異世界晩酌〜お店経営はちょっと大変です〜
はじめまして、作者です。
本作は「酒と魔法と家族のドタバタ」を描いた異世界コメディです。
主人公浩一が、転生して酒場を開き、酒魔法で人生を楽しむお話。
ビール、ブラックシャーク、異酒……とにかく酒が好きな方はぜひ一緒に晩酌してください!
読者の皆様も、泡の立つグラスを片手に気楽に読んでもらえたら嬉しいです。
上司の怒声が耳をつんざく。
「浩一!また報告書を期限ギリギリで出すとは何事だ!」
俺は机を叩かれ、青ざめる。
「す、すいません……」
逃げ場のないオフィス。
だが今日の俺には、唯一の楽しみがあった。
それは……仕事帰りの晩酌だ。
俺は上司の怒声を背に、コンビニに駆け込む。
手にはビールと、つまみのチーズとナッツ。
(今日こそ、静かに一杯やるんだ……)
レジで支払いを済ませ、袋をぶら下げて歩き出す。
歩道のベンチに座り、ビールのプルタブを開ける。
(ぷしゅ……)
一口、口に運ぶ。
香り、苦味、泡立ち……完全なる至福。
「あぁ……これが、人生だ」
そう思ったその瞬間――
世界がぐるぐると回る。
「え……?」
気づけば、見知らぬ木の香りと、酒場のカウンター。
目の前には空の樽、奥には棚に並んだ酒瓶……
そして誰もいない。
(……あれ、俺……転生した?)
(しかも、酒場……?)
浩一は店を見渡し、口を開く間もなく声がした。
「じゃあ、この店を買うことでいいんだな?」
気づけば手元には金貨11枚+銀貨7枚――最悪なタイミングで、異世界酒場のオーナーにされていた。
この瞬間、浩一の異世界晩酌生活が静かに、しかし確実に始まった。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
浩一たちの異世界晩酌はまだ始まったばかり。
すこしずつ、酒場が少しずつ賑やかになる予定です。
読者の皆さんも、もしよければお気に入りの酒を片手に、ゆるりと楽しんでください。
では、次の一杯でお会いしましょう!




