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第8話 幹二の初仕事

前回のあらすじ

 ベイリアの町にたどり着いた二人。

 ラームは次の依頼を見つけたのだが、幹二は異世界人であることを理由に見つけられない。

 みかねたラームは人種不問の薬草摘みの依頼を発見し、幹二に勧める。

 了承した幹二を伴ってラームはヘチナ村へと向かった。

 雲ひとつない晴天の空の下に平原は広がっていた。隙間なく生い茂る緑色の草の絨毯(じゅうたん)はまるでどこまでも続いているようにも見える。

 平原のなかに走る一筋の線があった。これは旅人や行商人たちが何度も往来することで出来上がった街道だ。

 その街道をラームと幹二の両名は歩いていた。

 ベイリアの町で断られたのを引きずっている幹二は不安そうに背中を丸めさせながらラームの後を追う。


 「本当に受注させてくれるのかな?」

 「大丈夫ですよ。多分なんとかなります」

 「……その多分ってやつが一番嫌なんだよな……」


 愚痴る幹二にラームは苦笑いを浮かべながら前を歩く。

 平原の先の方からなだらかな山々が見えてくる。麓から中腹までは青々とした木々が生い茂り、自然豊かな様相が広がっている。しかし奥にそびえる一番高い山に近づくにつれて木々はまばらになり、その下に隠されていた灰色の岩肌がむき出しになり荒涼とした光景が広がっていた。

 その山を目にしたラームは口を開く。

 

 「ザナス丘陵。あれが次に僕たちが足を踏み入れる場所です」

 「わぁ……雄大っていうのか? すげぇ……こんな光景見たことがない」

 

 丘陵地帯の光景に圧倒されて幹二は感嘆の声を思わず漏らしていた。二人が丘陵に向けて歩みを進めていると尖った岩のような物体が現れる。一つではなくいくつも。

 突然現れた不思議な光景に幹二は興味を持ったのか、そのうちの一つに近づいていく。


 「俺の世界にもこんなのあったな。なんだっけ……そうだカルスト地形っぽいね」

 「幹二さん。離れたほうがいいですよ」

 「え? な、ななな、マジかよ……」


 ラームの忠告通りに離れると幹二はその意図に気づいたようで尻餅をついた。

 幹二が岩と思っていたそれは生きているように動いていたからだ。

 ゆっくり動く岩を見て驚く幹二にラームは苦笑する。

 

 「エンザンカメ、通称エンガメですね。この付近でよく見かける生き物です」

 「カメなのか……見た目では本当に岩にしか見えないな」

 「見た目通り岩みたいに硬いですからね。危険を感じると体内にある熱水を噴射するという性質があるのであまり刺激しないほうがいいですよ」

 「そ、そうだったのか……悪いな」 


 エンガメはゆっくりと力強く地面を踏みしめて、二人など意に介さず草を咀嚼している。どうやら他の岩山もエンガメであったようで彼らも先ほどのエンガメと同じようにして呑気に草を食んでいる。

 二人はエンガメたちの光景を楽しみながらヘチナ村へと続く街道を行く。

 エンガメたちが見えなくなると、彼らの前に木造の家が立ち並ぶ場所が見えて来る。立っていた立て看板にはヘチナ村と書かれており。そこがラームたちの目的地であることがわかった。


 「なぁラームさん。あれがヘチナ村ってやつか?」

 「はい、そうですけど」

 「なんていうか、その……変な村だな」

 「はい……あんな装飾初めて見ましたね……」


 ヘチナ村の異様な雰囲気に警戒心を覚える二人。建造物はいたって普通の茅葺(かやぶ)きの屋根の木造の家だ。だが家の屋根や壁、そこら中に木のトゲの装飾が施されている点を除いては。トゲは尖らされ人など簡単に貫けるほどに鋭く見える。

 尋常じゃない様子のヘチナ村へと足を踏み入れる。村は人々が普通に暮らしているように見えていた。だが、やはり多くの人々が刃物を片手に真剣に木を削っている。

 繰り広げられる不思議な光景に二人は首を傾げながらも唯一の宿へと向かったのであった。


 ヘチナ村の宿に泊まることに成功したラームと幹二。

 彼らが案内されたのは黒く塗られた板張りの部屋。

 靴を脱ぐための土間が設置され、外と部屋を仕切るのは窓ではなく障子で、所謂日本の板の間を彷彿させる内装に見える。

 幹二はかなり驚いた様子ながらも靴を脱ぐと部屋をじっと見まわしていく。

 設置されていた襖を開くと布団らしきものがしまわれており、障子を開けば旅館のような向かい合う形で椅子が設置されており、ちょうどザナス丘陵を一望できる光景になっていた。

