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悪役令嬢が最強の職業(ジョブ)であった件

作者: PYON48

なろうラジオ大賞エントリーのための超短編小説です。

1000文字は短すぎます!

いずれ、もっと広がりを持たせたいと思います。

「なんか違うから!」 

 わたしは豪華な部屋でため息をついた。

 

 そう、わたしは転生者だった。

 元の世界ではアラサー彼氏なし。

 いきなりこの世界に転生したんだけど、その時女神のやつが涙ながらに言ったセリフ。


「なにもいいことがなかったんだね。

 かわいそうに…

 よしよし、特別に最強のJOBにしてやるね。

 いいよいいよ。この世界では、リア充に生きるんだよ」

 

 いやそこまでじゃないし…


 それで、貴族の令嬢に転生したんだけど、これが絵に書いたような悪徳貴族。

 領民から搾取するわ。敵対する貴族を陰謀で潰すわ。悪いことやりほうだいって感じ。

 でも、悪は必ず滅びるみたいなので、他の悪徳貴族の陰謀にはまって、お父さんは断頭台に…

 わたしは15歳ってことで許されたんだけど、奴隷落ちって、これも絵にかいたような没落物語。

 女神の言った最強のJOBってなんだったの?って感じだった。


 その上、この街のために北の魔城に住む魔王の生贄にされることになった。

 これは美女と野獣のパターン?

 魔王は本当は王子さまとかそんなやつ?って期待したんだけど、魔王のやつマジでわたしを食べようとするし…

 

 その時、わたしの力が発現した。

 急にウィンドウが開きJOBが悪役令嬢になっていること。

 それからステータスがほとんど最高なことがわかった。

 ただ運だけがゼロだったんだけど…

 それで、いままでの不運の意味がわかった。


「悪役令嬢、ぱぁぁぁんち!」

 それで、すべてが終わった。

 魔法の使い方なんかわからないし…

 なんか、いろいろステータスウィンドには表示されてたんだけどね。

 魔王はミンチになって、他の魔族たちはわたしにひれ伏したのだ。


 もちろん、街から奪われた金銀財宝をもって街に帰った。

 この国は魔王に脅かされていたのだから、幸せな国になり、わたしは地位を取り戻して、イケメン貴族とめでたしめでたし…だったはずなんだけど…


 街に帰った私は…

 引かれる引かれる…

 まあ、当然だよね。


 地位や名誉も回復されて、はれものに触るように扱われる。

 イケメン貴族に言い寄られるけど、わたしの力が目当て。

 なんとか取り入って、わたしの力をバックに権力を握ろうって下心が丸見え。

 王子でさえ、わたしの力を自分のものにしようと揉み手をしながら擦り寄る始末だった。


「クソ女神、ぶっ飛ばしてやる!」

 わたしは、自室で女神に悪態をつくのだった。


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