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勝手に暗黒騎士に転生されてカウセンラー騎士になっちゃった!?  作者: 鈴木柊真


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第九話 暗黒騎士、報復の魔女に説教をする

報復の魔女ルージュが再びやってきた

ミティシの姉のルージュは魔女の国を作るとほざいていた為に危険思想の魔女だ・・・と思ったら意外にも話が通じる事に気づいた


ラヴィリンスはすやすやと眠っている


戦いになったらなったで戦うが・・・ルージュには殺意が感じられない

それでは話してみるか。


サキュバスバーで酔っぱらってエンリケが狭い小屋では可哀想だと用意してくれた一軒家に帰ろうとした時に五感が鈍くなったのを感じた


また来たか 報復の魔女ルージュの魔力を体にじわじわ感じる




「さっきの店で見慣れないサキュバスがいたが」


ルージュはサキュバスに成りすましていたが一度戦った相手はラヴァリンスの特殊体質で見破れる




サキュバスバーでしこたま飲んだ帰り道。


 


エンリケが「狭い小屋では可哀想ですから」と用意してくれた一軒家へ、ふらつきながら向かっていた。


 


夜風が気持ちいい。


少し酔いも回っている。


 


「……平和だなぁ」


 


そう呟いた瞬間だった。


 


ふ、と。


 


世界が一段、遠のく。


 


足音が鈍い。


風の音がくぐもる。


匂いも、温度も、わずかに薄れる。


 


――五感が鈍くなる感覚。


 


「……また来たか」


 


背筋に冷たいものが走る。


 


じわじわと、皮膚の内側から侵食してくる魔力。


重く、粘つくような圧。


 


報復の魔女――ルージュ。


 


間違いない。


 


俺は目を細める。


 


「さっきの店で……見慣れないサキュバスがいたな」


 


カウンターの端。


赤い髪を隠すようにフードを被り、


妙に静かにこちらを見ていた女。


 


普通の客にしては、視線が鋭すぎた。


 


ルージュはサキュバスに成りすましていた。


 


だが――


 


一度戦った相手の魔力は、忘れない。


 


ラヴァリンスの特殊体質。


 


戦闘で交差した魔力の“癖”を記憶し、判別できる。


 


たとえ姿を変えようと、


たとえ魔力を偽装しようと、


完全には隠せない。


 


 


「変装は上手かったが……お前の強力な魔力までは誤魔化せないんだな」


 


俺はゆっくりと振り返る。


 


夜道の奥。


街灯の影が、わずかに揺れた。


 


「気づいていたのですね、ラヴァリンス様 いえ、偽物さん」


 


甘く、冷たい声。


おい、ラヴィリンス 強敵が来たぞ

心の中で叫んでもラヴィリンスは無反応


「どうする ここで戦うか」


試してみたいことがあった

本気で戦ったらルージュに勝てるのか


「前回も言ったように私はあなたの中に眠るラヴィリンス様に忠義を持つ魔女ですし ここは私の故郷なのよ」


じゃあ何しに来たんだよ

妹のミティシの結界を無効化にしたり妨害行為しやがってよ



「ミティシはお前に力を貸す事はないよ もう放っておいてやれ」


ルージュは五感の魔法を解除したのか、体が楽になった


「次にお前を見かけたら問答無用で殺すつもりだったのに 今日はいつもと違うな」


「では、私の心にご案内してあげるわ」


出た出た

俺を闇落ちさせるつもりか魂胆はわからないが、ルージュの心とやらに入った


「さぁ、ここは私の心の空間です お茶を用意致しましたのでゆっくり話しましょう」



ルージュの用意した応接間は、やけに落ち着いた雰囲気だった。


赤い絨毯。静かな暖炉。

まるで本当に“普通の来客”を迎える部屋みたいだ。


 


「ではお言葉に甘えて、ゆっくり座らしてもらう」


 


俺は遠慮なくソファに腰を下ろす。


目の前に出された紅茶を、毒見もせずに一気に飲み干した。


 


ルージュの眉が、ほんのわずかに動く。


 


「……警戒しないのですか?」


 


「お前が本気で殺すなら、茶なんか使わねえだろ」


 


カップをテーブルに置き、単刀直入に言い放つ。


 


「なんでお前は妹と違ってイカれてるの?」


 


部屋の空気が、一瞬だけ凍った。


 


「魔女の国家を作って世界を滅ぼしたいのか?」


 


 


ルージュは真顔になる。


感情の消えた、無機質な表情。


 


だが、すぐにふっと微笑んだ。


 


「滅ぼす?」


 


小さく首を傾げる。


 


「違いますよ、ラヴァリンス様」


 


その笑顔は柔らかい。


だが瞳だけが、冷たい。


 


「防衛手段です」


 


「……防衛?」


 


「ええ」


 


彼女は静かに紅茶を口に運ぶ。


 


「魔女の国が世界に認められ、正式な独立国家になればいいのです」


 


「国家として承認されれば、侵略も迫害も“戦争”になります」


 


「世界は、簡単には手を出せなくなる」


 


 


俺は黙って聞く。


 


「世界を滅ぼすつもりはありません」


 


ルージュは淡々と続ける。


 


「ただ――」


 


そこで、わずかに声の温度が下がる。


 


「魔女を含む他種族を守るためなら、世界を敵に回す覚悟はあるだけです」


 


 


なるほど。


狂っているのかと思えば――


 


理屈は、通っている。


 


だが。


 


「それで何万人死ぬ?」


 


 


ルージュは一瞬だけ言葉を止めた。


「私を含め世界の強い魔女達がいるわけですから他国も簡単には手を出してきません」



抑止力か


「あなたの肉体に眠るラヴィリンス様ならわかってくれるはずです」



ラヴィンス 起きろや!

