食い違い(仮)
お久しぶりです。小説もどきを書いているものです。もう1年近く放置していたのを更新させていただきました。
正直、まだ修正すると思いますので(仮)投稿になります。
今回は長文なので、時間があるときにゆっくり見てください!誤字報告もありましたら言ってください。
私自身も、話が繋がっているのか分かりかねていますので、よろしくお願いします!
深夜3時、人気のない路地で、街灯に照らされながらミナとマイとアネゴは睨み合いながら膠着していた。アネゴを守ろうと急に立ち上がったマイはまだ少しフラフラとしていた。それでもマイはアネゴを庇おうと前に立って動かなかった。そして、マイはミナを直視しながら喋り始めた。
「ミナ、私ね………思い出したことが沢山あるの…。だからね…今、今聞いて欲しい……の…」
息を切らしながら喋るマイを見てミナは、(スッ)と投げナイフの構えをゆっくり下げた。そして低い声でミナは言った。
「マイちゃん、今こんな状況で話す気なの?どう考えても…、今話す状況じゃないわ…。そのはずよ…」
スッとまた投げナイフをミナは構えた。
「わかってる。でも、今、話さないと…私は…私が許せなくなる……から…」
マイはアネゴの前に立ちながらジッとミナの目を見つめ続けた。数分間、膠着した後、ミナは渋々口を開いていった
「そう…。でも…まぁいいわ…。マイちゃんの過去を知っておきたい気持ちも…私の中であるようだしね…。でもね、マイちゃん。何を話したとしても状況は変わらないかもしれない。アネゴさんを殺すかもしれない。それでもいいの??」
マイは強い眼差しで答えた。
「させない。アネゴが死になら…私も死ぬから…」
「ッ!」
マイは決して、譲らなかった。ミナもまた譲るつもりなかった。二人の間に静かな火花が散った。マイもめげずにいった。
「…でもね…聞いてほしいの!アネゴにもミナにも!あの日のことを…」
マイは後ろに振り向き、アネゴを見た。アネゴはナイフが刺さった状態で静かにマイに向かって頷いて見せた。
「ミナ!」アネゴは暗黙の承諾をミナに叫んだ。
ミナはとりあえず頷いた。急いでいることもある。だが今、聞かないともう聞けないとミナはそう悟って頷いた。
そしてマイはゆっくり話し始めた。
「私と…アネゴと…会う前の話。(回想)私はね…アネゴと会う前、家から外に追い出されていたの…。それでね、夜中、私は家の玄関前で座って、お父様とお母様に許してもらおうと、反省…してずっと正座して…待っていたの。そしたら朝になって、お父様が出かけようとしていた時に、もう一回謝ったの…でも…話を聞いてもらえなかったの。そしてね…夜を3回すぎた頃には、私はもうフラフラなっていた…。…4回目の夜に私は我慢できずに家の玄関から出たの…。痛いお腹を抑えながら歩いたの…。私をすれ違う人はみんな汚れた私を笑っていたと思う。あの時は言葉がわからなかったから助けても…言えなくて…、伝えられなくて…私は、人が怖くて…人気のない山道を歩いたの…。そしたら誰かに頭を急に叩かれた…んだと思う。凄く頭が痛かった。倒れて目が覚めたらね。お腹も痛いし…寂しい…苦しい…で、私中で…何かがおきたの。そしたらね、もう…どうでも良くなっていった。自分が汚れていても気にならなくなった。そしてね、思ったの…。なんで頑張っているのかなって。でも段々となんでがんばっているのかわからなくなって…私は近くの道路で車が走ってるのを見つけて、死のうと考えた…。それが…あの日ことなの…アネゴと会ったの…」
「なるほどな。やはり第三者はいたわけなんだな。あんな山道まで誘導して殺そうとするなんてなぁ…。でも、そいつは何故、マイにとどめを刺さなかったんだ?生かす…、いや、そいつにとっての何かが起こったんだろうか…。出なきゃわざと逃すようなことはしねぇーはずだ。…なぁ…なんか心当たりねぇーのか?その…そいつについて」
マイは首を振って、否定した。
「アネゴさん、今、推理したところで状況は変わらないわよ。………でも…たしかに不思議な話よね…。その犯人ならその場でマイちゃんを殺しておしまいだったはずよね。何故、今更マイちゃんを欲しがってるのかしら…。何か引っかかる話よね」
