表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勝手に暗黒騎士に転生されてカウセンラー騎士になっちゃった!?  作者: 鈴木柊真


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/13

第一話 強制的に暗黒騎士に転生させられた俺、なぜか村の守護者になる!?

ミティシという魔法使いの独断の儀式と禁断の魔法によって蘇生させられてしまう主人公(31)社畜彼女いない歴=31年 趣味はゲーム 仕事が忙しいアピールで彼女がいないと言い訳をするも実際は出来ないのだ。


彼からすれば納得がいく形で子供を救って前世は終わったのに英雄ラヴィリンスとして異世界転生されて

しまう。ミティシという可愛い魔女が頼んでるお願い(魔力)に魅了されて渋々村の人達を助けることを決意する。

英雄暗黒騎士―

その名は、アルテラ・ラヴィリンス将軍

かつて軍事超帝国ラビアの元将軍にして、たった一人で世界侵略を止めた伝説の男


…らしい。


 

「へぇ〜……ラヴィリンス、かっけぇな」

「ラビアの人達によっては裏切り者の騎士だけど・・・」

「結果的に人間以外の種族を救ったんよなぁ・・・かっけー!」



俺は腕を組みながら感心した。


目の前にいるのは、黒ローブの魔女ミティシ。

背後では精霊がふよふよ浮いていて、なぜかドワーフが鍋をかき混ぜている。


ふ、ふーん 

で、俺と何が関係あんの?え?


いや待て。状況を整理しよう。


 


「んでさ。俺とラヴィリンス様って何か関係ある?なくね?」


 


魔女が、にっこり微笑む。


「ラヴィリンス様の魂を復活させるには、あなたのような“心優しい魂”が儀式に必要だったのです」


 


……なるほど?


 


いや、なるほどじゃねぇよ。


 

俺はついさっき死んだばかりだ。

享年31歳だったな・・・


仕事に追われ、彼女もできず、趣味はパソコンゲーム。

「神様!僕と趣味が合う彼女を作りたいのでおねしゃす」と毎年初詣で祈っていた、どこにでもいる元社畜だ。


 


死因?


 


通勤途中の交差点。


信号無視の車が突っ込んできて――

目の前にいた小学生を突き飛ばして、俺が代わりにドーン。


 


はい、異世界テンプレ殿堂入り。


 


「まあ……悪くない死に方だよな」


 


若い命を救って自分が死ぬ。

ヒーローっぽい。ちょっとかっこいいし、

実際に人を助けて自分が犠牲になる最期は悪くはない

俺にもやりたいことは色々あったけどさすがに目の前で少年が轢かれるのを黙って見てられるほど性根は腐ってねえしなぁ・・・


少なくとも、過労死よりはマシだ。

まじで

 


「そう! そこなんです!」


・・・は?そこってなんだよ


魔女が身を乗り出す。


「あなたのような“他者を優先できる魂”が、ラヴィリンス様の器として最適なのです!」


 


「……器?」


 


「はい!」


 

元気いいな、ったく 裏あるじゃねーの?

嫌な予感しかしない。


 


「つまり?なんだ?」


 


魔女のテンションは上がっている。

怖い


 


「あなたに、アルテラ・ラヴィリンスとして復活していただきます!」


ナチュラルにいつもこのテンションなの?怖いんだけど


 


……は?


 


「ちょっと待て。俺は俺だぞ? 元将軍とか知らんし。英雄とかどうでもいいし、剣も振ったことないし。キーボードなら毎日叩いてたけど」


 


「大丈夫です♪」


本当かよ 

俺にやる義務あんの?ってかここどこだよ


「記憶は混ざります♪」


「多分強くなります♪」


曖昧だなぁ・・・困っちまうよ 


語尾の“多分”やめろ。


 


聞けば――


アルテラ・ラヴィリンスは、人間以外の種族を守ったことで帝国を裏切り、

追放された魔女や精霊、ドワーフたちを救い、理想郷“カルティシア”を作った英雄とされるらしい。


その後、天寿を全う。


彼の死後、帝国ラビアは内部分裂で崩壊。

森の民は各国に迎えられ、平和に暮らしていた。


 


