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勝手に暗黒騎士に転生されてカウセンラー騎士になっちゃった!?  作者: 鈴木柊真


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第十一話 暗黒騎士、格上魔女に口で挑む

新たな強敵

焔王の魔女アシュレインがルージュを救いにやってきた・・・

どうする?二代目ラヴィリンスよ

「我が同志のルージュを救いに来た」


 


低く、よく通る声。


 


お、おーい。


 


ラヴァリンスさーん。


今まで見てきた中で一番強そうな敵が来ましたけど?


助けてもらえませんか?


 


村の広場の真ん中に立つ女――


焔王の魔女アシュレイン・サリシア。


 


全身を包む青い炎。


揺らめくのに風は吹かない。


触れれば即消し炭、みたいな圧。


 


……うわ、なにこれ。


 


「オーラみたいの出てるけど、それ炎か?」


 


テーマパークの夜パレードみたいでちょっと綺麗なんだけど。


 


「それ触ってもいいか? 初めて見るんだ」


 


俺はずかずか近づき、ぺたっと青い炎に手を伸ばす。


 


仲間たちが息を呑む。


 


……あれ?


 


熱くない。


 


「触らしてくれてありがとう」


 


素直に礼を言ってから続ける。


 


「でもルージュは渡さないよ」


 


 


俺が目配せすると、


 


アイネスが弓を構え、

シャイラスは神妙な顔で剣を抜く。


 


後方では――


 


ミティシの魔力が膨れ上がる。


 


やばい。


これ撃ったら村が消える未来が見えた。


 


 


「なら死――」


 


と、アシュレインが言いかけた瞬間。


 


 


「お前ら魔女はさ」


 


俺はため息をつく。


 


「話し合いも出来ずにすぐ暴力振るうんだな」


 


 


ぴたり。


 


空気が止まる。


 


 


「一部の魔女が力でねじ伏せるから、他の魔女が迷惑してるの気づかないんだよなあ」


 


やれやれ、という顔で首を振る。


 


 


アシュレインの青い炎が、ふっと弱まった。


 


効いてる。


 


 


「まずはさ、お互い名乗り合うのが大事でしょ?」


 


俺は胸を張る。


 


「ラヴァリンスと申す。元ラビア将軍さ」


 


指差しながら紹介。


 


「あっちのブロンド可愛い弓使いがアイネス」


 


「隣が弟子のシャイラス」


 


「奥で村ごと消しかけてる魔女がミティシ」


 


 


ミティシ「誰が消すって言ったのよ」


 


 


「……お前は?」


 


 


アシュレインは一瞬黙ってから、


 


「焔王の魔女、アシュレイン・サリシアだ」


 


 


おお、ちゃんと名乗った。


偉い。


 


 


「へぇー」


 


俺は腕を組む。


 


「ルージュを連れ戻すのってさ、魔力を世界征服に利用するためなんでしょ? 違う?」


 


 


「我が同志のルージュは大切な友人だ」


 


即答。


 


 


……魔女の友情か。


いいじゃん。


 


 


「じゃあさ」


 


俺は村人を指差す。


 


「顔見てみなよ。みんな怯えてるよ?」


 


「変な青い炎で威嚇するしさ。失礼じゃない?」


 


 


しばらく沈黙。


 


 


「……それは申し訳ない」


 


 


え、謝った。


 


 


「まず話し合いが大事だよね。強い魔女なんでしょ? 礼儀大事」


 


 


俺は振り返る。


 


「シャイラス、椅子と適当に飲み物」


 


「は、はい師匠!」


 


「アイネス、弓下ろして料理屋に予約」


 


「はぁ!? なんでよ!」


 


「早くっ!」


 


 


舌打ちしながらも従うアイネス。


 


よし。


 


 


その時、牢屋の扉が開く。


 


エンリケと共にルージュが出てきた。


 


 


「アシュレインか」


 


静かな声。


 


「お前が話している相手はラヴァリンス様だ」


 


 


「ルージュ、座れ。話そう」


 


 


その瞬間、頭の奥で声が響く。


 


(私が戦う時が来たか……)


 


ラヴィリンス、お前落ち着け。


話せばわかるかもしれないだろ。


 


(うむむむ……)


 


うむむむじゃねーよ。


 


 


「ルージュ、全部説明してやってくれ」


 


