最高の高校生活の幕開け…
「俺、高崎 悟!今日から華の高校生デビューだぜ!」
期待で胸がいっぱいだった…数時間後に悲惨な高校生活を送る羽目になる事をまだ誰も知らない・・・。
「俺の名前は高崎 悟です!趣味はプラモ作りとかゲームとかでーす!」
こんな普通の自己紹介を済ませ次の人に番が移った
「茅原 希です。趣味は読書などです」
(静かそうな子だなー)
とまあ普通な感想を心に秘めながら自己紹介の時間が終わった
「よー悟!俺らついてねぇないきなり次授業だぜ!?」
同じ中学の友人田崎 康太だ
「仕方ないだろ?まあ耐えるしかないよなー。」
軽い感じで受け流したがこの数分後に事件が起きたのだ
「授業を始めるぞー日直号令を…」
「起立礼着席」
俺は教科書とノートを机から取り出したその時だった
「あっ!ヤベッ!」
ノートに挟んであった美少女物の下敷きを落としてしまった
ジーと下敷きを見つめる隣の女子
なんだ?とその後ろの男子まで下敷きを見つめる
「あっ…あのーその下敷きは妹のものでしてー!アレレ?イモウトノモノトイレチガッタカナ?」
もう後半は嘘とバレバレだ…
そう悟は「シスター☆レボリューション」という妹モノのアニメの大ファンだ
「えっキモっ…」
「高崎さんってああいうアニメが好きなの?」
「ウワァー引くわー」
とまあクラスの奴らは言いたい放題だ
もう悟は泣き出したいほどだった。
いつの間にか授業は終わっていたクラスメイトからの冷たい目線は一向に終わらないが…
「悟ー?お前まだあのアニメ好きなのか!?いい加減卒業しろよ!」
(田崎お前のその何でも発言する口を切り裂くぞ!)
デリカシーのない田崎の発言によりもっと空気が悪くなってしまった。ただ1人の女子生徒を除いて…
「あのー!「シスター☆レボリューション」好きなんですか?」
そう発言したのはなんと後ろの席の茅原さんだった。
「あ…はい。好きですよ。」
「私も好きです!」
なんと茅原の口から思いもよらぬ言葉が出たのだった…。
「それって本当ですか!?」
ついつい調子に乗ってしまっている悟だった
「はい!特にキューティルハートが好きです!」
「え!?俺もキューティルハートが1番好きなんだ!」
思いもよらぬ所で共通の趣味を持っている人と出会った…
「あの下敷きってアニスチューデントの限定ブルーレイの購入特典ですよね?私も持ってます!」
「そうですよ!まさか知ってる人が居たとは!」
悟は感動で涙が溢れた…
「私もびっくりしましたよ!」
「でも趣味は読書って言ってなかった?」
疑問に思った事を聞いてみた。
「読書は読書でもライトノベルとかそういう本が好きです!」
(あれ?この人こんなテンション高かったかな?)
まだまだ心に疑問は生まれるばかりだが今はどうでもいい!
「あの!グッズとか集めてますか?」
茅原の言葉に高崎は
「当たり前です!」
即答で返してきた…
「私も集めてます!そうだ!今度見に行ってもいいですか?」
まさかの発言に戸惑う悟だが彼の口は戸惑っては居なかった。
「勿論!今週の土曜とかどうですか?」
勝手に日にちまで決め出して居た…
「分かりました!今週の土曜ですね!楽しみです!」
(僕もです!)
もう悟の心のゲージはマックスを越して居た
「あ、そうだ連絡先交換しておきません?そっちの方が良いですし…」
「えっ!はい!喜んで!」
ーこうして連絡先をゲットした悟彼の運命やいかに?ー