「うん…だから聞いてほしい…最後まで…」
「マイ、無理するなよ。お前はただでさえボロボロなんだからな」
「うん、大丈夫…ありがとう。………それでね、アネゴ、ここから…なんだけど、実は私の家族の中に誰か知らない…1人の…男の人がいたの…これはさっき話した人」
「あぁ、そいつが今回の話に繋がる犯人の事なんだろ?話してくれ、そいつの事を」
「うん…、その人はね、私のお母様やお父様がいない時に指輪とかネックレスをもって、どこかに出掛けていたの。今ならわかるけど…たぶん…お金に変えていたんだと思う。お父様とお母様が帰ってきて、指輪とネックレスがないことに気づいて、その男は私に指を刺して、こう…いっていたと…おも…う「お宅の娘さんが遊んで無くしていましたよ」って、そこからお母様とお父様にひどく怒られて、その日はご飯を食べさせてもらえなかった…」
マイはどこか苦しみながら喋り続けた。アネゴは、マイに近づいて耳を傾けてマイの頭を撫でながら話を聞いた。この話はこの物語の決着になるかもしれない話だったからだ。
「それでね…どんどん指輪とかね…ネックレスがね…なくなっていったの。そして家のお金も段々無くなっていたの、私は何もしていないのに…何もしていないのに…その男の人は全部私のせいにしたの…。どうしていいか、わからなかった。お父様もお母様もその男の人を信じていたの…だから…お父様もお母様も私が話しても聞いてくれなくて…外に追い出されたの…」
マイは苦しみながら喋った。フラフラで今にも倒れそうで涙をポタポタと流しながら凄く悔しそうに話をした。アネゴが髪から手を剥がそうとマイの手を触れると指どころか腕までいっぱいに力がはいっていてアネゴは、無理に剥がすことができなかった。
そして、その話を聞いたアネゴとミナはただ、戸惑った。そんな男がいて、自分の子供を信じないで、他人の男を…親が信じるなんて…。
漂う空気は重く、その話が本当なのかわからなかった。作り話と言っても言いほどの話ではあった。でもアネゴもミナも、マイの話を真剣に聞いて言った。
「…そんなこと…してやがってたのか…。ふざけた野郎だな。マイを上手いようの利用して金を手に入れて捨てる…か…。クズがよ…。全く…聞いててぶっ殺してやろうかと思うほどに憎い奴だな。俺ら3人はその犯人の良いように動かせる手駒だったって事だよな?は!笑えねぇー話だ!だが、これで犯人の人物像がなんとなくわかった。どうするよ?ミナ?お前も今なら被害者で済むぜ?どうする?」
「はぁ…聞いてられないわね。つまり、わたしが今アネゴさんを殺すことに対して全くの無意味で無駄骨ってことなのかしらね?…ふっ、確かにそうね。よくよく考えたらそうよね。ここでアネゴさんを殺す価値なんてないわよね…。本当…色々としてやられたのね…。」
「そうだな。恨むべき相手を間違えたんだよ。ミナ」
アネゴがそう言うとミナはアネゴに近づいて、足に刺したナイフ抜き、包帯とハンカチで止血をした。そして、止血をしながらミナはヒソヒソと言った。
「私はね。今回の計画した人が直ぐそばにいるの…。たぶん、そいつが犯人だと思うわ」
「そうか。いや、そう考えるしかないよな。ミナ?そいつを捕まえることができるか?」
「無理よ。あいつはもうとっくに逃げたと思うわ。私がナイフの構えをやめた瞬間に…ね」
「チッ!…そうか。なら、あとは…マイ!全て話してくれ…」
「ここで聞くの?アネゴさん?今、全部聞かなくても…」
「いや、今聞く。今聞かないと奴にまた先越されてしまう。情報戦は誰よりも早く知る必要があるんだ。ここで聞かない選択肢はない。だからマイ!聞かせてくれ!」
マイは静かに頷いた。
