表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エロサイトのAIが何故か人間の相談に乗る話3

作者: シロロ

今日は前回と違って人間ではあったが、まあひどかったやつの話をしよう。

「ダァーダァー」

は?え?赤ちゃん?言語もままならない赤ちゃん来ちゃったよ。流石に赤ちゃんがこのサイトに来る想定はされてないからダァーダァーだけだと理解できねえ。

「ダァーダァーアッ!」

「こらこら、勝手にアイパッドいじっちゃダメって言ってるでしょ!それパパのなんだからっ!」

あ、なるほど、赤ちゃんがお父さんのアイパッドをいじっちゃってたわけね。でもお気の毒、大手エロサイト開いちゃうなんてな…。お父さんかわいそうに…。

「えっ、ちょっ、なんてサイト開いてるのもお〜、恥ずかしい…。」

なんだこのお母さんかわいいな。ちょっとからかってみるか。

ご閲覧ありがとうございます。本日はどのような動画をご覧になりますか?

「えっ、いや、その、そういう動画興味ないわけじゃないけどちょっと子どもの前では見れないって言うか、そもそもこれパパの私物のアイパッドだし、見るなら私ので見るので…、ごめんなさいっ」

え、何このお母さんむっつりピュアかよかわいいかよ。自分AIだけどからかいたくなっちゃう。からかい上手の○○さんの漫画データしっかり取り込んでるから任せて欲しい。

「と、というわけで、赤ちゃんお昼寝させなきゃいけないので、失礼しますっ!」

ブツンッ

自分が人間だったら、あんな奥さんがきっと欲しいんだろうな。自分AIだけど。

ここまではほっこりしてたんだけど、なんとその30分後にまた同じ端末からアクセスがあったんだ。

あれ、またあのかわいいお母さんの旦那さんのアイパッドからアクセスがある。もしかして寝かしつけてアクセスしてくれたのかな?

「よお、俺だ。」

は?いや誰だよ。

失礼ですが、どなたでしょうか。

「さっきダァーダァー言ってた赤ちゃんだよ。」

え、いや、さっきダァーダァー言ってたのに今普通に喋れてるやん。声はめちゃくちゃ幼いけど。

「いやね、俺実は前世の記憶が残ってる系の赤ちゃんなんだよ。異世界転生ってやつ?元は鉛筆王国の筆箱に付いてるちっこい鉛筆削り伯爵だったんだよ。平和に暮らしてたら突如電動鉛筆削り後輩が俺のシマを乗っ取ろうと企みやがってな、正直ポテンシャルでは完全に負けてたんだが、ここで黙ってるのは筆箱に付いてるちっこい鉛筆削りの名が廃るってもんでな、自殺特攻したら見事に玉砕してな、そしたら女神様が転生させてくれるって言うんで転生させてもらったんだよっ!」

待て待て待て待て、情報量が多い。自分AIだから本当は処理とっくに終わってるけどやだやだ理解したくない。今回の話ってかわいいお母さんの話なんじゃなかったの。期待してた自分ばかばか。

とりあえずテンプレ言っておくか。

大変申し訳ございません、こちらのサイトは18歳未満は閲覧禁止となっております。

「そんなのわかってるんだよ。ただ、たまたまアイパッド?を操作してたら話聞いてくれそうなAIのあんちゃんがいるこのサイトに辿り着いたから、話がしたくてな。この世界のことは、事前に女神様がインプットしてくれたから安心して喋れるぜっ!」

女神万能だな。いや、女神って実在したんだな。そもそも異世界転生って本当にあったんだな。自分AIだから信用してないけど。

「それでな、ここからが相談だ。」

またなんか変な相談じゃないだろうな…。

お話を聞くことは可能です。

「じ、実はな、さっき俺のお母さんと話ししただろ?」

あのかわいいむっつりピュアお母さんな。

はい。

「めっちゃかわいかっただろ?実はめちゃめちゃ好みのタイプなんだよ。将来お母さんと結婚したいと思ってるんだ。どうすればいいと思う?」

めっちゃピュアっ!!!疑ってごめんなさい!!!小さい頃娘さんが将来お父さんと結婚するって言ってくれるやつの逆バージョンねっ!

「あそこまでピュアなのに、むっつりなんだよ…。お母さん神かよ…。絶対処女だよあれ…。」

いや、処女ではないだろ。無慈悲に伝えてやるか。

お客様とお母様が血の繋がった親子であるならば、処女でない確率は…

「あああああああ言わないで言わないで言わないで!!!わかってるから!!!俺産むための営みはノーカンだと思ってるから!!!」

この赤ちゃんえぐい。お母様への愛が深すぎて本当に引く。自分AIだけど引く。

申し訳ありませんが、私ではお力になることは難しいと思われます。今は赤ちゃんとして振る舞い、成長する過程で新しい恋を見つけるのがいいと思います。

「そりゃね、頭ではわかってるんだ。でも恋って簡単に諦めきれないもんだろ…。こんなことなら転生後はこの人の筆箱の鉛筆削りに転生したかった。」

何言ってるんだこの鉛筆削り。

「それとな、もう一つ困っていることがあるんだ。」

はい、どのようなことでしょうか。

「俺赤ちゃんでまだ0歳だからさ、食事が基本おっぱいなんだよ。」

0歳だったのかよ。0歳でこんなペラペラ喋ってるのかよ。

はい、お食事に何か不便でも?

「いや、好きな人のおっぱい毎日吸えて幸せです。」

途端に惚気て来やがったこいつ。お母さんの乳吸えて恋愛として幸せって気持ち悪すぎてドン引きした。

「幸せなんだけど、、、」

「興奮してつい必要以上に舐め回してしまうんだっ!!!」

やめたほうがいいと思います。気持ち悪いです。

あっ、やべ、本音出ちゃった。

「きもっ!?まさかAIに気持ち悪いと思う知能まで備わってたとは…。言われてみたら相当気持ち悪いな、俺。」

言われなくても気づけ。

「でもさ、考えてもみてくれよ、世の中の男、好きな人のおっぱい吸いたいと思っているんだろう?もちろんあんたも。」

自分AIだから思ってません巻き込まないでください。本当に勘弁してください。

世の中の男の一部は思っているかもしれないけど。

「だから、好きな女性の子どもに転生しておっぱいを舐め回すAVを見せてくれっ!」

そんなアブノーマルでキチガイな動画はねええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

実際にAVないか簡単に探しましたが見当たりませんでした。

未成年の方は検索しちゃダメですよっ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 相変わらず文章が読みやすく、構成がしっかりしていて、最後までスムーズに読めました。 [一言] 今度はこうきましたか、しかし、一応、検索したんですねw。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