ラヴィリンスが心で解説する 

(目の前にいるのは、焔王の魔女アシュレイン)

 


(かつて世界諸国から恐れられた存在だ)




 


 


……なるほど。


 


 


村の広場で、


最強クラスの魔女を前にして、


 


なぜか俺が一番偉そうにしていた

なるべく戦闘を避けたいがために止まらない


「でさ」


 


俺はルージュの話をぶった切った。


 


「ルージュはここに残りたいんだよね?」


 


静まり返る広場。


 


「妹と和解して、昔みたいに楽しく暮らしたいんだよな?」


 


ルージュは小さく頷く。


 


その横で、俺はチラチラとアシュレインの反応を見る。


 


……しかし。


 


異世界来てから思うけど。


 


魔女って、なんでこんな可愛いの多いんだ?


 


いや今それどころじゃない。


 


 


「残りたいんだ」


 


アシュレインが低く言う。


 


「今ならアシュレイン様も復活している。お前も未来が見えるだろう」


 


 


「そうそう」


 


俺は軽く手を挙げる。


 


「俺は別人格みたいな感じでね。アシュレイン、今ちゃんと目覚めてるよ」


 


 


「ルージュ、ごめん」


 


俺はあっさり白状する。


 


「本当はお前を囮にして、どんな魔女が来るか試したんだ」


 


 


「そうなのですね」


 


ルージュは淡々と答える。


 


「あなたの演技が下手だったので、不自然に見えました」


 


 


ぐはっ。


 


「それでお前が来てさ」


 


俺はアシュレインを指差す。


 


「炎で威嚇して村人ビビらせてさ」


 


 


「……申し訳ない」


 


 


「失礼だよね?」


 


一歩詰め寄る。


 


「怒ったらすぐ魔法で解決するの? ねぇ!?」


 


 


(やめとけ)


 


心の中のラヴィリンスが止める。


 


無視。


 


 


「他種族の平和を望むなら話し合いから始めろよ」


 


「お前それでも魔女かよ」


 


 


広場が凍る。


 


「お前みたいな魔女がいるから、他の魔女も風評被害受けるんだぞ?」


 


「“魔女こわっ”ってなるんだよ!」


 


 


「師匠、言い過ぎでは……?」


 


シャイラスが小声で言う。


 


「アシュレイン様、何度も謝ってますよ」


 


 


「俺の大好きなエンリケさんはな」


 


俺はビシッと指差す。


 


「高齢者なんだぞ! 心臓に悪いだろ!」


 


 


「ほら、俺を燃やせよ」


 


両手広げる。


 


「いいよ? 犠牲になってやるよ?」


 


 


「……そんなつもりはない」


 


 


「なら最初から青とか紫とかバリエーション豊富な炎出すなよ!」


 


 


「すまない」


 


 


素直すぎない?


 


 


「ルージュもそう思ってるよな?」


 


 


「そ、そうですね……」


 


ルージュが困り顔で頷く。


 


「助けに来てくれたのは嬉しいですけど……」


 


 


「格上の上級魔女だか伝説だか知らんけど」


 


俺は腕を組みながら説教をする


 


「村に入ったら礼儀弁えろよ」


 


 


「アイネス、料理屋キャンセル料払っといて」


 


 


「え?」


 


 


「怯えながら作る料理うまいわけないだろ?」


 


「ムードぶち壊しなんだよ」


 


 


アシュレインが微妙に肩を落とす。


 


 


「お前怖いからさ」


 


俺は真顔で言う。


 


「とりあえず、ルージュと俺が入ってた牢屋で反省してくれる?」


 


 


「我に牢屋に入れと?」


 


 


「当たり前だろ」


 


「ルージュも入ってた」


 


「自分だけ特別だと思ってんのか?」


 


「入りたくなきゃ入らなくていいけど」


 


 


しばし沈黙。


 


 


「……わかった」


 


アシュレインは静かに言った。


 


「入って反省すれば許してくれるのだな」


 


 


「うん」


 


俺は即答する。


 


「反省してるかどうかによるけどね」


 


 


「えっと」


 


俺は振り返る。


 


「俺とミティシとルージュで魔力弱体の魔法を牢屋にかけるけど、文句ないよな? アシュレイン?」


 


 


「……わかった」


 


 


周囲がざわつく。


 


 


(すごいな……)


 


シャイラスがぽつり。


 