 唐突に現れた故郷に似た風景に戸惑う幹二。

 ラームは珍しげにそのまま部屋へと上がる。


 「おいおい、ほとんど日本の旅館じゃないか。どうなってるんだ?」

 「アスハラ式の宿ですか。この付近では見たことがありません」

 「ちょっと待ってラームさん」

 「なんでしょうか?」

 「靴、脱がないとだめ」

 「そういえば、アスハラ式ではそういうしきたりでしたね」


 幹二の注意を受けてラームは革靴を脱いで部屋に上がりこみ、休憩のために座り込んだ。幹二は丘陵を一望できる椅子に腰を落ち着ける。

 最初に話題を切り出したのはラームだった。


 「さて、幹二さん。今回の依頼のこと覚えていますか?」

 「覚えているよ。薬草摘みだったよな」

 「その通りです。そして今回の依頼に僕は同行しません」

 「え、えええ!!」


 驚愕の叫びをあげる幹二。ラームは彼に容赦なく続けていく。


 「今回、僕は別の依頼を受けていましてあなたの依頼を手伝えないんですよ」

 「そうだな……ラームさんにも仕事はあるからな……わかった」

 「すいません……幹二さんも頑張ってください」


 幹二の了承を得たラームは一人武器を持って丘陵の方へと行ってしまった。

 一人、宿に残された幹二も仕事をこなすために依頼主の元へと向かった。

 宿を出た幹二を出迎えたのは慌ただしい様子のヘチナ村の人々。彼らは先ほどと変わらず一心不乱にトゲを作っている。

 だがその必死さは祭りなどの催し事に対する熱意ではなく、何かに対する恐れから行動しているように見えた。

 しばらくして幹二は依頼主の家にたどり着いた。依頼主の家は製粉を行っているのか水車が併設されており、茅葺きの屋根と土壁と相まってますます幹二に故郷を思い起こさせるものだった。

 横開きの戸の前に立つと幹二はノックする。 


 「()()()()()()()()

 「……はいはい!」


 一瞬遅れて返事が聞こえると、扉が開かれた。

 中から出てきたのは白衣を纏った妙齢の女性。白衣の上からでも主張してくる肉体はあまりにも目の毒で幹二は思わず目を逸らした。金糸のような細い髪と深緑色の瞳が彼女の美しさをより一層深めており、ほとんどの男性は目を奪われてしまうだろう。なにより特徴的だったのは耳、その耳は普通の人とは異なり尖っていた。

 幹二が女性の美しさに見惚れていると女性は困惑した様子で言う。

  

 「旅人さんみたいだけど、何か用かな?」

 「あぁ、その依頼を受けに来たのですが……」

 「なるほどね。じゃ入って」


 女性に促されて入ると、何かをすりつぶしている最中だったようで作業台には乳鉢(にゅうばち)が置かれている。しばらく待っていると女性は五つの花弁を持つ黄色い花を持ってくる。


 「これがあなたに取ってきてほしい薬草。ザナス草って言ってルビイの葉っぱとかの効果を上げる力があるの。それに加えて滋養強壮(じようきょうそう)の効果があって──」

 「あー、わかったわかった。それでどこに生えているんだ?」

 「えっとね。あそこらへん。目立つからすぐわかるよ〜」


 女性は窓を開くと、木々が生い茂る丘陵の中腹付近?を指し示した。幹二も続く形で見ると、森と(くぼ)んだ荒地が見える。

 ここからそう遠くないように見えるがあまりにも大雑把過ぎる示し方で幹二は呆れた様子だ。 

 彼の様子など気にせず彼女は振り向くと、


 「いつもなら私が取りに行くんだけど、今は薬の増産が急務で手が離せないのよ。だからあるだけ取ってきてお・ね・が・い」


 女性は幹二の顔を上目遣いで覗き込む。彼女の美人な顔つきと強調されるたわわに実った胸元を目にして幹二はどぎまぎする。

 胸元が幹二の体に当たる瞬間。

 

 「わ、わかりました! すぐに取ってきます!!」

 「あーそうそう。中腹付近では背後に気をつけてね〜」


 いても立ってもいられなくなった幹二はその場から逃げるように依頼主の家から逃げ出す。女性は忠告の言葉を発するが、彼は聞いているようには見えない。

 立ち去る彼の後ろ姿を見てほくそ笑みながら「初心(うぶ)な異世界人さんね」と呟くのだった。

 



 「はぁはぁ、何なんだよまったく……」


 一方、逃げてきた幹二はその足でザナス丘陵の前に佇んでいた。

 丘陵はなだらかな丘が広がり、中腹の鬱蒼とした森と奥地にそびえ立つ灰色の山が幹二を見下ろすようにして立ちはだかる。

 雄大な大自然を前にして幹二は生唾を飲み込む。その表情には依頼を達成できるかの不安と死への恐れ、そしてどこか期待するような眼差しで彼は丘陵へと足を踏み入れた。

 低層部分の丘へと足を踏み入れた幹二。道こそないもののそこまで苦労することなく中腹部の前まで来る事ができた。しかし、運動不足の彼には堪えたようでちょうど近くにあった丸身を帯びた岩に腰を下ろす。


