魔法少女ノ家庭裁判
鬼月「私は怒っている!!」
彩火「え、どしたん?」
薄氷「大方くだらんことだろう…」
奇木「キキw相変わらず冷たいねぇ」
金鳥「お話くらいは聞いてあげましょうか!」
閑散とした夜の森…そこにある秘密基地に集まる5人の魔法少女達がいた!
鬼月染美花!
彩火彩!
薄氷明透!
奇木檜樹!
金鳥羽楽!
いつもは各々の魔法を使いこの街に生まれ落ちる怪物を倒していた…それが終わった今、この秘密基地に来て快適に過ごしていたのだが…
鬼月「私が大切にしていたプリンがぁ!どこにもないんだよぉ!」
奇木「キキw食べられちゃったってコトぉ?」
金鳥「まさかわたくし達を疑っていますの〜?」
彩火「まあ確かに普通の人が入ってこれないような場所だししょうがないけどさ〜」
薄氷「お前の勘違いってことはないのか??」
鬼月「いつもなら多少そうは思うけど…でも今回は1時間、目を離した隙にもう無くなってたんだよ!」
薄氷「そうだな…その言葉が本当であれば確かに私達の中に犯人がいてもおかしくないかもな」
彩火「でもどーやってぇ?その犯人を特定するのぉ?」
鬼月「だから今から開催するよ!家庭裁判を!!」
金鳥「家庭裁判…ですの?」
奇木「キキwいいんじゃないか?このままってのも良くないだろう」
薄氷「家庭裁判……?まあこの際名称はなんでもいいな…それに1時間しか犯行できないと言うのなら話をすり合わせればすぐに犯人がわかるだろう」
鬼月「それじゃ!家庭裁判の開始だよ!」
〜そうして5人はテーブルに座って顔を突き合わせる〜
鬼月「とりあえずまずは私が目を離してから無くなったのに気がついた、1時間の間の話をするからその後みんなも何してたか正直に話してよね!」
薄氷「まぁ、疑われたままというのも癪だしな」
鬼月「私はまず買ってきたプリンを冷蔵庫に入れて、それから見たかったアニメを一話分見たんだ。それが終わった後は外に出て少しだけ魔法の練習をしてから、最後にお風呂に入ってたよ!それで上がった後に食べようと思ってたのに…」
薄氷「まぁ…特に怪しくもない1時間だな?」
彩火「じゃあ、次はあーしかな?とりあえず1時間前の最初は誰も入ってなかったから風呂に入ってたよ〜。それが終わった後に湯冷めに気をつけつつ髪とか乾かしててぇ…それも終わった後は前作ってた花火が上手くいってるか確かめたくて森の少し奥で試し撃ちして帰ってきて今に至るな〜」
奇木「キキwなんか音がすると思ったらアレ花火の音だったんだね、それについては信用してもいいと思うよ」
薄氷「次は私か…とりあえず1時間のうち15分はちょっと調べておきたい書物があって、それを解読していた…それが終わって疲れたと感じたから私もお風呂に30分入ったんだ。それが終わってから残りの時間はテレビをみていたな、冷蔵庫から飲み物を取り出したけど別々に保管してるからそのタイミングでもう一つの冷蔵庫にプリンがあったかはわからないな…すまない」
金鳥「まぁ〜確かにこの場所は食品と飲料品を分けて保管してますからそのことについて嘘をついているとは思えませんわね」
奇木「キキw次はアタシかな?アタシはまずキッチンで料理を作っててそれを完成させて食べ終わった後に、外にある植物の手入れをしてたんだ。確かその外にいたタイミングでそこそこデカい音を聞いたんだ、それが花火の音で間違いないよ。植物の手入れが終わって戻った後に食器の片付けをしようと思ったら今こんな感じだねぇ」
鬼月「だからキッチンに食器置きっぱなしだったんだね!植物も大事だけどキッチンはみんなが使うから早めに片付けようね!」
