… ここはどこだ そして今僕に着せようとしている物は何だ!!」
恵美の手にはある服が握られていた
「これ? 当然メイド服よ♪」
「てめ…… いい加減にしろよ!! 僕がどれだけ恵美達のせいで……」
「問答無用!!」
「っておいぃーーーーーー!!!!!!!!!」
ボン
「はぁ…… 危ねぇ」
間一髪で魔法を使い、気絶させる
「ったく!!こいつわぁ〜〜〜〜〜!!!」
とりあえず今の状況を確かめる
横にあるベットには香奈が眠っている……
まだいつもの格好だ
まぁ抵抗する僕の方を先にやろうって魂胆だったんだろうな
「それ以前にここはどこ………だ?」
そう言った瞬間後ろからある気配があることに気づく
「!? 母さ…………ん…………」
麻酔針を刺されて気絶する
目覚めた時にはすっかりコーディネートされていた
「「……………………………………」」
はぁ………何で僕達はこんな目にばっか遭うんだろ……
香奈、既に放心状態
そうして恵美&母さんの最凶コンビ登場
「で、今度は何なんだ」
「人手が足りないから働いてもらうのよ」
「本人の許可無しにですか」
全くこいつらゎ〜〜〜〜〜〜〜!!!
「大体いきなり拉致するのはおかしいだろ!! 僕を何だと思ってるのかな?」
「娘」
娘ってあんたねぇ〜〜〜〜
「僕は男だ!!何処が娘なんだよ!!」
「口論してる場合じゃないでしょ!!とにかく今日は働いてよね」
恵美〜!!あんたって人は………
「恵美が働けばいいじゃんよ!!」
「海の方が人気あるでしょ!!」
いつ人気投票をした…………
「人気があろうと無かろうと何も言わずにいつの間にか拉致るのはやめ「あ〜もうまどろっこしい!!とっとと行くよ!!」っておいぃぃぃーーーーーー!!!!」
僕と香奈は恵美と母さんに引きずられていく
「ちょっと……行く前にここが何処なのかくらい教えてくれたっていいだろ!!」
「何言ってるのよ もうわかるでしょ?」
まぁ着せられている衣装からしてここは恐らく………
「メイド喫茶よ♪」
やっぱりぃ〜〜〜〜〜〜〜(泣)
店内に放り込まれる二人
うわぁ〜〜いるいる………
たくさんいるよ〜………
そして壁にはとてつもなく気がかりな物が一つ
「ツンデレな姉と気弱な妹の双子の美少女メイド姉妹〜〜〜〜〜〜〜!??????????」
っざけんなよ!!! 誰がツンデレで美少女で姉でメイドだ!!!!!!!!!!!!!
「あの二人………いつか殺す」
「海兄ちゃん………怖い………」
ん?あぁ 香奈心が戻ったか………
完璧に放心してたからな
それより………………
「海兄ちゃんって言うな 僕……じゃなくて!!私が女装してるってバレるだろ そしたら変態みたいじゃないか」
「……わかったよ海兄…… 海姉ちゃん♪」
流石に外で海兄ちゃんって呼び方はねぇ…………
何せこの格好だし
一応自分も女言葉にしとく
気づけばこの前隣町に行った時もこうしておけばよかったな
やっぱりこのせいだったのかな 周りの視線が痛いように感じたのは………
「ほら お客さん入ったよ!!」
店員さんが言った
「「い……いらっしゃいませ〜♪」」
っくそぉ!!史上最悪の屈辱!!
「香奈………今日一日の辛抱だ ある程度稼いだらきっと一日で大丈夫だろ」
その後、変なことを言っている奴らを全て気絶寸前の威力で殴っていた
そのせいか客の変態どもが一斉にツンデレコールしやがる
「………まじで殺してやろうか………?」
大量の殺気を放ったと同時にコールをやめる
どうやら修羅が見えたとか見えなかったとか………
腹いせに客にさまざまな手口で特盛り定食(5000円)とジャンボパフェ(3000円)を注文させる
因みに両方ともあり得ないほどデカかった………
少しスッキリした反面、悲しくなった僕であった
何だかとっても痛い話に仕上がってしまいました…
実はだんだんネタが切れていて……どうしよう〜とか思ったりするわけです
一応これは海菜達が卒業するまでか一年間が終わるかした時に終わらせようかと…… このペースじゃあいったい何話までいくんでしょうかね〜(汗)