いつの間に、背中に大きな引っ搔き傷ができているのか!?
私は、毎日のように悪夢を見る。
しかも? いつも同じ夢を見るのだ!
その夢は、野獣のような大きな体で私をしつこく追いかけ回す。
私はいつも、必死になって逃げている。
そして、最後は捕まり大きな野獣の手が私の背中を引っ搔いて
目を覚ますのだ。
私は毎日、悲鳴と共に目を覚ます。
そんな私を心配して、私の両親はいつも私が起きる時間になると
私のベットの前で私が起きるのを待っててくれていたのだ。
私の手を握り、私が悲鳴をあげると直ぐに私をギュッと抱きしめ
私を安心させてくれる。
『もう大丈夫だよ、フェイリー!』
『パパ、ママ、』
『何故? 貴女にだけ怖い夢を見させるのかしら? ワタシが
代われるモノなら、かわってあげたいのに、、、。』
『・・・ママ、ありがとう!』
『俺の愛する娘、フェイリー! どうやったら? お前は悪夢の
夢から解放できるのか!』
『・・・・・・』
『そういえば? この町の外れに“魔法使い”が引っ越してきた
という噂を最近聞いたわ! その人ならこの子の悪夢の夢を何と
かしてくれるんじゃないかしら?』
『うん! 直ぐに調べて、先ずは俺が一人でその魔法使いに会い
に行ってくる!』
『・・・パパ、』
『なーに! 心配ないよ、フェイリー! お前の悪夢を取り
除いてもらえるようにお願いするだけだ!』
『・・・ううん、』
『フェイリー、パパに全部任せましょ!』
『うん!』
『よし! 決まりだな!』
*
・・・次の日。
フェイリーのパパは、一人で魔法使いに会いに行った。
でも? 3日経っても、お父さんは家に帰って来なかった。
心配になったお母さんが一人で魔法使いの家に行く事にした。
『フェイリー、パパが心配だから! ワタシが魔法使いの家に
行ってパパを連れ戻してくるわ! こんな事なら、あの人を1人
で行かせるんじゃなかった。』
『・・・ママ、』
『大丈夫! 必ず、ママがパパを連れ戻して帰って来るわ!』
『・・・でも? 私もママに着いて行く!』
『ダメよ! 貴女を危険な目に遭わせられない! 大丈夫
ママに任せて!』
『・・・ううん。』
フェイリーのお母さんもあれっきり家に帰って来なくなった。
魔法使いは、私のパパとママに何をしたのか?
どうして、二人は帰って来ないの!
私は、心配になり一人で魔法使いに会いに行く決心する!
『必ず! 私がパパとママを連れて戻してみせるわ!』
覚悟を決めて、町の外れにある魔法使いの家に行き。
不気味な屋敷がそこに立ってる。
大きな玄関を私がノックしようとすると?
その前に扉が開いた。
そして、年配の女性の声で、こう言った。
【さあ~お入り!】
私は、言われた通りに部屋に入った。
部屋の中は、更に不気味で真っ暗の中、ロウソクだけが転々
と置いており髑髏や動物のはく製が置いてあった。
そして、1つの扉の前でまたあの女性の声がした。
【さあ~この部屋に入ってちょうだい!】
私は、また言われた通りに部屋に入る。
中には、声の女性が座っており私に話しかけてきた。
『お前の願いは、どちらか選択するがいい!』
『えぇ!?』
『悪夢からは解放されたいのか? それともお前のパパとママを
返してほしいのか?』
『私の、パパとママは何処なの?』
『ずっと、この部屋に居るわ! ほら、あのはく製を見なさい!
あれがお前のパパとママだよ。』
『・・・な、なんて事なの!?』
『さあー選ぶがいい!』
『パパとママを私に返して!』
『それでいいのか?』
『もちろんよ!』
『良かろう! お前のパパとママを連れて帰るがいい! しかし?
二度とココには来るな! じゃないと次はお前もお前のパパとママ
も消えてなくなる事になるぞ!』
『・・・わ、分かったわ。』
私は、無事にパパとママを連れて家に帰る事ができた。
しかし? 私の悪夢は消えなかった。
これは! “呪いなのか?”
私は今も、悪夢を毎日見る。
そして、気づいたのは? 引っ書き傷はどんどん深く背中に
刻み込まれていった。
私は、この先どうなってしまうのだろうと不安でいっぱいだ!
最後までお読みいただきありがとうございます。




