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第二章 皇帝の責務と雪陽の力

こんにちは。続編は不定期と言いつつ数時間後に出してしまいました。小説の言葉遣いが今だ分かりません。アドバイス欲しいです。

 翌朝、蓮逢はいつものように目を覚まし...隣で寝ている女性に気付き、昨夜の一連の出来事を思い出した。


「あぁ、そうだった...。今更ながらなんて大胆なことを...」


すると、その声を聞いた雪陽は目を覚まし、隣で頭を抱えている蓮逢に向けて不安げな表情を見せる。


「あの...やはり、お邪魔でしたか...?」


「い、いや、そんなことはない!ただ、昨日の自分が大胆だったなと思っただけだ...。」


雪陽はそれを聞いてきょとんとした顔をした。


「大胆、ですか?それはどういう...」


「なんでもない!気にしないでくれ。」


雪陽は不思議そうにしながらも、これ以上何も言うことはなかった。


「そうだ、今日は後宮を案内しよう。道に迷わないようにするためにな。」


蓮逢は雪陽に提案した。雪陽は嬉しそうな表情で了承した。


蓮逢は雪陽を案内しながら談笑していた。


「天使とは、いったいどのようなものを食べたりするのだ?」


「そうですね...人間とほぼ同じだと思います。食文化で言えば人間界の方が進んでいるかもしれません。」


蓮逢は雪陽を案内し終えたあと、真剣な顔で話し始めた。


「雪陽、しばらくは家臣にも見つからないようにしてくれ。天使が天界から舞い降りたとなれば、混乱を招いてしまうかもしれない。」


真剣な表情の蓮逢を見て、雪陽は頷いた。


「...分かったわ。あなたに迷惑をかけるわけにはいかないものね。」


それを聞いた蓮逢は安堵した。確かに、混乱を招いてしまうという不安はあったが、それ以上に雪陽を独占したいという気持ちが大きかった。雪陽に他の男を見てほしくない...蓮逢は己の器の小ささに少しため息をついた。


「では、これから大臣達と話し合いがあるので、少し席を外す。」


「分かったわ。私はこの部屋で休んでおくわ。」


蓮逢はその言葉を聞いて頷き、大臣のもとへと向かった。


後宮のとある部屋で、皇帝の蓮逢と大臣達は会議を行っていた。


「蓮逢様、あなたももう若い年齢ではありません。あと3年もしないうちに30を越えるのです。今までのように妃候補をはねのけていては、お世継ぎが作れなくなります。どうか、一人でいいので妃をつくられてみては...」


大臣がこの話題を言い始めたのは最近ではない。だが、蓮逢は未だに自分のコミュニケーション能力の低さ故、妃をつくれたことはない。


「何度も言っているだろう。妃は子を産むための道具ではないのだ。愛し、愛される関係が必要だ。俺にはまだそのような存在がいないというだけで...」


蓮逢は言葉に詰まった。昨日出会った雪陽。彼女に抱いた気持ちは、一体何なのか。蓮逢はその気持ちが恋なのではないかと考えていた。だが、確証は持てなかった。今まで蓮逢は恋や愛という感情を持ったことがない。故に一歩踏み出せないでいるのだ。


蓮逢が黙ったことにより静けさが生まれた部屋で、再び大臣の声が響く。


「蓮逢様、あなたもお世継ぎが必要なことくらい分かっているでしょう。帝がお世継ぎを作るのは、皇帝としての責務なのです。」


「責務、か...。」


蓮逢は「責務」という言葉に胸が重くなったような気がした。彼女...雪陽は、私が想いを明かしたら、受け止めてくれるだろうか。そっけなく返されるのではないか...。不安が心を蝕んでいく。そんな不安を書き消すように、大臣に言葉を返す。


「分かっている。これは俺の問題だ。あまり口を出すな。妃候補は自分で見つける。今日の会議は終わりだ。」


「お、お待ちください!」


蓮逢は大臣の言葉を無視し、部屋をあとにする。


「あ!おかえりなさい!」


蓮逢が自分の部屋に戻ったとき、雪陽が心なしか弾んだ声でそう言った。


「あ、あぁ、今戻った。何かあったのか?なにやら嬉しそうだが...」


雪陽は目を輝かせながら答えた。


「机の上においてあったお菓子!絶品ですぅ...。」


雪陽は月餅を手にうきうきしている。


「気に入ったのならもっと持ってこさせようか?」


「是非!」


どうやら雪陽は月餅を大層気に入ったようだ。そんな雪陽を見て、蓮逢は微笑んだ。


「...あっ。ごめんなさい、ついはしゃいじゃって...」


我に返った雪陽は恥ずかしそうにそう言った。


「謝ることはない。もっと、君の自然な姿を見せてくれ。」


蓮逢は笑顔で答えた。雪陽は顔を赤らめながら「うぅ...」と顔を手で覆ってしまった。


「そんな言葉、正面から言われると恥ずかしいものです... 」


可愛い。蓮逢は素直にそう思った。こんなに可愛い姿を見せられたら、会議でのストレスなんて吹っ飛んでしまう。これはもはや雪陽の能力だ。そうに違いない。うん。


その後も雪陽は月餅を備蓄がなくなるくらい大量に平らげた。蓮逢が雪陽の存在を隠していたせいで、帝が急に月餅なしでは生きられなくなったとプチパニックが起きていた。

楽しんでいただけたでしょうか?今回は雪陽のちょっぴり天然(?)な部分を付けてみました。まだ片想いの蓮逢君ですが、これからが自分でも楽しみです。(草)

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