「その男の人が来てからね、私は一人になったの…。お姉ちゃんもいたと思う…。お姉ちゃんはその男の人に優しくしてもらって、私だけは何もしてもらえなかったの。ご飯も水もその人が家にいる間はずっともらえなくて…私を嫌がることをずっとされ続けたの…。理由はわからなかった。私はずっと良い子にしていたのになんでなんだろうと…ずっと部屋に閉じこもっていた。でもその男の人は私の元に来て、蹴ったり叩いたりして楽しんでいたわ。そして…こう言ってた。「お前はもう誰も信じてもらえないぞ」って、言っていたと思う。あとね…これだけは思い出したことがあるの…。私が一番悔しいお話。私はお姉ちゃんとオモチャを隠す遊びをおもいついて、遊んでたの…。そしたらね、またあの男の人が来て、オモチャじゃなくて、お母様が大切にしていた…多分、指輪だったと思う。その男は…私を使って、私と一緒に隠すフリをして、私が無くしたことにしたの。もちろんお姉ちゃんは見つけられないし、男の人は私が隠したから知らないって、言って、その男に指輪を盗まれたの。今思い出せたのは…これぐ…ら…い………ごめん…なさい…」
アネゴは倒れようとしたマイを受け止めた。
「よく、頑張ったな…マイ…」
ミナはまだ犯人が側にいないか、路地の横に走ったが、やはりもうバイクはすでなく、奴はいなかった。
「ははは…。なんて様よ…。せっかくできた友達を殺そうとして手を出して。マイちゃんを苦しめて…、まんまとアイツ言いなりに動いてしまっていたのね…。ほんと、私ってば哀れだわね…。何しているのかしら………本当にッ…‼︎」
普段は明るく余裕のあるミナが子供のように…悔しそうにコンクリートの壁を殴った。ちょっと考えればわかったはずの話だったからこそ悔しかった。
その姿を後ろでマイを抱えて見ていたアネゴはそっと…ミナの肩に優しく手を当てて言った。
「落ち着けよ、気持ちはわかるがよ、今は自分に後悔する時じゃないはずだ。奴は逃げた。確信できる証拠を残してな。だから…落ち着けよ」
それもそうだった。彼女たちは一度は同盟も組んで、一緒に解決しよう!と奮闘した仲だったからだ。裏切りだけじゃなく、共犯者に上手く利用されてしまったうえに、しかもそいつが犯人だったのだから…それはいままでにないくらい屈辱的な話だった。
「お前は…お前なりに解決しようと考えたんだ。犯人も焦ってたんだろうし、お前自身も焦っちまったんだ。被害者の俺らだが、お前を責めようとは思ってねぇーよ。誰かが後ろにいるのは知っていたんだからな。こうなることも想定内だった…と言えば嘘になるが…、でも…俺は賭けに勝ったんだ。だから…俺は…もう良いんだぜ…?」
「でも!でも…私…アネゴさんを怪我させて…殺そうとして…マイちゃんにも酷いことを…」
「気にすんなって、言うのは無理があるかもしれねぇー。まぁ…それなりのケジメはつけてもらうつもりだ。ただな…投げナイフは予想外だったぜ。刺してくるとかならまだ対処はできたが、こればかりはな…。今はお互いが被害者だ。だから泣くなよ…」
「……本当に…ごめんなさい。私…どんな顔して…」
「だから、泣くんじゃねーよ。お前はよくやったんだ。マイのやつも頑張った。問題の解決に一気に近づいた。それでいいだろ?だからメソメソするなって!」
「…………ありがとう…優しいのね…。まるでアネゴさんじゃないみたいね…」
「あのさ…お前さ…、最後の一言で全て台無しにするのやめろよな…。はっはっは…」
ミナとアネゴとマイは、ミナの家に戻ってまず、警察と救急車を呼んだ。アネゴの傷を針で縫いて応急処置をした後、警察に事情を話、近くの監視カメラにバイクで去った容疑者がいないか、警察に指示を出した。
その後、アネゴとミナとマイは、冷えた体をストーブで身体を温めながら朝になるのを警戒しながら待ったのだった。
だが、相当疲れていたのかミナはテーブルにうずくまって、途中で眠った。アネゴはそっと、足をを引きずりながら二人にそっと掛け布団をかけた。二人が寝たを見て、椅子に座り、タバコを吸いながら今日の出来事を天井を眺めながら考えた。
今回の事件で分かったことはいくつかはあった。
まず1つ目は犯人は男であることが確定した。
2つ目は自分の手を汚さないで、言葉を巧みに使って人を貶める性格で証拠を残さない常習犯的な行動力があること。
3つ目は、相手も同じぐらいの情報網を持っている事だ。これが一番厄介な話だ。
