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第三章 後宮の冬支度

こんにちは。レイです。今回は後宮の冬支度ということで書いていきましたが、自分自身、冬支度って何をすればいいのか分かりません。雪が降ったらまだまだ心が躍り狂ってしまうほど童心なので、私自身、もう少し冬に危機感を持ってもいいかもしれません。

もうすぐ秋が終わり、冬に差し掛かろうとする時期になった。蓮逢や大臣、後宮勤めの女官など、様々な人達が冬支度をしていた。食料の備蓄の確認、暖房器具の点検、除雪用の道具の確認など、皆がせわしなく動いている。雪陽はそれを見て不思議そうにしていた。


「なんだか皆さん、とてもお忙しそうですが...なにかお祭りでもあるのですか?」


それを聞いた蓮逢は驚いた。


「ただの冬支度だが、天界では冬支度はしないのか?」


「ふゆじたく...?」


雪陽の様子から、何かがおかしいと感じた蓮逢は、雪陽に聞いた。


「もしかしなくとも、天界には冬が存在しないのか?」


すると雪陽ははっとした表情で答えた。


「あ...はい。天界には人間界と違い、四季がないのです。冬が来ると支度をしなければならないのですか?」


「あぁ、何も準備をしないと、凍えてしまったり食料が底をついてしまうからな。秋のうちに準備をして備えるんだ。」


雪陽は蓮逢の言葉を真剣に聞いていた。蓮逢はふと疑問に思ったことを聞いた。


「天界とは不思議な場所なのだな。天使にも、何か不思議な力があったりしないのか?」


すると、雪陽はにこやかな笑顔で答えた。


「ありますよ。天使によって持つ能力は様々ですが、私は物事を癒す力に長けているんです。」


「それはすごい力だな。見せてはくれないか?」


しかし、雪陽は困った顔をした。


「見せてあげたいのですが...。前にも言った通り、天界から人間界へ迷い混んだときに、力を使い果たしてしまったようで、今は使えないのです。ここ最近で少しずつ力を取り戻しつつあるのですが、まだ余裕があるとは言えないのです。」


「そうだったな。すまない。無茶な事を言ってしまって。ところで、天界に戻るにはあとどれくらいかかるのだ?」


雪陽は少し考え、答えた。


「かなりの力を必要とするので...あと半年はかかるかと。それまで長居してしまうのですが...本当によろしかったのですか?」


蓮逢は大きく頷いた。


「もちろんだ。好きなだけ暮らしていってくれ。ただ...力が戻っても、少しだけでいいから、俺と一緒に暮らさないか?不自由はさせない!」


雪陽は目を大きく見開き、不安そうな顔をして聞いた。


「それは、どうしてですか?もしかして、今まで居候したぶんを働いて返せ、という感じのものですか...?」


あわてて蓮逢は否定した。


「違う違う!そうじゃなくてだな...お前と共に過ごす時間が楽しくてな。前のようには戻れないのだ。つまるところ、ただの俺のわがままなのだ。お前と共に暮らしたい。」


雪陽は顔を赤らめた。


「そ、そんな...。私と一緒にいても楽しいことなどありませんよ...。///」


「君が笑ったり何かを食べていたりするのを見ているだけで、心が癒されるんだ。楽しくないなんて事はない。」


雪陽は顔をそらし、耳まで真っ赤にして恥ずかしがっている。そういうところが可愛いのだ、と蓮逢はツっこみたくなった。


こうして、後宮の冬支度のなかで蓮逢と雪陽の心の距離は、ゆっくりと、確実に近づいていくのだった。

どうでしたでしょうか。今回の話は少しだけピッチを上げて書いたので所々分かりづらいところがあるかもしれません。ご指摘がありましたら、遠慮なく言ってもらえるとありがたいです。今後ともよろしくお願い致します。

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