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エリス・ミドル  作者: 飴色茶箱
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2011年5月12日③ 近代兵器を持つ少年

2011年5月12日 午後15時14分




吹き飛んだ岩を見た優季菜は背筋が凍った。


「あぶね~ことするな~ロケットランチャーのような武器だな」と晋吾が言った瞬間

ガガガガガガガ またマシンガンの音が響きだした。


「うわ~容赦ないね・・ユッキー!とりあえず伏せろ。」

「わかった!」今は岩が破壊されたときの影響で砂ほこりが舞っているため、何とか体を隠せている。


「晋吾!もうすぐ砂埃がおさまるよぉ!」


「大丈夫!」そう言いつつ、晋吾は魔法を出す動作を行い、叫んだ

「アイスシールド!」

次の瞬間。氷の壁が晋吾と優季菜の前に出現した。


「わあ!凄い!」優季菜は思わず声をあげた。


「これで少し時間が稼げる・・ユッキー!この前雨を降らす魔法練習してただろ?できる?」


「任せて!でもこの魔法、発動まで少し時間がかかるんだよね」


「わかってる、だからユッキーに頼むんだけどね。俺が時間稼ぎするからユッキーは雨を降らす魔法に専念してくれ!雨が降りだしたら俺が雷系の魔法を敵の上空から放ってやる。直撃しなくても感電するはずだ!正確な場所が特定できなくてもこれなら倒せる!」


「なるほど、さっすが晋吾❤!了解っ!」納得した優季菜は半径50mに雨を降らす魔法を出す動作を始めた。


「レインフォール!」

雲行きが徐々に怪しくなっていく


「ファイアーボール!!」晋吾は銃弾の飛んでくる方角に火の玉を飛ばした。


銃声が止んだ。「?」そう簡単に当たるわけないと思いつつ

「ファイアーボール!!」もう一度同じ方向に火の玉を放つ!



やはり反応がない



「?」どういうことだ。晋吾は思った。



優季菜も不安そうな顔をした、しかし、しっかりと雨を降らせる魔法の動作は続けている。

ポツリ、ポツリと雨粒が落ちてきた。


もう少し・・そう思った優季菜は上を見上げた。

!!氷の壁の上にゴーグルをつけた少年がマシンガンを構えようとしていた。

「晋吾!!上っ!!」

優季菜は叫んで知らせる。と同時に優季菜が発動していた魔法は別の動作が入ってしまったため解除されてしまった。


魔法を発動する時間はない!!そう思った晋吾は二日前に訪れた町ネオシブヤで買った、きれいな装飾が施されているナイフをマシンガンの引き金を引こうとしている少年に飛ばした。少年はナイフをかわしたが少し態勢が崩れた。



《ユウタが参戦しました》《ヒサシが参戦しました》と

急に体感スコープのメッセージ欄に表示された。


ゴーグルをつけた少年に向って弓矢が飛んできた!!態勢を立て直した少年は間一髪弓矢をかわした。そして近づいてくるヒサシに向ってマシンガンを乱射する。


カキン、カキン、重厚な鎧がマシンガンの弾をはじき返す。距離がどんどん詰まってくる。

同時に少年は晋吾と優季菜のほうも一瞬見た。二人の動きも警戒するためだ。


その一瞬の隙を《ヒサシ》の後ろから《ユウタ》が見逃さずクロスボウを使って矢を放った。マシンガンを持った少年の左足に矢が突き刺さる。


「ちっ!!さすがに一対四じゃ、分が悪い・・いったん引くか・・」そう言いつつ少年はポケットから瞬間移動のアイテムを取り出した。


「ネオシナガワ!!」少年の姿が消えた


メッセージが残る《セイシロウがテレポートウイングを使用しました》


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