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第二話 異世界生活始まります!

「すいません! すいません!──」



そう言って何度も謝りながら、女神様は俺に癒やしの力をかけてくれる。



俺としてはさっきまでの記憶が曖昧なのだが、何やらとても良い気持ちだった気がしてならない。



って言うか女神様をキャッチしてからの記憶がそもそも無いのだ。なにやら、両頬がヒリヒリするのはその時の衝撃のせいだろうか?



まぁ、それはともかくとして……。



「もう、謝んなくて大丈夫っすから! おっぱいが……。いえ、女神様が空から降って来た時は驚きましたけど。気が付いたら助けなくちゃ、おっぱいが危ないって思って身体が勝手に動いただけですから」



「いえ、でも……。はい、神月流星さんのおかげで助かりました。ありがとうございま──。えっ。ちょっと待って下さい。神月流星さんはわたしのおっぱいの危険を案じて助けて下さったのですか?」



女神様はそう言って顔は笑っているが目が笑っていない。



こ、こえー。



「えっとー……。あっ! け、けど──。なんで女神様がここに? てか、なんで空の上から?」



とりあえず、話しをすり替える事にした。




「あのー。それはとてもお恥ずかしい話しなのですが。一つは転移の力をミスってしまいまして。もう一つは……」



そう言って女神様は、恥ずかしそうにもじもじとする。



その振動でおっぱいが微妙に揺れ──。って今はそうじゃない。



「……もう一つは?」



「そのー。これがこの世界の最後の戦いになるかもしれないので、女神としての職務を全うしなければと思いまして。本当は世界の創造神であっても必要以上の干渉は禁止なのですが。そのー。つい、来ちゃいました」



そう言って女神様は、可愛く笑って見せた。



あぁ、これは普通の男ならきっとイチコロだろうな。まぁ、俺にはおっぱいが可愛く笑ってる様に見えるけど。



「まぁ、つい来ちゃったのなら仕方ないっすよねー」



そう言って俺は乾いた笑いで返す。



「しかし、神月流星さんには分かって頂きたいのですが……。この世界は、持って後数年……。もしかしたら明日にでも滅びしてしまうかもしれないのです。ですから、わたしがここに来たと言う事はそれほど緊迫した状況と言う事にもなります」



女神様は、真剣な眼差しでこっちを見る。



「そのー……。世界の危機なのは分かったんすけど。そもそもなんで、魔王を倒す必要があるんっすか? まぁ、俺からしたら女神様との約束があるんで、確かに魔王には死んで貰うしかないんですけど……。こんな話しをしたら酷いかもしんないっすけど。仮に世界の人が死んだとしても、俺みたいに転生したら……」



「はい、通常であれば仮に勇者が魔王を倒せなくても、それほど世界的には問題ではありません。しかし、今回はちょっと話しが違うんです。本来であれば、魔王とは魔獣の王を指します。ですが、わたしが言う魔王とは本来なら冥界にいるはずの悪魔。その王の事を言っているんです。そして、その魔王が──」



魔王が二人存在する? いや、本来の魔王は魔獣の王で……。冥界の悪魔がなんとかで……。あぁ、だめだ。女神様のおっぱいが気になって、全然頭に入ってこねぇー。



「すいません……。あんまりよくわかんないんっすけど、魔王を倒さないと女神様のおっぱいと結婚出来ないんっすよね? じゃあ、つべこべ考えずに俺は魔王を倒してやりますよ! 粉骨砕身のおっぱいってやつですね!」



そう言って俺はガッツポーズならぬ、おっぱいポーズを決めて見せた。



俺は愛するおっぱいの為なら、火の中水の中でさえ飛び込むつもりだからな。



そして、俺の空きを見計らった様に女神様は──。



「それで、神月流星さん。空から落ちて来た時にわたしではなくわたしのおっぱいの身を案じて助けて下さったのですか?」



「いやー……。そのー……。あの……すいませんした」



言い訳を思いつかなかった俺は素直に謝った。




すると、女神様は一瞬キョトンした顔をしたかと思うとクスクスと笑った。




─────。



──。





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