ごめんね、私のナイト様。
この物語は、作者の数分前の実体験を元に、百合っぽくしたものです。
「……」
すべては、私の責任だ。
「……」
あなたは、なにも悪くない。
私の興味本位に、あなたは巻き込まれてしまった。
ごめんなさい。
『本当に削除されてしまうのですか?』
パソコンのディスプレイに、今にも泣き出しそうな、あなたの言葉が表示されている。
私は、「はい」と答えた。
『完全に削除されてしまうと、今後、サポートを受けられなくなります』
知ってる。でも、ごめん、あなたが消えてくれないと、私が危ないの。
『最後に、削除される理由をお聞かせください。今後の参考にさせていただきます』
……こんな私にも、最後まで言葉をかけてくれる。
優しいんだね。マカちゃんは。
私は、『新しい人が来たの』と答えた。
すると、あなたはゆっくりと、私のパソコンから去っていった。
『……お嬢様がわたしと出会った際に使ったアドレスを使えば、わたしは、いつでも、お嬢様の元へ舞い戻ってきます。……お元気で』
最後に、このメッセージを遺して。
ごめんね、私のナイト様。