金鳥「最期はあたくしですわね!あたくしは最初は自室で投資していた結果がどうなってるのかを確認していましたわ!それが終わった後はお父様とお母様とビデオ通話に花を咲かせておりましたわ!それも終わった後は私も飲み物を取りに下に降りて冷蔵庫を開けましたわ!それで休憩していたところ裁判になってしまいましたわー!」
彩火「最期の方以外は自室にいたんだね〜、まあそれだけで疑うのは良くないよねぇ」
鬼月「とりあえずみんなの行動を纏めてみよう!」
〜そうして5人で纏めた5人それぞれの1時間の行動はこうなった〜
鬼月:プリンを冷蔵庫に→アニメ視聴→魔法の練習→お風呂
彩火:お風呂→風呂上がりの管理→外で花火の試し撃ち
薄氷:書物の解読→お風呂→冷蔵庫から飲み物を取り出してテレビ視聴
奇木:キッチンで料理→食事→植物の管理
金鳥:投資の確認→両親とのビデオ通話→冷蔵庫から飲み物を取り出して休憩
薄氷「うーん、各々の行動の中で確実にそれを行なっていると証明できそうなものはあるがやはり今ある可能性は一つじゃないか??」
鬼月「それって??」
薄氷「この1時間の流れで食品がある冷蔵庫に触ったのは奇木だけだ、そうなると可能性としては犯人かそれとも鬼月が嘘をついているか何か勘違いしているかだ…私とて疑いたくはないが…」
奇木「キキwまあしょうがないけどさぁ…みんな忘れてない?ここしばらく片方の冷蔵庫が壊れてたこと」
金鳥「あら?そうでしたわね、確かしばらく前に壊れてから使ってないから共用にしてましたね…」
鬼月「それなら他に冷蔵庫を触っていた薄氷ちゃんと金鳥ちゃんもプリンに触れる機会があるね…」
奇木「アタシは正直薄氷ちゃんが怪しいと思うな…最初に2つの冷蔵庫の話出したのもそうだし、金鳥ちゃんは開けた時間にもよるけど最後に開けたならこの裁判が開かれるまでにプリンを食べれたのかどうか少し怪しいと思うな」
薄氷「逆に私は奇木が怪しい…と言うことになるのかな、それこそ食事を取っている所を誰も見ていないのならそのタイミングで食べてしまえば証拠隠滅の時間はかなり長い…それにまだキッチンを片付けていないのだろう?もしかしたら何か残っているのかもしれないしな?」
彩火「うーん?これはもう奇木ちゃんか薄氷ってことでいいのかなぁ〜?」
金鳥「あたくしが冷蔵庫に飲み物を取った時には注視してはいませんでしたが、プリンはなかったように思いますわ!まあそもそも冷蔵庫のことをすっかり忘れてはいましたけど…」
鬼月「つまり可能性としてあり得そうなのは…奇木ちゃんが食事中に食べたのか、それとも薄氷ちゃんが書物を調べている時かお風呂から上がって冷蔵庫から飲み物を取った時か…」
薄氷「保身というわけではないが誰かこの時の行動を見ていたりしないのか??」
金鳥「あたくしが冷蔵庫に飲み物取りに来た時に薄氷さんがテレビ見ているのをチラッと見た時は何かを食べている様子はなかったように感じましたが…」
薄氷「どれも可能性の話で要領を得ないな…何か大きな証拠があればいいが…」
彩火「書物読んでる時は何か口にしなかったの〜?」
薄氷「うん?まあコーヒーゼリーを嗜んでいたが…」
鬼月「ちょっと待って!その時間違えてプリンを持って行ったってことはないの?」
薄氷「バカいえ…プリンとコーヒーゼリーを間違えることなんてあるか?しかもコーヒーゼリーを嗜んでいたのは1時間よりも前だ」
金鳥「でしたらやはり奇木さんが!?」
奇木「キキw行き詰まってきたようだし一旦キッチン見に行かないか?そこにゴミがあったら流石に認めてやろう」
〜5人の魔法少女はキッチンへ〜