聞いてるんだろ?


反応がないな


「勝手に作ればいいじゃん 妹のミティシを巻き込まむなよ」


ルージュの顔をよく見ると美形なんだな


「私は妹の事を大切に思っております」


ミティシの結界を無効化させて何言ってるんだこいつ


「もしもですよ カルティシアの周辺国がカルティシアを攻め込んで来たらどうしますか」


「軍団を率いてカルティシアが滅ぼされた際にミティシは死にますよね」


「あなたはそれでいいのですか 私は妹を守るために結界を無効化にさせて現実を知ってもらおうとしたのです」


ミティシは結界が破られていた事を知らなかったのは事実だった


「それじゃ 報復の魔女と異名で他国の罪のない人々を殺戮してるのやめろよ」


ルージュは急に立ち上がった


こいつは何をするかわからないから怖いんだよ


「私はラヴァリンス様の側近の魔女ですよ?罪のない人々を殺すなんて誰から聞いたのですか」


「エンリケというお前を昔から知ってる村長で大工職人のエンリケだよ」


ルージュは溜息をついて座りだし魔術を唱えている


目の前にはカルティシアの外の世界がモニターのようなもので映り込んだ」


「まずカルティシアの一番近くであるアルパサ王国は他国と戦争を継続しています」


知らなかった


「カルティシアから出て行った他種族は今では世界各国で暮らしています」


「国によっては軍事利用されてる者たちもいるのです」


「私はラヴィリンス様が理想郷として非難させた故郷を愛しています」


「何も知らない村人たちが他国で軍に利用されてるのを知ったらあなたは見てみぬふりをするのですか」


なるほどね・・・

表向きではラビア崩壊して分裂したけど分裂した国家は村人を受け入れるように装って、他種族の能力を軍で利用してるのか


「私は同郷の者を救うために戦ってるのであって、罪のない人々を殺戮というのはデマですね」


勘違いしていた。


おいっ

ラヴィリンス聞いてるか?どう答えればいいんだよ


「カルティシア以上の他種族の理想郷の国が出来ればそれこそ平和になると思うんですよね」


「妹は嫌がっているのに誘うのは違うだろ」


ルージュはこのバカは何もわかってないなという溜息をまた吐く


「ラヴィリンス様の墓も銅像もカルティシアに埋葬されたお墓も魔法で移動は簡単ですし・・・なぜ地理的に危険なカルティシアに留まるのか」


それは俺もわからん

きっとミティシはカルティシアの生活が好きなんだろうし

想い出があるんだろう



「ラヴィリンスの領土を守りたいからだろ」


適当に言ってしまった


「守れる力があるのですか」


ないな

実質ミティシの魔力でどうにかなってるし

シャイラスはそこらへんの魔女と本気で戦っても互角、それ以上に戦える


「俺の弟子のシャイラスは化けてきてるし ミティシも強いが軍団相手になると負けるだろうな」


「はい 負けます 負けたら命も奪われ 何もかも失います」


「あんたが助けに来てくれればいいじゃねーか 妹が好きなんだろ」


「もちろん、助けますが」


へぇー

ルージュってまともな奴なんだな


「お前は素直に話せばいいんだよ」


「それで妹のミティシは私の真意をわかってくれるのですかね」


「わかってくれると思うよ エンリケにもさぁ お前が変わっちまったっていうぐらいだから経緯を話してやれよ」


「そうですね エンリケさんには昔から助けていただきましたからね あなたは私の話を信じてくれたのは意外でしたよ」


「多分お前の周りの魔女はお前と思想が違って 世界征服とか企んでる魔女もいるだろうしな」


「自分が正しいとは思わないほうがいいぜ カルティシアに一度戻れば仲間にしてやってもいいし」ドヤッ


「戻っている間にお前の命を狙う仲間の魔女がいたらそういうことさ」


「・・・」


悩んでるという事は周りの魔女もやばいやつが多いんだな


「決まりだな お前はカルティシアに戻るんだ いいな?」


「はい」


解決しちまったよ!



英雄ラヴィリンスの側近として超大国のラビア軍と戦った魔女ルージュは意外にもイカれてはなかったし

話せばまともな事がわかった


一度村に戻る事を提案した

少し説教してやったら簡単に戻るのを承諾したことでカルティシアに強い魔女が戻ってきて安心だ!


俺に対してはナメてるけど、肉体に宿る本体の魂のラディリンスに忠義を誓うほどの魔女だから、大丈夫だろう。


そもそもラヴァリンスの魂が張本人の肉体に宿ってるなら俺って必要なくないか?


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