表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エリス・ミドル  作者: 飴色茶箱
54/91

2011年5月8日⑫ 大都会の宝石箱

2011年5月8日 午後11時37分




品川プリンスの最上階39階トップオブシナガワで斉藤密流はプレミアムモルツを飲んでいた。

「ふぅ~、こののどごしがたまんないね」


「あれ~、斉藤さん!こんなところで余裕ですね~」


何やら聞き覚えのある声がしたので振り返ると長門大我が後ろから近づいてきた。


「うわ~いい景色だなぁ、街の光がまるで宝石みたいですねぇ。あっ横いいですか?」


「ああ、構わないぜ!しかしここは、お子様の来る場所じゃないぜ!」


「まあまあ、いいじゃないですか!じゃあとりあえずウーロン茶にしておこうかな・・」

メニュー表をみて大我が言った。


「ウーロン茶、飲みに来たのか?」


「いえ、こういうところ一度来てみたかったんです。あっ東京タワーが見えますよ!今日は青色ですか・・凄いなぁ」


ウエイトレスを見つめた大我はパッと手を挙げて注文を頼んだ。


「・・・・前から思ってたんだが・・」(おまえはいったい何者だ?)

大我を横目で見ながら斉藤は言った。


「なんですか?」大我は斎藤に対してにこやかにほほ笑んでいる。


「・・・いや、なんでもない!」斉藤はグィっとビールを飲み干した


「なんなんですか~気になるじゃないですか。」


「なんでもないよ」


「今日はこれからまたゲームに入るんですか?」

大我が質問した。


「いや、昨日の箱根からずっと休み無しだ・・そろそろ限界だ。これからデリヘルでも呼んでスカッとやって寝るとするよ」


「あははは~元気ですねぇ」


「ふっそんなわけないだろ・・本当にもう寝るわ、疲れすぎだ・・」


斉藤は苦笑いしつつ手をあげて会計を頼んだ。


「ご一緒でよろしいですか?」


「ああ、こいつのウーロン茶も入れといてくれ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