3話 はじめはいしだった
とりあえず猿ではあったが、身体を獲得した僕はスキルけんじゃに感謝を言い、
周囲を散策することにした。
しかし見渡せど見渡せど、白い。
なにもないのだ。歩いているのかどうかもわからなくなるほどだ。
「ここにはなにもないの?」
こちらから聞かないと何も答えないが、何か聞けば必ず答えてくれる。
「視覚としてはうっすら光のようなものは見えると思います。ここには死んだ方が次の世界に行くまで待機している場所なのです」
言われてみれば、周辺にはたくさんの光の粒のようなものが漂っていた。
そうか、僕もきっと猿にしてもらう前はこのような状態だったんだな。
なんとなくわかった。
「ぼくのようにみんなも動物に変えることはできないの?」
そう聞くと、けんじゃは少しだまっていたが、可能ですとだけ答えた。
すると近くにあった光の粒は石になった。
どうみてもただの石だ。動いたりしない。
「なぜ、石?」
やや呆れたように聞くと、淡々とした返事が返ってきた。
「ここにある魂は大小さまざまなものがあります、動物に変換できるものはごく僅かでしょう。ほとんどは土や石、植物などにしか変換できません」
なるほど、そうなると、猿に変換できた僕はかなりラッキーだったんだな。
そうして僕は決心した。この光の粒をみんな変換してここに世界を作ろうと!
こうして僕はなにも考えず、神にでもなったかのような気持ちで決心した。
それがこれからどんな結末を生むかもしらずに
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