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7. エピローグ
沢城悠は野崎先生が呼んだ警察に捕まった。理事長が警察から聞いた話によると、開かずの校長室の倉庫に松原校長先生の遺体の残りが見つかったそうだ。一部はすでに回収され、沢城の自宅に埋められていたらしい。沢城は自分が父親の松原校長先生と本庄を殺したことを認めていて素直に話しているという。
父親の殺害のきっかけは父親の度重なる暴力であの倉庫内で虐待されていたらしい。
沢城が父親から暴行を受けて殺してしまったことは同情してしまうが、その後、本庄を殺したことは許されないことだ。
「手伝ってくれてありがとね」
「犯人を捕まえることができてよかった」
「うん、美咲の無念を晴らすことができてよかった」
本庄の墓参りには俺も同行した。森里がお墓の前で泣いていたのが印象に残っている。
「さすが、ミステリー好きね」
「あのなぁ、ミステリー好きは探偵じゃない」
「どうだか」
森里は笑っていたが、不意に近づいて頬にキスをした。
彼女は赤い顔で去っていく。
残された俺はしばらくフリーズしていた。