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第3話:七不思議

エルは早速調査に入った。仮のクラスとしてエルはA組に配属された。この学園は名門学園だったので周りの子たちはみんな勉強に勤しんでいた。エルは授業そっちのけでアヤカの話を思い出す。


(そういえば、アヤカの幽霊の話少し気になるな…)


利用できるものは利用する。ちょっとした些細な手掛かりから思わぬ真相が出てくることもある。昼休みエルはアヤカのいる3年B組を探した。

エルはB組の教室に入る。


「わぁ、エル!」


アヤカはエルのもとに飛んできた。人懐っこくて純粋でまるで小動物みたいだ。


「これからお昼食べるんだ〜。一緒に食堂行かない?」


「いいよ。私も色々聞きたいことあるし」


これを機にエルは幽霊のことについて聞いてみることにした。アヤカには都市伝説好きなオカルトに見えてているだろう。これなら怪しまれない。

 食堂にはたくさんのメニューがあった。

丼系、定食系、麺類。他にも購買のパンやスナックも充実していた。エルはケチャップマシマシのナポリタン、アヤカは激辛カレーを注文し席につく。


「……さっきの幽霊の話聞かせてくれない?」

エルはナポリタンを頬張りながら聞く。


「もしかしてエルも信じたくなっちゃった?」


「まぁ、そんなとこかな…」

ナポリタンを頬張りながらエルは答える。


「ふふん。じゃあ教えるねこの学校には七つの噂があるの」


「学校の七不思議ってやつ?」


七不思議なら中学にもあった。トイレの花子さんだの動く肖像画だの色々だ。


「ただの七不思議じゃないの。しかもいろんな子が体験してるからすごく信憑性があるの」


アヤカが話してくれた七不思議はこうだった。

 一つ目は-何度直しても遅れる時計-理科室の時計は何度直しても遅れるそうだ


二つ目は-誰もいないはずの廊下で足音がする- 足音を聞いた警備員さんも多くいるのだとか


 三つ目は-誰もいない教室の電灯が点灯する-これも警備員さんが見たそうだ


 四つ目は-傾く肖像画-音楽室の肖像画が何度直しても動くそうだ


 五つ目は-消える物置のロッカーの謎- 物置のロッカーに置いてある物が勝手に無くなるそうだ


 六つ目は-いないはずの生徒-見たこともない女子高生が現れる


 七つ目は-六つ目まで知った生徒は戻れない


「七つ目がどうも気になるな」


「でも七つ目まで辿り着いた人はいないの。七不思議について調査した子はみんな行方不明になってるの…この前だってC組の子が行方不明になったんだから」


「行方不明…ってその話もっと聞かせてくれる?」


「うん…その子はねものすごく好奇心旺盛な子でね、七不思議の謎を解き明かそうとしていた。その子はとっても頭が良かったから五つ目まで解明してたみたい。真相は面白く無くなるからって教えてくれなかったけどね…そしてとうとうその子は姿を消した」


「六つ目と出会った…ってことだよね」


「うん…」

アヤカはふとデジタル型の時計を見る。


「あっ、もうチャイムが鳴っちゃう。急がなきゃ」


「ほんとだ。また七不思議の話聞かせて」


 エルが言うとアヤカの顔が少し喜びを帯びる。


「うん!じゃまたね!」

 二人は食器を片付けて各々の教室に向かった。


 (七不思議について他にも調査している子がいるなら…別に私が調査しても変ではないか…)


 エルは足を早め教室に向かう。

 

 

 

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