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Family

作者: ぺルソン

頭を抱えながら目が覚めた。頭痛がする。

昨日はやけに喧嘩が酷かったらしい。


僕には、妻と3歳になる男の子、勝志かつしがいる。

僕たち夫婦は、結婚1年目までは、とても仲が良く、

近所の人たちからは、仲良し夫婦と

言われるほどだった。

だがしかし今の2人は、いつも喧嘩ばっかりでその度に

僕が手をあげて喧嘩が終わっていた。


朝、僕は2階から降りてきて1番に目に映ったもの

腹には包丁が刺さっていて、身体中血だらけの妻だ。

僕はその妻を見て昨晩のすべてを悟った。

いつかこうなるんじゃないかと

思っていたことだったからか分からないが

なぜか、冷静にその妻を見ていた。


妻との喧嘩は最初は些細なことからだった。

妻の作る料理が冷凍食品ばかりになったり、

近所の人から妻が浮気をしているだの、

いろんな噂が流れ出したことからだ。

その噂のことで僕は真実を確かめたくなった。


毎日、妻の行くところを見つからないように

追いかけてついていった。すると、

10日ほど経ったときにやっと姿を現した。

それは、僕が働いている金融会社の部下、山下やましただった。

それを見てから僕は妻を信じきれなくなり妻が行くところに

必ず「今日うちの妻がそちらに向かいましたか?」などと

確認の電話をするようになった。


確認の電話のことで昨晩喧嘩をしたのだった。

妻は「いい加減確認の電話するのやめてよ!」と、言ってきて

僕はそれに対して「ふん。お前が行くとこ自体怪しいんだよ!」

と、怒鳴り散らかしてしまった。

すると妻は、台所から包丁を持って来て

「こんな生活するぐらいなら死んだほうがましよ!」

こういって手首に包丁を当てた。それを見て僕は、

「やめろ!違うんだ!死んでほしくなんかない!」

といって包丁の奪い合いになっていた。

そして、奪い終わったあと妻が僕を押し倒してきた。

それに怒った僕はついつい妻を刺し殺してしまった。


朝、冷静な僕は、勝志に

「お母さんは遠くに行ってしまった」と嘘をつき、

妻の死体を床の下に埋めてしまった。


それから数年後

いきなり勝志が改まって

「お父さんずっと嘘ついてたでしょ。」

といってきた。僕は

「なんだ?どうした?」と聞き返すと

勝志は、

「だってお父さんずっとお母さんかるってんだもん。」


この小説が好評だったら次を出したいと思います。

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[一言] 勝志の最後のお母さんかるってるってどういう意味?
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