鬼月「キッチンに来たけど…流石にプリンの容器のゴミはないね…」
薄氷「まあ流石にあるわけはないだろうな」
奇木「キキw書斎も見てみたいな、万が一があるかもだからね」
〜2階の書斎へ〜
彩火「これが食べた後のコーヒーゼリーの容器だね〜」
金鳥「まぁ…特段おかしいところはなさそうですわね…」
鬼月「待って…この容器!私が買ってきたプリンの容器とそっくりだよ!!」
〜ざわつく5人〜
そして最初の部屋の机に戻ってきて…
鬼月「つまりこの事件の真相は…薄氷ちゃん!貴方が間違えて私のプリンを食べたんだよ!!」
薄氷「そんなことあるか……?確かに食べたのはコーヒーゼリーだと思ったんだが…まあでも確かに珍しいコーヒーゼリーではあったから間違えていたのなら素直に謝ろう」
奇木「キキw珍しいって何が珍しいのかな?」
薄氷「パンナコッタ入りのやつだったんだよ…もの珍しいからたまにはこういうのもいいかなって…」
鬼月「えっ…もしかして下が黒くて上が白いやつ??」
薄氷「そうだが…なぜ知っている?」
鬼月「ごめん………1時間前に冷蔵庫で見たのはそっちのほうかも…私が買ってきたプリンはカラメルがすごい量入ってる自家製のものだから特殊な見た目だから見間違わないと思って…」
薄氷「おい!今すぐそこら辺探せ!絶対何処かに置き忘れてるぞぉぉ!」
〜そうして5人で探し回ると…〜
彩火「あ〜!玄関ではっけーん!」
鬼月「良かった!まだ冷やせば食べれるよね…」
奇木「キキw何はともあれこれで裁判は閉幕だね」
金鳥「あら?このプリン5個もありますわね」
鬼月「えへへ、みんなに食べて貰いたくて…」
薄氷「全く人騒がせなやつだ…」
そうして無くなったプリン事件の裁判は終わったのだった…
薄氷「それはそれとして鬼月、正座」
鬼月「え……?問題は解決したし…」
薄氷「正座ァァ!!!」
鬼月「は、はいぃぃ!」
薄氷「他の三人はプリン食べてていいぞ」
彩火「う、うんそうするね…」
奇木「キキwまあ正直説教コースだとは思ってたよ」
金鳥「可哀想ですが…あたくしが手を差し伸べては反省になりませんものね…あっ、これ両親から送ってもらった美味しいミルクティーですわ、どうぞお飲みになって」
奇木「キキw美味しいね、ありがとう」
彩火「カラメルたっぷりのプリンなんてどうなんだろ〜って思ってたけど美味しいねぇ」
金鳥「薄氷さーん、説教もいいですが美味しいミルクティーが冷めてしまいますわよ〜」
薄氷「君はいつも注意散漫な所を直せといつもいつも……はぁ…まあプリンをご馳走したいという想いに免じて今日はこのくらいで許してやろう」
鬼月「ホント!?ありがとー!」
薄氷「全く君は…私は今日はもうコーヒーゼリー食べたからまた明日食べるとするよ、ミルクティーは貰おうか」
鬼月「でも考えられないよね…あの時と比べたら」
彩火「そうだねぇ…あの頃はいきなり集められていきなり魔法少女で」
薄氷「各々アクが強すぎて反発なんてザラだったな…」
奇木「キキwでも最後はみんなで力を合わせて元凶をぶちのめしたんだよね」
金鳥「そうですわね…そして今はこうして茶会のように集まって会話に花を咲かせる…」
そうして各々が過去を振り返った後…
鬼月「ねぇ…何があっても、私達唯一無二の友達だよね!」
それを聞いた4人は
彩火「当然じゃん!」
薄氷「当然だろ」
奇木「キキw当然だよ」
金鳥「当然ですわ!」
そうして魔法少女の五人はこれからも健やかに過ごしていくことでしょう…
ちなみに次の日の朝、冷蔵庫からプリンが消えていてまた裁判沙汰になったのは…また別の機会に