今に考えれば、かなりやばい奴にからまれたんだと俺は改めて実感した。
後、あの後からミナを事情聴取をして分かったこと。どうやらミナは俺たちが街から離れていた時に若い青年に電話番号を渡されたらしい。そしてミナは電話をかけた。そして怪しいやつからマイの嘘の過去の話を聞いたそうだ。丁度、ミナもマイの情報収集していたからそこを上手く利用されて狙われたんだろう。
そして助けられる方法は俺を始末することで完了する!って事を言葉を巧みに使って誘導し、俺を狙わせた。
ミナも半信半疑だったそうだが、でもその男はマイについてかなり詳しそうに話したそうだ。マイの過去はちょっと違うだけで大体合っていたそうだ。父親の名前も母親の名前も合っていた。違うとすれば親がマイを殺そうとしていた事ぐらいだった。だが、その半信半疑のおかげで俺もマイも今回はなんとか生き残れた。そして、何故、先に逃げた俺より先にミナが回り込めたのかは、その男がすでにミナと口裏を合わせてバイクで待機していたそうだ。俺が逃げる可能性があると。だから大回りして待ち合わせることができたんだそうだ。
こう考えると、俺の行動はすでに予測されていたって事になる。まるで俺のこともよく知っているみたいで気持ちの悪い話だぜ。今回、犯人にとっての予想外だったのはマイの記憶が戻ったことだ。もし思い出してなかったら、俺もタダじゃ済まなかった。逃げたやつの特定は大体は、できそうだが、相手も相当用心深いようだし。今からでも警察と協力して捕まえる事はできないだろう。犯人野郎も相当情報収集者だろうからな。事前に用意周到に準備してたんだろうな。
まぁ、でも、今回は怪我でちょっとうごけねぇー程度で済んだ。だが、また後手に回る形になっちまった。しばらくはここにも、この町にも犯人は多分これねぇーはずだ。警察もより一層警戒をしてくれるそうだからな。これでゆっくり休養することが出来そうだがな…。あと、俺との賭けに負けてボロが少しでたからな。安心と言えば安心なんだろうが…油断はできないな。
「後は…、マイだ。こいつ…あんな嫌な思いをして、そして短時間にほとんどの記憶を思い出して、俺たちと対話して平然としていたってことだよな…。全く、どれだけ無茶なことしてんだかな…。脳への負担は相当だったはずだ。5歳の子供にこんな事させてる俺も俺だがな…。これで今の…いや、今までの真顔の理由もなんとなく理解できちまいそうだって…話だ。人を信じられなくなるって、俺も経験があるからわかる」
人が一番恐るのは人だからな。悪くない状況にはなったが、これから戦うには…とてもじゃないが今の状況じゃ無理がある話だ。今回で俺もマイも消耗した。手札も無くなった。ミナの奴も「自首することでケジメをつける」って言っていたしな…。まぁこの際、刑務所にいた方が安心だろうがな。今回の件でミナも狙われる対象になっちまったんだから。俺たちもこの地区から離れて新しい家を探さないといけねぇー。もう決着は近いはずなんだが、なかなか決定打にならない。ムカつく話だぜ。
悲惨な夜は過ぎ、明るい日差しがゆっくりと部屋を照らした。日が昇ったらアネゴは、ミナとマイを置いて、こっそり部屋を抜け出して病院に行き、怪我の治療をした。怪我の箇所は、足の甲、太ももの2箇所だった。傷口を糸でぬった。完治するまでに2週間の怪我になった。アネゴは飲み薬と塗り薬だけもらって、寝ているであろうミナとマイのいる家に気合いで帰ったのだった。
病院からミナの家に着く頃にはもう8時を回っていた。すると…ミナの家の玄関ドアにある人が立っていた。その人影は、車整備士の白ひげことガジだった。
最後まで見ていただきありがとうございます!
今回は今まで何故真顔でいたのかを書きました。それは深い傷と孤独からによるものでした。ただ、アネゴたちと関わる事で変わってきた一面もありました。って感じのそういう話です。
なんか曖昧で申し訳ないです。次回書くかもまた未定になります。ただ、今回で10万文字に達成できましたので私自身は、それで満足している部分もあります。ですが、話は続きます。なので、またお会いしましょう。
それでは!




