12-シーマンの鱗
「君達ゴブリンの里でのことは知っているか?」
「はい 多数の死人が出たそうですね」
「あぁ、だがここで中止にしてしまっては命がけでここまで来た他のチームの者たちもかわいそうだ・・・
おぬし達も気をつけて行きたまえ」
「はい」
「では次の課題だな、次はシーマンの鱗だ
シーマンは南の海に現れる」
「よし 後2つがんばろう」
「ではさっそく南の海へ向かうとしよう」
海は荒れていた
「これもシーマンの仕業というわけか」
すると海の中から5体のシーマンが現れた
「誰だ私達の海に侵入した愚か者は」
「俺達だ お前らに恨みはないがお前らの鱗はもらっていくぜ」
「また私の鱗目当てで来たのか
しかし そうはいかない 私達の鱗は 私達の体を守るとても大事なものだ」
シーマンの鱗は鋼よりも硬く防具屋では高価な値段で取引されている
「しかし 俺達はもらっていくぜ」
剛はシーマンにパンチをくらわせようとするがシーマンはすばやく攻撃を避け剛に攻撃する
「剛!くそっ ライトソード!!」
俺は剛に続いてシーマンに攻撃をしようとする
エミューは俺の頭上からシーマンを狙っている
「私も援護します」
リッキーは優の近くでブルブル震えていた
「リッキーはどうした!?」
「リッキーちゃんは炎属性です
水が嫌いなのでしょう その分私ががんばります」
俺達はシーマンに攻撃を仕掛けるが当たりもしない
すると海から剛が這い上がってきた
「ゲホッ・・・くそ なんて奴だ攻撃が当たらない」
「ハハハッどうしたその程度か」
するとシーマン達は鉾を取り出した
そして海から出てきた剛を刺した
「剛・・・」
剛は血を出しながら海に浮いていた
「お前だけはゆるさねぇ」
「ハハハッ俺達に攻撃を当てられないのに何を言っているのだ」
すると俺の体の周りに赤いオーラが広がった
(この感覚・・・前にもあった気がする)
どんどん力が満ち溢れてきた
「ライトソード!!!」
俺のライトソードは赤く光、チチチと音を立てていた
「覚悟しろ魚野郎!!!」
すると俺の攻撃は面白いようにシーマンに当たり、シーマン達は次々に倒れていった
「ゆるしてくれ・・・」
「うるさい!!!剛の敵だお前達はぶっ殺してやる」
「もうやめてください」
優が俺を止めようとした
「邪魔をするな!!!」
「嫌です シーマンさん達も反省しています鱗だけもらって戻りましょう」
優の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた
「分かったよ ごめんな・・・優」
優は涙を拭くと笑顔を見せた
「おい シーマン剛は大丈夫なんだろうな」
「はいっ!! それには問題ありません
町で治療したら治るかと」
「よし 後一つ・・・」
「はいっ!!私達の鱗ならお渡しします」
するとシーマンは自分の鱗を千切り、俺の手のひらに置いた
俺は海に浮いている剛を抱きかかえると
海から陸に戻した
そのまま俺は剛を背負いながら町へ戻ることにした
優は足をくじき剛は鉾で一突きされた
俺が次の課題で二人を守らなければいけない
俺が守らなければ
優も剛も二度と現実世界に戻れないのだから・・・
次回はついに最後の課題
残りのチームも少なくなり
順位も上がってきた3人
最後には1位になることができるのか・・・
そして健のあの能力とは・・・