(焔王の魔女がこんな素直に……)


 


 


俺は内心ドヤ顔だった。


 


 


最強クラスの伝説魔女を牢屋送りにする男だが実際はびびっていた

実際に燃やされたくないし、戦闘になってもアシュレインが本気を出したらラヴィリンスが戦っても死闘になりそうだし

犠牲者を増やさない為にはこの手段が最適だと思ったんだ。


「ミティシ 姉のルージュとは和解出来たか?」


「そうね 昔から仲は悪くはなかったから」


ミティシに言った

「お前がラヴィリンスを蘇生させたことで姉妹の仲は良くなったし、シャイラスやアイネスといった仲間が出来たろ」

「お前が見た未来っていうのは今見れば変わってるはずだ だから一人で背負うなよ」


貰ったペンダントを外して返した


「お前の大切な物ならお前が身に着けるんだ」


「初代のラヴァリンスよりも魅力的な二代目ラヴァリンスになってみせてやる」


(その調子だ)


へっ


「アシュレインが村人に加わればラヴィリンスが知らない上級魔法も教えてもらえるだろうし」

「アイネスよ 私を見直したか?」


沈黙


「シャイラス 師匠は勝ったぞ」


「は、はい 勝ちましたね すごいです」


「お前だけは俺の事を見捨てないで最後まで称えてくれよ」


「当たり前じゃないですか」


「剣や魔法で戦うのが戦いではないですからね あなたはあの有名なアシュレインを牢屋に閉じ込めさせ反省させたのは事実ですぞ」


理解者のエンリケが褒めてくれた


「あなたの復活したおかげでルージュ様が戻ってきてくれてエンリケは感動で涙が止まりません」


「正直もう疲れたよエンリケ 俺はリーダーの器じゃないの一番よく知ってるしさ 重圧に押しつぶされそうだよ」









「で、ルージュはここに残りたいんだよね」


ルージュの話を遮った


「妹と和解して昔みたいに楽しく暮らしたいんだよな」


チラチラとアシュレインの反応を見る


異世界に来て思ったが今まで出会った魔女ってみんな可愛いなぁ・・・


「残りたいんだ 今ならアシュレイン様も復活している お前も未来が見えるだろう」


「そうそう 俺は別人格みたいな感じでね アシュレインは今目覚めてるよ」


「ルージュ ごめん 本当はお前を囮にしてどんな魔女がやってくるか試したんだ」


「そうなのですね あなたの演技が下手だったので不自然に見えました」


「それでお前がやってきて 炎で威嚇して村人をびびらせてさ」


「申し訳ない」


「失礼だよね 怒ったらすぐ魔法で解決するの? ねぇ!?」


(やめとけ)


「他種族の平和を望むなら話し合いから始めろよ お前それでも魔女かよ」


「お前みたいな魔女がいるから他の魔女も風評被害に遭ってるんだぞ 魔女こわっみたいなさ」


「師匠 言い過ぎでは?アシュレイン様は何度も謝ってるじゃないですか」


「俺の大好きなエンリケさんはな 高齢者なんだぞ 心臓に悪いだろ」


「ほら 俺を燃やせよ いいよ 犠牲になってやるよ」


「・・・そんなつもりはない」


「なら最初から青いとか紫とかバリエーション多い炎出すなよ」


「すまない」


「ルージュもそう思ってるよ なぁ?」


「そ、そうですね アシュレイン助けにきてくれたのは嬉しいですけど」


格上の上級魔女か伝説の魔女だか知らないけど村に入ったら礼儀弁えろよ


「アイネス もう料理屋さんにキャンセル料払っといて」


「え?」


「料理屋さんのコックもアシュレインのせいで怯えながら作る料理なんておいしくないだろ?」


「ムードぶち壊してさぁ」


「お前怖いからとりあえずルージュと俺が入ってた牢屋で反省してもらえる?」


「我に牢屋に入れと?」


「当たり前だろ ルージュも入ってた 自分だけ特別だと思ってんのか?入りたくなければ入らなくていいけど」


「わかった 入って反省をすれば許してくれるのだな」


「うん 許すけど反省してるかどうかによるよね」


「えっと 俺とミティシとルージュで魔力弱体の魔法をかけるか 文句ないよな?アシュレイン?」


「わかった」


(すごいな・・・アシュレインが素直に応じるとは)




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