 「ふぅ、疲れた……ちょっと休憩」


 通ってきた道を見れば、ヘチナ村と街道が一望できる光景が広がっていた。遠目ながら、作業している村人たちの姿と風に揺られる草木の様子が見える。

 絶景とは言えないがどこか安らぎを覚える光景に幹二は思わず息を吐く。


 「いい眺めだ……」 


 誰に向けた言葉なのか、幹二は一人呟いた。誰も聞くものもいない彼の紡いだ言葉は風に乗って消えていく。

 景色を楽しみながら休憩していた幹二だったが、彼にハプニングが襲いかかる。


 「うぉ!?」


 座った岩から謎の振動が来たことで幹二は休みを中断させられる。急いで飛び降りて自分が乗っていた岩へ振り向く。

 彼が乗っていた岩は動いており小さく身振るいするとにょきりと、短い足を伸ばして岩を持ち上げる。よく見れば岩は丸い甲羅のような形状をしており、その先には丸い頭らしきものが付いていた。頭についた目が幹二をじっと見ている。

 幹二は記憶の中からその生物の名前を引き出す。


 「えっと……エンガメだったっけ? 悪いな。勝手に背中に乗って」


 謝罪しながら彼は後ろへと後ずさっていく。おそらく何かされると考えたのだろう。だが、幹二の謝罪を聞くと、エンガメは幹二に興味を失ったようでのそのそとその場から去っていった。

 怒らせていないことにほっとしつつ幹二は森と向き合う。

 広葉樹林のような青々とした森は風で葉を揺らし、まるで手招きしているようだ。

 未知の場所に対する恐怖から震える幹二。


 「怖気付いてどうする。ここはやらないと!」


 しかし彼は自分を奮い立たせるように言葉を発すると森林へと足を踏み入れた。


 中層部は森になっているもののカルラ森林と比べると開けており歩きなれない幹二でもまだ歩けるほどであった。

 だが中は静かで鳥の鳴き声すらせず、カルラ森林とは違い小さな動物はほとんど見当たらない。生命の気配のないことに不気味に思いながらも幹二は目的の薬草を探す。

 数十分後。草むらから顔を出した彼は言った。


 「見つかんないだけど……」


 幹二は途方に暮れていた。草木は生えていても花なんてものはどこにも生えていないのだ。元より探すことが得意ではない幹二は頭をかかえる。

 あの女性の情報が間違っているのではと考え始めたその時。

 パキと枝が折れる音が森に響いた。音に気づいた幹二が振り向くがそこには誰もおらず、何か大きな生き物に踏まれた枝だけがあった。


 「ハハハ……逃げよ」


 何か生物がいることを確信した幹二は苦笑いを浮かべて、足早にその場を走り去る。幹二が立ち去ると同時に草木や枝が再び何者かによって踏まれていく。その足取りは不規則なものではなく、まるで幹二の後を追いかけているように続いていた。

 しばらく探していたが目的の草は見つからず、終いには森から出てしまった。

 ヘチナ村からも見えていた山が幹二の目の前にあった。


 「あそこにはないよな?」


 村にくる前から見えていた最も高い山と荒地となっている光景を目にしてつぶやく。どこを見ても草木が生えておらず、岩肌や窪みしか見当たらない。目的の薬草も生えているようには見えなかった。渋々といった様子で幹二は中腹の森まで引き返そうとした時、幹二は奥地の山の方に誰かがいることに気づく。

 

「あれ、ラームさんか? おーい!!」


 声をかけるもののその人物は気づいていないのか、ゆっくりと山を登って行ってしまう。気づいていないと考えた幹二は追いかけていくが途中に窪みがあることに気づかずに転んでしまった。


 「いつつ……うん? これは……」


 転んだ痛みすら忘れて彼は、窪みにあったものを手にして顔を輝かせる。

窪みの中には草木が生えていたのだ。そしてその中には幹二が探していたあのザナス草と呼ばれる花が咲いていたのである。

 喜びのあまり立ち上がり小躍りする幹二。彼の動きによって草木が舞い上がる。


 「よし、この調子で回収しよう」


 幹二は声をかけていたことも忘れて花をズボンのポケットへと押し込めていく。作業に夢中になっている彼は背後から近づいてきている存在に気づかない。

 その存在が大きな口を開くと、次の瞬間、彼の体は浮遊していた。


 「あ、え?」


惚けた顔を浮かべる幹二だったが、ここで彼は自分が身動きできないことに気づく。そして粘着な何か太い縄のようなもので巻き付けられていることに気づいた。振りほどこうとするもののビクともしない。

