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エリス・ミドル  作者: 飴色茶箱
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2011年3月11日 東日本大震災

2011年3月11日


亀井絵栗珠は東京駅の京浜東北線のホームにいた。

今日は人と会う約束をしている。

御堂賢一の資産を確実に手に入れるには教え子の相良晋吾がベストな人選だと思いつつも、もう一人候補をピックアップしていた。

すでに電話でコンタクトはとっている。午後17時に大井町アトレで待ち合わせている。

その彼女に会うため絵栗珠は京都から東京にやってきたのだ。


突然やってきたそれは一瞬錯覚だと思った・・

ホームに立っていると目の前に停車している中央線のオレンジの電車がグラグラと揺れているのだ。 地震だと気付いた時はホームの天井がバシバシと音を響かせた。

横にいた赤ちゃんをお母さんが守るようにベビーカーに覆いかぶさっている。


駅地下にいたら少し焦ったかもしれないわね・・・絵栗珠はそんなことを思いながら、赤ちゃんを守るお母さんを見つめていた。


「ただいま発生した地震の影響で現在運転を見合わせております。復旧作業が終わるまで、しばらくお待ちください」

駅員によるアナウンスが流れた。ワンセグでニュースを確認する。ちょうど今はお昼のワイドショーの時間帯だ。案の定どこも地震の報道をやっていた。


震源は仙台の東・・・お台場で火災発生・・・次々と情報が入ってくる。


ワンセグで情報を確認しているうちに、一回目の強い余震が襲ってきた。


この余震で絵栗珠は電車の復旧は無理だと判断した。

急いで駅をでてタクシーを拾った。

まだ道路は渋滞していない。 

「大井町におねがいします」絵栗珠は行先を告げた。


「よかったわ・・上手くつかまって。止まってくだっさってありがとうございます」絵栗珠はお礼を言った。

「お客さんほどの美人なら、そりゃあ止まりますよ」

タクシードライバーは嬉しそうに言った。


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