05-泉の精霊と新たなスキル
上に上がるとワイルドスライムは待ってましたとばかりに襲ってきた
「健!俺が少しおさえている
その間に優を安全なところに」
「分かった!剛がんばってくれ」
ワイルドスライムを剛に任せ俺は優を安全なところに連れて行こうとしたが
ここは森の中だ安全なところなどあるのかと思いながら探す
その間に剛はワイルドスライムと戦っているのだ
とにかく対処しやすいように近辺を中心に探すことにした
すると湖の少し奥に小さな泉があった
「なんだここは」
「ここはフォレスの泉です」
「だれだ!」
「私はこの泉の精霊です 名をアリスといいます」
「精霊?」
「はい 私はこの泉を中心にこの森を監視してきました。しかしワイルドスライムがこの森を支配していったのです
そのせいで私はこの泉に身を隠すことになってしまいました
お願いしますワイルドスライムを倒してください」
「それはいわれなくてもやるが条件がある」
「条件?」
「優を・・・こいつを少しの間守ってくれ」
「分かりました 必ず守ります」
アリスに別れを告げようとすると
「ワイルドスライムに勝つためのスキルを教えましょう」
「そんなのが覚えられるのか?」
「はい このゲームは固有スキルだけではなく、だれでも覚えられる習得スキルがあります
この習得スキルを覚えればワイルドスライムと戦うことは有利になると思います」
「はぁ」
「しかし、習得スキルには条件というものが存在します。その条件が満たせなければ覚えることができません
そして私が教えるスキル「フレンド」を覚えるための条件は精霊の涙を手に入れること
私の涙を分けてあげますからあなたはこのスキルを覚えることが可能です」
「わかったほかにも仲間がいるんだ早くな」
「分かりました、それではまずこの私の涙を持ってください」
言われたままにアリスが取り出したビンを持つ
「それではいきますよ 精霊の力よ 今彼にその力を分け与えたまえ・・・」
すると精霊の涙が光りだし体がフワッとする感覚にみまわれた
「はい これであなたはフレンドの能力が使えます」
「ありがとうございます」
「後この能力の説明ですね この能力を使ったら素質のある魔物なら仲間になって一緒に戦ってくれます
しかし仲間にできるのは4匹までです自分でも考えてくださいね」
「なぁ」
「なんでしょうか?」
「何で俺のためにそこまでしてくれるんだ?今日初めてあったばかりなのに」
「ワイルドスライムを倒してほしいというのもありますが
あなたにここで死んでほしくない
自分のことだけではなく仲間のことも考え戦うことのできるあなたみたいな人はそうそういないですから・・・」
アリスがそういうと
「さぁあなたももう一人の仲間がいるのでしょうこの子のことなら私に任せてください」
とせかされた
「では お願いします」
アリスに別れを告げると俺は剛のところを目指した
その途中
「なんだこいつ 狼か?」
俺の目の前に立っても俺のひざぐらいまでしかない狼(?)が威嚇していた
アリスの教えてもらったスキルを使うのにちょうどいいだろう
と思ったのも狼といっても目がクリクリでかわいかったからだ
こんなのが一緒に戦ってくれたらという想像をしながら狼にフレンドのスキルを使ってみる
しかしそれは見事にはじかれ俺はそいつに噛み付かれた
「いって〜 このやろう」
しかしボコボコにするのも悪い気がしたので軽くダメージを与えてもう一度フレンドに試みる
するとその狼はこちらに近づいてきて頭をこすり付けてきた
フレンドが成功したんだな
と思いながら
「そうだ せっかくだから名前付けないと 何がいいかな〜・・・」
「決めたお前はリッキーだ」
リッキーという名前が気に入ったのか周りを跳ね回る
「よしリッキーさっそく剛のところに行ってワイルドスライムを倒すぞ」
たぶんアリスがこのスキルを覚えれば勝てるって言うのは数で攻めろってことなのかもな
そしておれは新たなスキルフレンドとそのスキルによって仲間にしたリッキーと共に
剛の元へ急ぐのだった
新たな仲間リッキーと共に剛の元へ急ぐ
しかし健が見たものとはいったい
そして優の運命は!!!




