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MAGIC SCHOOL  作者: 永羅
12/23

第十二話 リボン!!


ん〜眠い…… あれ?恵美……何してるのかなぁ

珍しく目覚ましが鳴る前に目を覚ます


「…………恵美?」

「あ、起きちゃった…… 寝てた方がやり易いのに」

「何のことかな?」

「ほら、海と香奈は見分けがつかないでしょ? だからこれを」

そう言って恵美が僕の目の前でヒラヒラさせているのは………リボン!?

「これをつけろっていうの?」

「その方が可愛いしね」

「い・や・だ!! 絶対つけないからね!!」

「そっか………」

仕方ない……というように恵美が俯く

「じゃあ力づくで……ね♪」

「え………恵美?」

「こうでもしないとつけてくれないからね〜♪」

そう言ってジリジリと僕を追い込む

「や……やめろぉぉおおおおおおおーーー!!!!!!!!!!!!!!!」





「「うぅ〜」」

「海、そんなに落ち込まない!! 香奈も泣かないの!!」

「誰のせいでこうなってると思っているんだ!!」

僕には水色、香奈にはピンクのリボンが髪につけられていた

そのリボンを使ってツインテールにさせられている

しかも取ろうとしても母さんが魔力を込めて作った物らしく、取ることができない

本人以外が取ろうとしても無理らしい

随分とたちの悪い物を作ってくれたもんだ!!


「学校の中だけならまだしも外に出かける時も取れないなんて………屈辱だ!!」

「そこまで言わなくてもいいでしょ ほら、今までより可愛くなったよ」

「ははは……… それは僕にとって谷底に突き落としておいてさらに10tトラックを一緒に落としてくるのと同じような言葉なんだけどな」

「何か凄い具体的な表現ね…」

「またクラスに入った時に襲われたらどうしよう…… しかも今回は香奈まで被害が……」

「海も魔法少しは上達したから何とかなるんじゃない?」

「まぁちょっと訓練してそりゃ思い通りに使うことはできるようになったけど…」

「ならなんとかなるでしょ」

他人ひとごとだと思って〜!!」




      〜〜〜教室前〜〜〜

あ〜 何だか昨日と似たような展開……

ガラ

「……やっぱりな」

「海兄ちゃん……怖いよぉ」

何から何まで昨日と同じ ただ違うのは香奈がいるということだけだ

どうやらもう香奈が来ているということはわかっているらしく、驚いている人はいない


「………行くぞ」

香奈にそう言って廊下に飛び出す

当然後ろから来るのがいる  全く同じ展開だな


   〜〜〜〜〜〜3分後〜〜〜〜〜

「っくそ!! 追い詰められた」

「どうしよ〜」

今にも飛び掛ってきそうだ

ついに一斉に………来た!!

そこで何かが盛大な音を立てて切れる


「てめぇら……………いい加減にしやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

気づいたら目の前には今まで追ってきた変態共が倒れていた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜香奈視点〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あ………

海兄ちゃんが……切れた

こうなったら大変なことになるよ…… あの人たち大丈夫かな?

「てめぇら……………いい加減にしやがれ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

うゎ……… 目つきが凄いことになってる

怖い………

そうすると、海兄ちゃんはいきなりぼんやりとした球体を創りだした

そう………まるでガラスのような

不思議な球体がだんだん大きくなっていく


追いかけてきた人たちは驚いて立ちすくんでいる

「……………死ね!!」

そう言うと同時に海兄ちゃんは球体を飛ばす


バチィ!!!!


激しい音がすると同時に僕と海兄ちゃん以外の人は倒れていった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「海兄ちゃん凄いよ!! それ何の魔法なの?」

「…………へ?」

「今やった魔法だよ」

………? 何のことだ?

もしかして切れている間のことか

昔っから本気で切れるとその間のことは覚えてないんだよな……

なるべく覚えているように振舞っていたんだけど…… 香奈まで騙されていたとはな


「ごめん……昔から僕って本気で切れた時のことは覚えてないんだ」

「え?  今まで覚えているって………」

「それは切れると見境が無いように思われない為に言っていた嘘だ 香奈も騙されていたとは思わなかった…」

「そう…なんだ」

数分間沈黙が包み込む

「教室……行こっか」

香奈に言う

「でもその前に……この人たち……保健室に連れて行った方がいいんじゃない?」

「それもそうだね」

気絶している変態共を網に包んで引きずっていく


「海兄ちゃん? その網は……」

「ん? あぁこれか 隣町で買った物に魔力を注いだ物だ 少しは強度が上がっている」

「それ以前に何でそんなの買うかな?」

「ん〜何となく」

「はぁ………」

溜息をつかれた

「ちょっと……その溜息は何?」

「いや………何でもないよ」

いやいや…… 何でもなくないっしょ


「? まぁいいや ここが保健室らしい」

「やっぱりここも大きいね」

香奈の言うとおり、保健室もかなり大きかった


とりあえずのびている馬鹿共をぶち込んでおく

後は保健室の先生が何とかしてくれるだろ


「さて………行こう!!」

そう言って僕は走り出す

「あ……待ってよ〜」

香奈も少し遅れてついて来る


今日も朝から慌しい………

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