だが――


 


「最近、また怪しい動きがあるのです」


 


森がざわめく。


 


「だから、ラヴィリンス様の力が必要なのです」


 


「いや、だから俺は元将軍じゃなくて元SEなんだって」


 


「似たようなものです!」


似てねえだろ 


「どこが!?」


 


精霊がくすくす笑う。


ドワーフが親指を立てる。


魔女たちは詠唱を始める。


俺は黒銀の鎧を着たまま、盛大にため息をついた。


いや重い。物理的にも設定的にも。


 


「だってさ」


俺は目の前の魔女――ミティシを指さす。


「ラビアとかいう国、もう分裂して滅びたんだろ? 村の人たちも他国に受け入れられてハッピーエンドだったんだろ?」


 


森の奥で精霊が気まずそうにふよふよしている。


 


「なのに何で今さらラヴィリンスの肉体を蘇生させて、そこに俺の魂をブチ込んでるんだよ。意味わかんねえよ」


 


ミティシのこめかみがぴくっと動いた。


 


「……あなた、口が軽いわね」


 


「軽いのは状況だよ。俺の人生、今めちゃくちゃ重いけどな?」


 


俺は地面に描かれた魔法陣を指差す。

「そのさ……フラティアなんたらって禁断魔法なんだろ? 使ったらダメなやつだろ? 何考えてるの、あんた」


 


ピキッ。


 


今、絶対に舌打ちしたよな?


逆ギレされてんの? 俺、被害者だよね?


 


ミティシは腕を組み、ふんと鼻を鳴らした。


「子供を救った正義感があるなら、この村の人たちも救わないとダメでしょ」


 


 


……なるほど。


 

とは思わない。


 


「いやいやいや。話のスケール跳ね上がりすぎだろ」


 


俺は両手を広げる。


「俺は通勤中に子供を助けただけの元社畜だぞ? それが何で“森の英雄二代目”になってんだよ」


 


ミティシは真顔で言う。


「適性があったから」


 


「就活かよ」



そもそもだ。



俺は生前、人助けをして命を救って、自己犠牲で死んだ。


それはまあ……ちょっと誇ってもいいかもしれない。


だが。



「契約的なアレはあるの?」


 


「……契約?」


 


「だってさ。俺、同意してないよな? 利用規約どこ? スクロールして“同意する”押してないけど?」


 


精霊がくすくす笑う。


ドワーフが「なるほど」と頷いている。何がなるほどだ。


 


「あなたの魂は儀式に呼応したの」


 


「それ自動承認じゃん!」


 


俺は空を仰いだ。


青い。やたらファンタジーな青空だ。


 


こんな中世かよく分からん異世界に飛ばされて、

英雄ラヴィリンスの代わりをやれ?


困っている人を救え?


 


それ、もはやサブクエじゃねーか!


 


ゲームだってな?


まずメインストーリーがあるんだよ!


ラスボス倒すとか、魔王討伐とか、世界の危機とか!


 


いきなり「村人全員の未来を救え」は難易度設定おかしいだろ!


 


「ちなみに」


俺は恐る恐る聞いた。


「今ってどういう状況?」


 


ミティシはさらっと言った。


「ラビア残党が再結集の兆し。森の結界も弱まってる。あと、あなたの復活を狙う勢力もいるわ」


 

 

はい詰み。


 


「メインストーリーじゃねぇか!!」


 


 


ミティシはにやりと笑う。


「だから、あなたが必要なのよ。ラヴィリンス」


 


その名前が呼ばれた瞬間。


頭の奥がずきりと痛む。


 


知らないはずの戦場の記憶。


剣を振るう感覚。


軍を指揮する声。


 


……うわ、なんか思い出せそう。


 


でも俺は必死に首を振った。


 


「いや待て。俺は俺だ。元SEだ。魔王よりバグのほうが怖い人生だったんだぞ」


 


