05 ジェイドの幼馴染み視点 〜私の方が相応しい
よくあるゆるふわ設定です。
ご都合主義でも温かい目で読んで下さると嬉しいです。
何度訪問しても、ジェイド様は会ってくれない。
――どうしようかしら。
先日接触したメイド長も、彼の婚約者に付いたメイド達も結局は失敗したらしく公爵家から追い出されていた。
嫌がらせをして泣かせて、逃げ出すように促すだけなのに、そんな簡単な事も出来ないなんて。
少し圧力を掛ければ逃げ出すと思っていたのが間違いだったのかしら。
昔から付き合いのある公爵家の使用人は、事前に訪問を知らせなくても通してくれる。
後はジェイド様に会うだけなのにそれが難しい。
(アプローチを変えようかしら)
――父の調べによると、彼の婚約者は元は平民か辺境伯の私生児らしい。
ならば、公爵家に仕える人間にはそれを受け入れ難いだろう。彼らも裕福な中流階級か下級貴族出身の者が多いのだ。
彼女が公爵家に相応しい人間ではない事を広げて、孤立させてしまえばいい。
ジェイド様にはもっと相応しい女性がいることを思い知らせばいい。
流石に外では辺境伯家の話題は危険なので軽々しく口には出せない。下手をしたら、私が潰される事になる。
だが、使用人に話を振るだけならば問題は全然ない。
今度はそうやって追い詰めていけばいい。
――効果的に孤立させ、使用人に噂を流し、自分の身の程を知らしめる。
今度はそれでいこう。
陰口が彼女の耳に入れば一段と素晴らしい事になるだろう。
「ふふ。公爵夫人に相応しいのは私の方よ」
昔、初めて彼に会った時に魅了されたのだ。
あの綺麗な翡翠の瞳。
順当にいけば、私が婚約者だったはずなのに。
横から泥棒猫に取られてしまった。
――必ず取り返してみせる。私の方が彼にお似合いなのよ。
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