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【補足】 兵士について

『兵士』についてのお話で、補足を頂戴しました!


ありがたや~!


前回のお話では「農民が兵士として戦っていた」という事に主眼を置いて案内差し上げましたが、頂戴した補足では、『傭兵』についてもう少し突っ込んでいただいております!


では、早速どうぞ!



補足話その①

鉄砲傭兵集団は雑賀衆と根来衆が有名です。

雑賀衆は半農の紀伊国諸豪族の集団と考えてよいかと思います。

根来衆は新義真言宗総本山根来寺の僧兵集団であったと史料にはあります。

言わば「僧侶が兵士」に近い感覚でしょうか。

『鉄砲と寺社』については今後のテーマとして取り上げる予定です!



その②

傭兵集団とは実は農民だけではなくたくさんいる。

傭兵は「戦争が起こりそうな時に、お金が欲しくて仕事のない人々」とじゅーさんは考えているようですが実はそうではありません。

特殊技能を要する傭兵集団として伊賀衆・甲賀衆・軒猿衆・外聞衆・蜂屋衆・戸隠衆・風魔衆のような所謂透破集団や志摩(九鬼)水軍・三島(村上)水軍・熊野水軍等の所謂海賊、牢人が兵糧・武器・甲冑等を持参して参戦する陣借りなども傭兵の枠組みに入ります。

ここには農民だけではなく、それこそ僧侶・神官・公家・豪族・小大名・牢人・農民・商人までたくさんいます。

傭兵から大名にまで成り上がったものに藤堂佐渡守高虎がいます。彼の父藤堂虎高は陣借り専門の近江豪族で浅井家に属していたものの、京極家や織田家・六角家に陣借りをして生計を立てていたとも言われています(諸説ありますが…)。

こちらは言わば『戦闘のプロ集団』という意味合いが強いですな。

こっちの方が『傭兵』と聞いて、しっくりくるかもしれません。

ただ単純な「数」としては、やはり「農民兵」の方が多かったのではないか、という持論です。

もちろん地域によって異なるとは思いますが、彼らを雇うことが出来たのは、「大名格」の中でも一握りのエリート大名であると思っております。

国衆や軍役を課せられた徒大将(この言葉の意味は割愛)には、ちょっと手の届かない『高価』な方々だったのではないかと……




その③

戦場での傭兵は乱取りと呼ばれる略奪行為を主体として行う者もいれば功を競って名を挙げたい者、傭兵を商売としている者もいます。

傭兵は戦場でのみ活躍するのではなく、商人の商隊護衛や公家・僧侶・神官等の護衛等にも頻繁に使用されています。

常から自軍の兵の半数が傭兵で賄われていた大名家もあったくらいです。

このように、傭兵とは定義が難しい集団であったと考えるのです。

これはその通りですね。

宗教が絡めば「布教」が「乱取り」の代わりに行われていた可能性も高い。

特にキリシタンの兵……(勝手なイメージ)



これで補足は終了です!


ではでは~!



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