「でもその体、めちゃくちゃ強いわよ?」


 


「え」


 


「身体能力は全盛期ラヴィリンスそのもの。魔力も膨大。剣技も自動補正あり」


 


 


チートじゃん。


 


 


「……ちなみにレベルは?」


 


「概念としてはカンストね」


 


 


……。


 


俺は静かに剣を握り直した。


 


「で?」


 


ミティシが首を傾げる。


 


「ヒロイン候補は何人いる?」


 


 


ミティシの目が細くなった。


 


「……あなた、本当に英雄?」


 


 


俺は真顔で答えた。

異世界といえばヒロインほしいだろうが


 

「いや、元社畜です」


 


 


こうして。


契約も説明書もないまま、対価がなくね?どうする?

俺は暗黒の騎士(仮)になった。


 


とりあえず目標は一つ。


 


――まずは自分の人生のメインストーリーを探すことだ。


 


人助けすればいいんだろ?めんどくせえ


「わかったよ。人助けをすればいいんだろ?」


 


俺は黒銀の剣を肩に担ぎながら言った。


「積極的に頑張るよ。うん、やるやる」


 


飽きたらこの強さでどっかの国に亡命すっか。


軍隊とか余裕で入れてくれるだろ。

“元・世界侵略を止めた英雄”とか履歴書に書いたら即採用だろ。


異世界転職、わりとアリでは?


 


「ほんとあなたは愚痴がいちいち多いわね」


 


ミティシが呆れた顔でため息をつく。


「それじゃ彼女も出来ないよ?」


 


「今それ言う!?」


 


死んでもなお恋愛マウント取られる俺って何?


 


ミティシはくるりとマントを翻す。


「さぁ、カルティシアであなたは英雄ラヴィリンス様として、暗黒騎士として――」


びしっと俺を指差す。


「お互い頑張って村を復興させましょう!」


 


……可愛い顔でとんでもない無茶ぶりしてくるなこの魔女。


 


「それじゃ、魔法の使い方を教えるわね」


 


「え? めんどくさ」


 


即答したら杖で足を小突かれた。


 


「カルティシアの外に出たら魔物だらけよ。さらに他国同士の争いも起き始めてる」


 


「ふーん」


 


正直、戦う気はあんまりない。


 


「じゃあ命を守るためだけの魔法だけ教えてよ」


 


ミティシは一瞬きょとんとした後、少しだけ柔らかく笑った。


 


「……人を守る魔法を教えるわね」


 


あ、今ちょっとヒロインっぽかった。


 


でも俺は聞き逃さない。


 


「ところでさ」


 


「なに?」


 


「ミティシさんって、魔女の中ではすごい立ち位置なんだろ? でも性格に問題あって追放されたとか?」


 


杖がぴたりと止まった。


 


「……焼くわよ?」


 


「冗談です!」


 


命を守る魔法を教わる前に命が消えるところだった。


 


ミティシは少しだけ視線を逸らす。


 


「私はずっとこの村の出身よ。追放なんてされてない」


 


「じゃあなんで禁断魔法まで使って俺を復活させたんだよ」


 


しばらく沈黙。


森の風が木々を揺らす。


 


そして彼女はぽつりと呟いた。


 


「……軽い予知魔法で、見えたの」


軽い予知魔法?すげぇなこいつ



「予知?」


 


「歴史は繰り返す」


 


その声は、いつもの強気な魔女とは少し違っていた。


 


「ラビアは崩壊した。でも――悲劇は再び繰り返されて人間以外の種族が再びここに逃げ込む事になるの」


 


空気が少しだけ重くなる。


 


「放っておけば、悲劇は起きる。今度はもっと酷い形でね」


 


俺は腕を組む。

なるほどね。

ミティシにとっては超見たくない未来だったんだな

だけど・・・俺からすれば

いや!?

