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勝手に暗黒騎士に転生されてカウセンラー騎士になっちゃった!?  作者: 鈴木柊真


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第十三話 暗黒騎士、カルティシアが貧乏村だと気づく

仲間でアイネスがカルティシアは貧困村だと二代目ラヴィリンスに不満を漏らす

他国から流れてきたアイネスだからこそわかる

格差について真剣に悩み会議を開く事にした


貿易を結んでくれる国があれば取引が出来て村の資金が潤う

魔女様三人を呼び出して魔力で娯楽品を作らせようとするのだったが…


アイネスは二代目シャイラスが口だけで何も仕事をしないとトラブルになりそうになる


「カルティシアはいい場所だけどさー。問題は金だよ、金」


 村の中央広場で、アイネスがわざとらしく両手を広げた。


 こいつが言うと腹が立つ。

そういえばアイネスって北方のどっかの国出身だっけ

そうか・・・だから格差っていうのを実感して現に俺に不満を訴えるのか


なるほど。。。

俺はカルティシア以外知らないからアイネスの言う通りかも知れない

アイネスの正論は一々嫌味ったらしいからむかつく!!


 冷静に考えてカルティシアを観察してみると。静かで空気も澄んでいる。だが観光客は少ない。

人見知りで根暗――いや、内向的なミティシが結界を張って守っているせいで、外からは“近寄りがたい村”に見えているのも否定出来なかった


会議が必要だな


エルケルは若いころはドワーフとしてラヴィリンスの側近として外交をしていた時期もあったと言っていたし


議長はエルケルで性格的に安全なのはカルティシア出身の今では頼れる弟子のシャイラスと俺を蘇生したミティシちゃんぐらいか


ルージュとアシュレインは魔女の国を作ろうとしていたぐらいだが、ルージュに取引する商品の提案は任せよう


 「わかったよ。エルケルを呼ぶ。会議だ」


 古い集会所に、主要メンバーが集まった。


 若い頃は他国と渡り合った外交官―村長エルケル

 幻覚魔法が得意のルージュ。

 焔を統べるアシュレイン。

 村を守るミティシ。


 ついでに、騒がしいアイネス。

シャイラスは席に座らず師匠を立てる為に俺の後ろで突っ立てっているらしい


俺の顔を立ててる気持ちらしいが勝手にやらせとこう


 「他国から来たアイネス。ルージュ、それとアシュレインさん。意見があればどうぞ」


 エルケルが腕を組む。昔の貫禄はまだ消えていない。


 ルージュが静かに口を開いた。


 「そうですね。カルティシアは、私が住んでいた頃よりも貧しくなっています。それは事実です」


 よし、いいぞ。


 「私の幻覚魔法を応用した娯楽商品を、他国と取引できれば……豊かになる可能性はありますね」


 なるほど。


 「ミティシは、どうして他国と貿易を結ばなかったんだ?」


 「……私一人で、村を守るだけで精一杯だったから」


 小さな声だったが、重い。


 責める気はない。むしろ、よく持ちこたえた。


 「アシュレインさんは?」


 紅い瞳がこちらを見る。


 「人が欲しがる物は単純だ。ポーション、媚薬、魔力増強剤……その程度なら特製で用意できる」


 話がスムーズに進んでいいねえ


 「じゃあ、ミティシはポーションの量産。ルージュさんは幻覚魔法を活かして安眠幻香を」

前世の世界でも人々は不眠に悩んでいるのを知っている

ダイエット食品と薄毛治療にそうだな・・・



 「ルージュさんとアシュレインさんが他国が欲しがるものを作ってほしいのですが大丈夫ですか」


 ルージュは即答した


「わかりました 魔法で娯楽品を生産しますね」


 「で? おめえは何すんだよ」


は?

ルージュやアシュレインの前でも俺に恥をかかすきか?


