冊子と晩飯
目を開けるとそこは・・・
「知らない天井だ!」
一回は言ってみたい言葉をつぶやくと、ベットから
起き上がった。ぼーっとしばらく佇んでいいるとま
たも腹の虫が鳴る。外はすでに日が落ちて真っ暗で
だいぶ寝ていたことが分かる。不思議と部屋は暗く
なく照明がちゃんと点いていた。つけた覚えがなか
ったが異世界の不思議とゆうことで納得しておく。
「さて、どうするか。」
やっぱり腹が減っては戦は出来ぬ。と言うことで、
まずは腹ごしらえをする事にした。まだやっている
か分からないけど、取りあえず一階の食堂に行くこ
とにした。一階におりるとエミリーの姿はなくエミ
リーが歳取ったらこうゆうふうになるかな、と思っ
てしまうくらい似ている女の人がカウンターに立っ
ていた。
「あら?見かけない顔ね。」
「あっどうも始めまして、今日からお世話になってます。もしかしてエミリーの・・・」
「っそ!母親よ!あっちの無愛想なのの嫁の、ジェニーよ!よろしくね!」
「はい!よろしくお願いします!あのそれで、夜ご飯ってまだ食べれますか?」
「ええ大丈夫よ!あなた、夜ご飯おねがい。」
「おおう!俺はラグーンってんだ!飯のことは俺にいいな!」
「はい!俺は龍崎双太です。お世話になります!」
挨拶をしたあとカウンター席についてご飯を待って
いると、魔物がどうのだの迷宮がどうのこうのと話
声がしてきて、改めて異世界に来たんだなと実感し
てしまった。しばらくするとラグーンさんがもどっ
てきた。
「ほいよ!待たせたな!今日は猪の肉を使った野菜たっぷりスープとパンだ!どっちもお代わり自由だ!腹一杯食べな!」
「はい!ありがとうございます!」
猪を使ったスープは癖もなくコンソメっぽい味がし
てパンは意外と柔らかくておいしかった。どちらも
一回ずつお代わりしてしまった。
「ごちそうさま!美味しかったです!」
「おう!」
「それじゃあ部屋に戻ります。」
ジェニーさんにも挨拶した後そのまま部屋にもどっ
てお風呂はどうしようか考えたが、着替えをまだ用
意してない事に気づき諦めた。ベットに座ってゆっ
くりしているとふとギルドで冊子を貰ったのを思い
出し読んでみることにした。
「そういえば冊子貰ったのを忘れてたな。明日はいろいろと必要な物を買わないといけないから、ギルドで働くのは明後日からかな~。」
冊子を読んでみるとだいたいテンプレ的事が書いて
あった。まずは注意事項だ。大体常識的なことを守
るように書いてあった。犯罪はするな、ギルド員同
士の喧嘩はなるべくするな、どうしてもしたいなら
、決闘制度があり勝った方は負けた方に要求をでき
負けた方は要求を絶対守らなければならない。でも
それだと、強い奴が弱い奴に決闘を挑んで無理難題
を、言いそうだけど、決闘は両方が了承しないと出
来ないのでそう言うことも少ないようだ。たまに挑
発や意地で受けてしまう奴もいるみたいだがそれは
、自己責任になる。そしてランク制度だ。ランクはS
SからHランクまであり、最初はHランクからスター
トだ。ランクはそのランクか一個上のランクまでし
か受けられず、同ランクの依頼十回成功で、一個上
のランクなら五回連続成功でランクが上がるが、
同ランクなら失敗しても違約金を払うだけでいい
が、一個上のランクでは違約金と自分のランクを五
回連続成功しないと上のランクが受けられなくなる
。しかも今まで同ランクを九回成功していたり一個
上のランクを四回成功していても一個上を失敗する
と1からやり直しになる。かなり厳しいくなってい
るが上のランクになると命に関わる依頼が増えてい
くので無謀な事をしないように厳しくなっている。
そしてランクDに上がる時とAに上がる時に試験があ
るようだこの辺から魔物の討伐が多くなったり、A
ランクからは国や貴族の依頼が多くなるかららしい
。じゃあギルドで絡んできた奴は意外に上の奴だっ
たんだな。あのとき喧嘩したけどまだ俺がギルド員
じゃなっかたから良かったのかな?
「なるほどね~!」
大体大事なところを読んだところで眠くなってきた
ので寝ることにした。
「明日は教会や、買い出し、ステータスのスキルポイントについて考えないとな!さあ寝よう。」
明日する事を考えながらだんだん意識が無くなって
いった。