ゲームをやってると思えばいいんだ

英雄の代わりじゃん?で、村の人々を救えばいいんだよな


 


「へー。で?」


 


「カルティシアは、次の標的になる」


 


 


……はいメインストーリー確定。


 


「ちなみに」


俺は嫌な予感を抱えながら聞いた。


「その未来、俺どうなってるの?」


 


ミティシはまっすぐ俺を見る。


 


「あなたは――」


 


一瞬、言葉を選ぶように間があった。


 


「また、誰かを守って死ぬ」


 


 


「二周目バッドエンド確定じゃねーか!!」


 


俺は全力でツッコんだ。


 


「嫌だぞ!? 一回で十分だぞ自己犠牲エンド!」


 


「だから復活させたのよ」


 


「は?」


 


「今度は、死なせないために」


 


 


……え。


 


ちょっと待て。


 


それ、俺のため?


 


 


「勘違いしないで」


ミティシはそっぽを向く。


「村を守るためよ」


 


「ツンが雑!!」


 


 


ミティシは杖を構える。


 


「さぁ、まずは基礎魔法。“守護結界”から」


 


魔法陣が足元に広がる。


俺の体の奥から魔力が湧き上がる。


 


うわ、すごい。なんか本当に強い。


 


「……これ、攻撃魔法は?」


 


「あとで」


 


「最強ビーム的なのは?」


 


「あとで」


 


「モテる魔法は?」


 


「ない」


 


 


こうして俺は――


 


暗黒騎士(予定)として、

ミティシという自己中心的な魔法使いの勝手な禁断魔法で蘇生されて、わがままに付き合うことになるのだった

コメディ作品です。

主人公は31歳で社畜ながら働きつつ、趣味はゲームという忙しいながら彼なりに充実した人生を送っていたが、正義感で交通事故から子供を救った事でミティシに魂を気に入られて、超軍事大国だったラビアという国を裏切った英雄として蘇生されてしまう。


ラヴィリンスはラビアの元将軍という高い地位につきながら人間以外の種族を追放するラビアの政策に憤怒し、弱き者を助ける為にラビアと戦いカルティシアという人間以外の種族が安心して住める村を作った英雄 異世界でみればラビアはその後、ラヴィリンスの裏切りによって国は衰退して分裂を起こし総合的な評価は英雄として崇められた。


ミティシという謎の魔法使いはラヴィリンスの現役時代から生きている魔女で彼女の気まぐれなのか、寂しさなのか、本当に予知魔法で危機感を覚えて禁断の魔法を使ったのか、ミティシ以外にはわからない。彼女はラヴィリンスに憧れを抱き、恋の対象に見ていた過去を持っているという設定でございます。


英雄ラヴィリンス

魔女ミティシ

森の奥深くに存在する人間以外の理想郷カルティシア(村) 


ラヴィリンスが超軍事大国のラビアの将軍で魔法や剣技がずば抜けていた→ラビアは人以外の種族に厳しかったからラヴィリンスは反発して人間以外の行き場のない種族を救うために自分の領土だった森にカルティシアという村を作りラビアの攻撃から守り抜いた→その当時にミティシという迫害されている大魔女はラディリンスと共に共戦してカルティシアをラビアから守り抜いた→ラディリンスは人の寿命を迎えて救った村人から愛されて天寿を全うした→数十年経過しミティシは他の魔女たちが各国に優遇された条件で引き抜かれているのにミティシは村に残り行き場の失った人間や人間以外の種族を村に歓迎していた→正気を失ったのかミティシは禁断魔法のアラティアベクスで死者を蘇らせる禁じられた儀式ネクロ魔術でラディリンスを蘇らせた という話です。


これまでの登場キャラと村

カルティシア(元々ラディリンスに与えられた領土で人間以外の迫害された種族が安心して住める村を作った)

ラディリンス (英雄 裏切り者 暗黒騎士 今でも評価は分かれるが英雄寄りの意見が多い。実際に彼の元部下はその後、出世した兵士が多い。」

ミティシ (魔女) 正体がわからない魔女でラディリンスが現役時代からいた事はわかる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