官位と唐名について
ここで皆さん! 一つ疑問に思ったことございませんか!?
「内閣総理大臣」のことを、なんで「首相」と言うの!?
ということに!!
しかし私たちは何の疑問もなく使ってますよね!
「外務大臣」は「外相」ですよね!
なぜなのぉ!?
……と、思ったことはございませんか?
実は「首相」や「外相」の事を『唐名』と呼びます。
唐名とは「律令制下の官職名・部署名を同様の職掌を持つ中国風の官制にあてはめた名称(Wikipediaより)」のことです。
つまり文春の事を「センテンス・スプリング」とか言っちゃうあれのこ(以下、自重)
前回のお話で出てきた「官位」ですが、実はこの『唐名』で呼ばれることがすごく多かったんです。
そしてこの唐名がそのまま通称となったケースが多いので、ここではこの内の一部をご紹介いたしましょう。
まずは私の作品名にもなっている「太閤」!
実はこれも『唐名』なんです!
日本の官名では「前関白」(厳密には関白の身分を子供などの後継者に譲った人のこと)
つまり「太閤秀吉」は「関白の地位を後継者に譲った秀吉」という意味ってことになりますね!
ではこの後は一気にご紹介!
左:日本の官名→右:唐名(主な歴史上の人物)
太政大臣→相国(平清盛)
右大臣→右府(織田信長)
内大臣→内府(徳川家康)
中納言→黄門(徳川光圀)
参議→宰相(結城秀康 など)
衛門府→金吾(小早川秀秋)
馬頭→典厩(武田信繁)
この他にもたくさんありますが、歴史小説を読むのに必要なのはこれくらいでしょうか。
では、次回はお城にいたしましょう!
※本作品はmein_kaiser様の監修の元制作いたしております。
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