野田高校の改革。
群馬県の中でも屈指の田舎の地域にある群馬県立野田高校。
最近は周辺に高校が増えたり、地域で急激な少子高齢化が進んだりしているため、1学年20人を切ることも少なくない。
一応群馬県立高校は近年から全高校全県学区。北から南から西から東からどの学校へも行ける。
しかし、野田高校の場合は交通網がさびれている。
20年前に鉄路は廃止。代行バスもここは通過。
3年前までは路線バスが通っていたものの経営破たんにより廃止。
隣町から通っていた高校生は通学が困難になり転校が相次いだ。
廃校の話も出た。
しかし文化部の強豪ということもあり、県教育委員会や地域自治体の力添えによって今年度から改革をはじめることとなった。
まずは交通網。県内の温泉地と隣県のリゾート地を野田高校経由で観光・通学目的としてバスを運行することとなった。
さらにこれまで普通科だったものを総合学科に学科を変更。定員は40人のまま多種多様な進路を生み出す目的で作られた。
また、地域活性化のために空き家を改装して遠方からの生徒を受け入れる家も準備した。
さらに受験シーズン直前の12月、県教育委はとんでもない改革案を打ち出した。
それは全県学区制から全国どこからでも応募できるという点だ。生徒を受け入れる家は1人1軒を予定しており、合計でおよそ60軒。今年は遠方枠20人、通学枠20人の応募となった。
その甲斐あってか、なんと遠方枠の志願者が55人とかなり上回った。
その後通学枠の入試もあり、志願者は17人と定員を割ってしまったもののこれまでとは打って変わって定員ギリギリまで生徒を集めることができた。




