表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エリス・ミドル  作者: 飴色茶箱
46/91

2011年5月8日④ ディナービュッフェ

2011年5月8日 午後8時


二次試験合格者たちは品川に移動した後、プリンスホテルのリュクス ダイニング ハプナで夕食を食べていた。


ここはブュッフェスタイルの食べ放題形式でデートにもぴったりな上質な空間が演出されている。


2次試験合格者達から、少し離れた席で女性アナウンサーの武田美枝子、新藤亜由美、

大野明日香の3人も一緒に夕食をとっていた。


「明日香ちゃんは、もう慣れた?」春に入社したばかりの大野明日香にベテランアナウンサーの武田美枝子は聞いた。


「いえ、まだまだ、慣れないことが多くて・・皆さんに迷惑かけてますが・・でも毎日凄く楽しいです。新人なのに、この番組に参加させて頂いて感謝してます」


「私も、明日香ちゃんに負けないように頑張らないとなあ・・」苺のレアチーズケーキを食べながら新藤亜由美が言った。


「あら、亜由美はもう、すっかり人気アナウンサーじゃない」武田美枝子は亜由美に向ってそう答えた。


「武田先輩のようには、なかなかうまくいかないですよ~もっと勉強が必要ですね」


「あっ、このケーキ美味しいよ」亜由美は明日香に向って言った。


「ほんとですか?じゃあ私も取ってこようかな・・」


「それにしてもあいつよく食べるわね」武田美枝子は遠藤球男の皿を見ながら言った。

ローストビーフが山盛りに盛られている


「ええと、確か・・・遠藤さんですよね」明日香は言った。


「今日の最後の追い込み、凄かったよね、あの体で・・・」亜由美も言った。


「武田先輩は、遠藤さんに注目してるんですか?」明日香は聞いた。


「まあね、彼は面白いと思うわよ、ただ次の三次試験を突破できたらの話だけど・・たぶん一番苦手なジャンルじゃないかな」紅茶を啜りながら美枝子が答えた。


「明日香ちゃんは?注目している人、誰?」


「そうですね・・やっぱりクイズ王の三輪さんですかね」


「彼はいいわね、意外だったのは案外、運動神経がいいのよね・・でも、彼の友人の相良晋吾だったかな・・彼の方が私はいいわね」


「どうしてですか?」明日香が尋ねた。


「性格よ!相良の方がずっと大人な感じがしない?」


「確かに・・・」一次試験のインタビューを思い出しながら亜由美は頷いた。


「亜由美は?」美枝子が続けて聞いた。


「わたしは、やっぱり斎藤さんです。ちょっと心の中で応援しちゃったりして・・」


「ああ、斎藤君ね彼も試験に参加してたわね。優秀なプロデューサーだったのにね・・思い切ったことをしたわ。彼も・・」


「さて、このディナーが終わったら、早々に開始されるわよ三次試験・・仮想空間での長丁場が・・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