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エリス・ミドル  作者: 飴色茶箱
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2011年5月8日① 二次試験前半戦終了

2011年5月8日 午前0時4分


新日本テレビのベテラン女性アナウンサー、武田美枝子は選手たちをねぎらった。


「皆さん。本当にお疲れ様でした。二次試験後半はこれより七時間後の午前七時より開始となります。なお、現在120点以上お持ちの方のみ参加資格がありますので。それ以外の方はここで脱落となります。脱落された方も今日はそちらにホテルをとっていますのでご自由にお使いください。」


「120点以上お持ちの二次試験前半突破者は得点の高い人から順に出発します。現在トップは335点です。つまり、120点の方は二百十五分後の出発となります。皆様はご自由に自分の出発時間に合わせてお集まりください。」


説明を聞いた受験者たちはすぐさま自分のおおよその出発時間を割り出した。


「最初にご説明したとおり、二次試験の後半は箱根駅伝のエース区間五区に当たるコースで大部分が山登りとなります。合格の枠は上位80人です。わずかな時間ではございますが、皆様十分に体調を整えて試験に臨んでください。今日は本当にお疲れ様でした」


美枝子は試験受験者達に深く一礼をして報道車に戻った。




疲れた表情の試験参加者達はぞろぞろとホテルに入って行った・・


「何名、二次試験前半を突破したんですか?」武田美枝子はADに聞いた。


「三百人中、118名です」


「あら、ずいぶん絞られたのね、まだ二次試験前半だというのに」


「それに、130点以上を取ったものはわずか十二名だけです」ADが付け加えた・・


「って言うことは・・十分以内に106人・・明日は大混戦になるわね」

美枝子が静かに呟いた。



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