08-ドラゴンの牙
ドラゴンの巣に行くとだれもいなかった
「あれ 先に行った人は結構いたと思ったんだけど・・・」
「多分俺らの力量に合わせるために 1チームずつ分けているんだろう」
「では 奥に進んでいきましょう」
とすると目の前に小柄なドラゴンが現れた
翼をパタパタさせ俺の顔ぐらいの高さを飛んでいる
「かわいい〜」
「はぁ?」
俺と剛か一緒に言ってしまった
「だってかわいいじゃないですか 目がキリッとしていて小さくて・・・」
俺と剛は「自分の世界」へ行ってしまった優を無視してその小さいドラゴンと戦う
「よし とどめだぁ!!」
俺が小さいドラゴンに最後の一発を入れようとしたら
「だめです 倒さないでください」
という優の言葉と同時に後ろに引っ張られてしまった
「優何すんだよ」
「神谷くんお願いです倒してしまうぐらいならフレンドを使ってください」
「何でこいつに・・・」
「お願いします」
優のうるうるした眼差しに負けフレンドを使うことにした
すると見事フレンドは成功してこちらへ飛んできた
「わぁかわいいです」
ドラゴンは優の肩にとまった
「せっかくだから名前をつけてやれよ」
「ん〜 それではエミューさんというのはどうでしょう」
「うむ いい名前だな」
俺はこの際疑問に思っていたことを言った
「そういえば優リッキーのときもそうだけどなんで魔物にもさんづけなんだ?」
「う〜ん 何ででしょう」
「いや 俺に聞かれても 呼び捨てでもいいんじゃねーか」
「いえ でもさんづけしたほうがいいのでは・・・」
「いや呼び捨てでいいだろ」
「ならちゃんづけならいいですか」
「じゃぁそれでいいや」
俺が諦めたのはこれ以上続くと他の奴に先を越されるというのがあったからだ
「そういえば ドラゴンの牙ならエミューからとればいいんじゃ・・・」
「だめですエミューちゃんはまだ子供です大人のドラゴンからとるべきです」
たしかに剛の意見もあるが仲間から牙をとるというのも悪い気がした
実際エミューも怒って今にも剛に噛み付きそうだ
「しょうがない他のドラゴンを探すとするか」
ドラゴンの巣は山みたいになっていた
どんどん上っていくにつれてゴツゴツした岩ばかりになってきた
すると もう少しで頂上というところまできた
「ここまで来てエミュー一匹とはおかしいな」
「何かいやな予感がする」
その予感は的中した
頂上には何十匹というドラゴンが俺らを待ち構えていた
「くそ 待ち伏せかよ」
ドラゴンは非常に頭がよく人間以上の知力を持っている
「エミューよりでかい奴ばっかりだな」
「優、健無理をするな隙を見て牙を採るんだ」
「よし二人とも行くぞ」
するとドラゴンもいっせいに攻撃を仕掛けてきた
「ライトソードLv3日本刀!!!」
ライトソードは最初の短剣と比べとても長くなった
しかし相手も負けてはいない
フォーメーションを組んで確実にダメージを与えてくる
するとドラゴンの鳴き声の中から優の悲鳴が聞こえた
「どうした優何かあったのか
リッキー!!」
俺は必死になってリッキーを呼んだ
「優を探して守るんだ」
よってきたリッキーにそれだけ言うと俺は牙を取るためにまたドラゴンと戦った
その瞬間剛が叫んだ
「ドラゴンの牙を取ったぞ!!!早く逃げるんだ」
「俺は優を探すエミューをつれて先に行け」
「分かった決して無理をするなよ」
俺は薬でいったん回復して優を探すことにした
するとドラゴンの群れが開いているところがあった
そこではリッキーが優にドラゴンを近づけないように必死で吼えていた
俺は優に駆け寄り背負うとリッキーをつれてドラゴンの群れから脱出した
「すいませんドラゴンに襲われてしまい足を・・・」
「大丈夫だとにかく早く剛に追いつくぞ」
俺達は先に下で待っていた剛にやっと追いついた
「優大丈夫か?」
「はい 足をくじいただけですリッキーちゃんが守ってくれてましたし」
「それはよかった では王のところへ行こう」
やっと俺達はドラゴンの牙を手に入れた
次には一体どんなものを持ってこればいいのか
どんなものでも優を殺すわけにはいかない
3人でクリアしてやる絶対に!!!
ドラゴンの牙を手に入れた健たち
次はいったいどんなものを持ってこればいいのか




