2話 身体の獲得
そして彼はいつものように目覚めた、
気持ちの良い朝だった。
いつもは重たい身体が、とても軽く感じだ。
気分が良い。
ぼくは身体をグーっと伸ばす。
のばす?
気が付けば、目の前は真っ白だった。
朝日でまぶしいのではなく、ホントに真っ白なのだ。
そして僕の身体はなかった。
手を伸ばそうにも手はなく、足もない。
身体が軽いわけだ、だって身体はないのだから。
そうして気が付いたことがある、
「ぼくはだれ?」
そう、名前を忘れていた。
さっきまで覚えていたことがどんどん抜けていくような感覚。
このままでは自我がなくなりそうなそんな感じ。
このまま消えてしまうのかな?そう思った時にそれは起きた。
「あなたはシゲルです」
急に声が聞こえた、ひとりと思えたこの空間にほかにも人がいたのだ。
自我がもどってきたような感じがした。
嬉しくて周囲を見回そうとするがそれもできない。
ぼくは精一杯さけんだ。
「あなたはだれなんですか!?ここはどこなんですか」
余裕がなかったために矢継ぎ早に聞いてしまったがそれは答えてくれた。
「私はスキルけんじゃ、ここはあなたたちのいう天国です」
安心する女性の声でそう答えてくれたが、声の高低がなく機械的だなと感じた。
「天国?でもここにはぼくしかいないじゃないか!」
そう叫んだが、そもそも声をだしていないことに気づいた。
「ここにはたくさんの方がいますよ、でもそれを感知できないだけです。今あなたの身体を構成しますね」
そうして僕は手足を手に入れた。
人間でなく、猿だったが。
いつも他の方のなろう小説を読んでると、一人一人の人物をよく書いてるなあって思います。
そして読んでると、自分も書きたい!ってなります。
わたしだけかな笑