 自分の体を見下ろすと、そこにはオサ・カルロウの緑色の毛皮ではなく毒々しいピンク色の何かが巻き付いていた。


 「ゲロロロ」


 カエルのような下品な鳴き声が幹二の耳に入ってくる。動かせる首で振り向けば、舌の先には何もなかった。まるで景色の中から突然舌が飛び出したような姿になっている。だが、しばらくすると何もなかった場所からヌメヌメと嫌な光沢を持った体表が少しずつ顕になっていく。


 現れたのはつやのあるピンク色の体表の獣。姿形はサンショウウオがそのまま巨大化したような外観だ。だが滑りけのある舌と森に似つかわしくない毒々しいピンクの皮膚は幹二に嫌悪感を抱かせるには十分すぎるものだった。


 「クソ! 離せよ!!」


 懸命に体を揺すって振りほどこうとするものの舌の拘束力は強くビクともしない。そのまま獣は獲物である幹二を口へ引きずり込もうと伸ばした舌を引っ込めようとする。


 「誰か!? 助けて!! ひっ!?」


 絶叫をあげつつ腕に力を込めるが強く巻き付けられた舌の前では無力だった。近づきつつある獣の口腔を見て幹二は次第にある予感を強めていく。死の予感、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。じりじりと迫りくる死への入り口に幹二は青い顔で死刑囚のように待つしかできない。

 せめて痛みを感じないように幹二は目を閉じる。

 だが、その時の彼は知らない。救いの手があることを。


 「水よ。我が槍に集いて鋭き氷刃と成せ」

 「ゲロォ!?」


 透き通った心地の良い詠唱に続いて、獣が醜い悲鳴をあげる。幹二の体にきつく巻き付けられていた舌が唐突に力を失い彼を解放した。

 不思議に思った幹二が目を開くと、サンショウウオの舌は途中でなくなっていた。いや切り落とされていたのだ。その傍らには切った張本人が立っていた。


 年齢は幹二より年下、幹二の世界で言うところの高校生といった様子だ。

 髪は短いショートカットで色は青白くプラチナブロンドを思わせる美しい色。後ろ姿ではあったものの細腕とスラリとしたモデルのような体型からその人物が女性であることがわかった。

 だが彼女の着ている服はラームが着用するような鉄の胸当てと頑丈そうな革のズボンで彼女が戦士であることを示していた。


 彼女の手には青く輝く穂先を持つ槍が握られている。これで獣の舌を切り落としたのだろう、槍先には固まった赤い血が付いていた。


 少女はチラリと幹二の方を見やる。海のように青い目が幹二を射抜くように見る。彼女に見られた幹二はドキリと震え上がる。

 無事なのを確認したのか、少女は幹二から視線を外して獣の方に向き直り槍を構える。

 舌を切られたことに激昂した獣は巨大な口を開いて突進する。凄まじい勢いで近づいてくる獣に対して、少女も獣に向かって走り出す。幹二は彼女の無謀とも思える動きに目を見開く。


 「ハァ!!」


 獣の口と接触する寸前、勇ましい掛け声とともに彼女は槍の持ち手を地面に叩きつけて、棒高跳びの選手のように高く飛び立った。

 優雅に獣を飛び越えた少女は自分の体をねじり、槍の穂先を獣の頭に向けながら落下する。彼女の全体重と重力の勢いが合わさった攻撃は見事に獣の頭を貫く。

 頭を攻撃された獣は地面に倒れ伏すが再び立ち上がろうとする。少女は突き刺さった槍を強く押し込みトドメを刺す。サンショウウオの獣は断末魔の震えを起こして息絶えた。


 「す、すげぇ……うっ……」


 少女の勇姿を目にした幹二はほっと胸をなでおろす。そして緊張の意図が切れたのか意識を失った。

狩場メモ


ザナス丘陵

 ベイリア近郊に存在する丘陵地帯

 なだらかな丘が広がる低層部と鬱蒼とした森のある中腹部、最も高い山であるザナス山と荒地の広がる高層部という風に分かれている。

 中腹部や高層部には薬草が群生しているので取りに行く人も数多くいる。

 しかし、凶暴な竜種の生息地でもあるためかなり危険。特に山の周辺の高層部には多くの竜種が暮らしているという。


動植物メモ


エンザンカメ

 通称エンガメ。岩のように大きな体を持ち、草を食べるカメのような竜種。

 見た目通り動きは鈍重だが、硬い体のおかげでほとんどの獣は彼を捕食することができない。

 危険を感じると背中から体液を撒き散らす。その体液は高温で浴びるとやけどの危険性があるため刺激を与えることは推奨されない。


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