 アイネスがにやにやと俺を見る。


 「だ・か・ら 魔女様三人に全部やらせる気か? お前も魔法使えんだろ 何するかって聞いてるんだよ」


うぜえなぁ・・・

 ……いちいち刺してくる。


 「ルージュさんやアシュレインさんは、魔女の国を作ろうとしてたくらいだ。貿易や外交に詳しいと思うんだ」


 「だから?」


 「アイネス。お前は話すのが上手い。他国との交渉に行け」


 「はぁ!? 私が営業担当!?」


 「シャイラスも一緒に行け」

エルケルのじっちゃんにノウハウを学べばシャイラスならいけるし

アイネスは嫌味な女だが仲間だからシャイラスが付き添えば護衛になるだろう


 「で、お前は? 村守るとか言って安全圏か?サキュバスバーにまた行くのか?」


 空気が少し張り詰める。



 「落ち着いてください」


 ルージュが柔らかく遮った。


 「私と妹のミティシ、それとアシュレインで商品を用意します。弟子や協力者も他国にいます。取引先はいくつか確保できるでしょう」


 「……ミティシ、それでいい?」


 「うん。私、わかんないから……お姉ちゃんに任せる」


 素直だな、おい。


 エルケルが杖で床を軽く叩いた。


 「村長は私だ。最終決定権はミティシ。両名不在の場合はシャイラスに一任する」


 そして、魔女たちをまっすぐ見る。


それでいい。

会議前にエルケルに口裏を合わせといてよかった


会議前なんてエスケルは私はあなたに任せますとか言うもんだから

泣きついた


「エスケルさん お願いします 若いころになった気分で会議に出てください」


「村人が増えるにつれてお金がないと飢えに苦しむ者が出てきます」

「そうですの わかりました」


「何かあったらお守りするので上級魔女でも俺が村長だぞ!という気迫でお願いします」


「嫌われたりせんかのぉ」


「俺がいるじゃないですか」


「私達はまるで親友のようですな ラヴィリンス様」


「ルージュは一度裏切ったし、アシュレインは外部から来た新入りだからね」


回想は終わる。


エスケルは続ける

「失礼だが、あなた方魔女は強すぎる。権力を与えすぎれば均衡が崩れると思いましてね」


 静かな警告。


 アシュレインが口元を吊り上げる。


 「信用がないな」


 「違いますよ。抑止力です。」


 エルケルは続ける。


 「特にアシュレイン殿。あなたがカルティシアにいると他国が知れば、それだけで侵略は抑えられるのです」


 つまり――


 魔女を“武力”としてではなく、“存在”として利用する。


 沈黙のあと、アシュレインが鼻で笑った。


 「面白い。戦わずに勝つ、か」


 アイネスが頭を抱える。


 「なあ……これ、普通の村経営の話だよな? なんで国家戦略みたいになってんだ?」


 誰も否定しなかった。


 カルティシアは、昔なら初代ラヴァリンス側のラビアの残党がいたから貿易で今よりも豊かな村だったが、ラヴァリンスが亡き後は部下も年をとった

側近魔女であるルージュの離脱でカルティシアと名乗ってはいるが実際は村だ


 今の状況なら静かな村に、火種は十分すぎるほど揃っている。


金がない?


なら他国と貿易を結めばいい。


「ルージュさんが貿易してくれる国に使者としてアイネスとシャイラスと私が行けばいいんですかね」


「いえ、私一人で あ、私は裏切り者扱いになっていますからアイネスさんとシャイラスさんと私で大丈夫ですよ」


「お前仕事してねーじゃん」


アイネスてめぇ・・・


「今聞いたろ?ルージュさんは俺が行こうとしたら私が行くって言ってたろ」


「ラヴァリンス様が表に出てしまうと国が大騒ぎになってしまい恐れがあるのですよ アイネスさん」


そういう事だ

俺だってずっとカルティシアにいるから外の世界見たいのにわかってねーな おい


「アイネス頼むよ」


「わーったわーったよ 帰った後におめえが仕事してなかったかしっかり確認するからな?」


はいはい 勝手にすればいいでしょ


「では会議は終わりでいいですかね エルケルさん」


「はい」


会議が終わった後はアイネスが謝ってきた


「口が悪いのは生まれつきなんだ ごめんな」


気持ちはわかる


「お前が言ってる事は正しいから謝る事は何もないから大丈夫だぞ」


「村にお金がないとまじでカルティシアは崩壊するからすぐ行くぜ」


まじで?行くぜ?

俺より堂々としてるな あいつ


「シャイラス ちょっと背中に空間縫印を刻んでもいいか」


「あ、はい」


これで何かあった時は魔力を大量の魔力を消費するが緊急事態に助けられる


「本当にいつでも来れるんですか?」


「お前が危機感や絶望感を感じた時に発動する最悪のケースを考えた場合だね」


「ルージュがいる限り大丈夫だと思うけど監禁されたり捕まったりした時に私が来る感じだ」


「師匠は優しいですね」



二代目シャイラスは異世界でも世間知らずだった

今住んでいる村に長い期間いたせいか、充実した村だと勝手に思っていた


外の世界を知らないシャイラスにルージュやアシュレインは何も言わなかったが、アイネスが不満を漏らした事で「あ、貧乏な村なんだ」と楽観視が焦りに変わり、すぐに会議を開いて必死な二代目ラヴィリンスを察したのかルージュが助け船を出す。

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