表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRUE ABILITY  作者: 平井泉
19/20

18-神殿の精霊

優に案内され神殿の奥へと進んでいく

「ここです」

そこには天井の高い広い空間が広がっていた

「よくぞアイスゴーレムを倒してくれました」

神殿の精霊らしき奴がその空間の真ん中に現れた

「あんたが神殿の精霊?」

薫が不思議そうに精霊を見つめる

「そうです 私が神殿の精霊

 またの名をイラルと言います」

「イラルさん貴方のおかげでアイスゴーレムが倒せました

 ありがとうございます」

「いえいえ メイキングを使いこなせれたのはあなたたちです

 それが勝敗を分けたのです」

イラルは少し間をおいてまたしゃべりはじめた

「あなたたちに伝えなければ事があります」

イラルの改まりように驚いてみんな姿勢を正す

「この世界に来た人の約1割はもう死んでしまっています」

「なんだって」

4人とも驚きの顔を隠せなかった

このゲームは少なくとも1億もの人がやっている

もちろん日本人だけではなく多数の外国人もプレイしている

たった1割でも1000万人の人が死んだことになっている

精霊は話を続ける

「その原因は味方殺しです」

味方殺しとはこのゲームの同じプレイヤーを攻撃し倒すことで

プレイヤーから物資を奪い取る卑劣な行為である

「今では味方殺しのグループが作られてきています

 そこまでいったら私たちNPC(ノンプレイヤーキャラ)だけでは太刀打ちできません」

「もしかしてあのアイスマジシャンもそのグループの一員なのか?」

「いいえ アイスマジシャンはそのグループのペットに過ぎません

 プレイヤーキャラに対してはおふれを出すこともできないのです」

「じゃぁ どうしたらそいつらを倒せるの?」

「今はその人達を手探りで探すしかありません

 残念ですが 今の私たちでは・・・」

神殿の精霊はしばらく沈黙した

俺はそのグループに対して怒りを覚えた

俺たちと同じ運命をたどっている人なのに

なぜ協力して抜け出そうとしない

なぜ手段を考えない

俺の口はその時勝手に動いた

「俺はそいつらを許さない

 見つけたら 必ず倒してやる!!!」


「誰を倒すって!?」

どこからかそう聞こえてきた

すると部屋の上の窓がわれ背中に双剣をさした

みるからに悪という奴が現れた

「お前は誰だ」

「俺の名前は リゲル・ブラウン

 お前たちに恨みはないが死んでもらう」

神殿の精霊は叫ぶ

「いけません この人は味方殺しチームの一員です

 逃げてください」

しかし俺は知らぬ間に剣を抜いていた

他の3人も戦闘準備をしている

「神殿の精霊よく見てろ

 必ず俺たちがこのチームをぶっ壊す!!!」

「っへ お前たちがチームをぶっ壊す?

 なめるんじゃねーよ お前ら4人チームと違って

 300もの人間が加盟している」

「貴方たちは間違っています

 みんなこの世界から抜け出せない

 だからこそ 協力して抜け出すべきなのです」

「いいか これは協力してどうなるかって問題じゃない

 遊びじゃないんだ これは生き残りのサバイバルなんだよ」

俺はこのリゲルがいっている事がよく分かった

なぜなら抜け出したと聞いた事がこのゲームにやってきてから

一度もないからだ・・・

味方殺しグループのリゲルこいつを健は倒す事ができるのか 次の話で薫が覚醒!!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