夢は現実(仮)
最近…、「文字数多いな…半分に割るべきか…」と思ってます。長い文字数はあまり好まれるイメージが個人的にないので…。「どうしたものか」と、新たな悩みが生まれるのであります。。。
「ずるい…?」
私は聞く。私の夢の世界に出てきた、もう一人の私に。もう一人の私は…、私とは正反対で明るく、表情が豊で、すごく楽しそうに夢の中を動き回る、明るい子。まるで踊っているみたいにわたしの周りではしゃいでいる。そして、もう一人の私は言う。
「そ!意味はなんとな〜く、わかるよね〜?…そして…あなたはたぶん思っている…。「何が…ずるいの?」てね!フフッ!」
もう一人の私は不気味に笑う。そして、もう一人の私の言う通りだった。何がずるいのか…私には…わからなかった。
「もしかして…………ずるいの意味もわからないかな〜…?」
その声は、いきなり背筋が凍るような声に変わった。まるで別の人みたいに…。私は首を振って言った。
「私は…ずるくない…」
私がそう言うと、もう一人の私はまた不気味ににっこり笑いながら話す。
「ずるくない?あっははははー!そう!そこ!面白いよね〜そういう自分は何も悪くないみたいに言うのってさ〜!さん…ざん!私に色々溜め込んでくれていたのにさーー!ずるくないなんて、おかしな話よね〜?私はこんなにもイライラしたり悲しんだり怒ったり笑ったり喜んだりさ!忙しいのにさ!本当……笑っちゃうよね?」
コロコロと声が変わる、もう一人の私。私はわからなかった。時折見せる、悲しいのか、悔しいのか、嬉しいのか、わからない顔は、私の中ではっきりわかる何かだった。私は…もう一人の私が…怖かった…。
「………あなたは…なんなの……?どうして…そんな顔するの…?」
「ん?私がどんな顔しようが私の勝手でしょ?……私は、何って…?そうねー。あなたのすべてってところかしら?あなたの欠けている心の部分!!と言えばいいのかな?…後ね、"あなた"って呼び名、なんか嫌よね〜。ん〜そうね!あなたの元の名から二文字とって〜"キナ"でいいかしらね〜!って事で、今からキナって呼んでね?」
私はわかった。もう一人の私は、私の名前を知っていること…。私が知りたいことの一つを知っている。
「そう…キナって言うのね。いい名前だと思う…」
するとキナは舌打ちをして言う。
「チッ!……褒めないでくれる?馴れ馴れしいし、気持ち悪い。私はね?怒っているのよ?マイ。あなたはね、全く本音は喋らないし、嫌な事を嫌とも言わない。辛い事からも目を背け、ひたすら逃げる事だけ考えて、前を向こうともしない。ただ死にたい、それだけで生きている。一番、腹がたつのは"助けてほしい"と言わない事。あなたの心は常に、誰にも迷惑をかけないようにって意識している事もよ!それが逆にストレスになって、自分自身、私自身を追い詰めているってわかってる?マイの周りの人達は皆、助けようと努力しているのに…あなたは何も答えてあげない。ねぇ、あなたって…なんなの?何様なの?…腹ただしいを通り越して気持ち悪いわよ」
「そんなこと…そんなことわかってる…」
「いいえ、わかってないわ」
「………………」
キナは呆れた様子でニヤリと笑って言った。
「………醜い言い合いね〜。喜びも悲しみも辛さも怒りも後悔も…、たくさんの感情を私に押し付けてさ…。楽しい?そんなことしてさー。この暗闇の空間もあなたの心そのものなのよ?そして、あなたの暗い闇の心には一筋の光も見えない。ただ、あなたと私がいるだけ。それ以外が何もない。そんなあなたはねぇ…………………もう死んじゃえばいいんじゃない?全て捨ててさ!楽になろ〜うよ〜?」
「…………………」マイはキナをずっと目を見つめながら喋らなかった。
「ねぇー死ねばいいじゃん!死ねば全てなかったことにできるよ?死んだ後はだれも悲しまないし、マキとかアネゴが言った通り!元どおりになるんだよ!苦しみから悲しみからも解放されて…、マイが一番選びたかった選択肢になるんだよ?どう!どう!?」
「………………」
それでもマイは喋らなかった。ずっと黙ったままキナのめを見つ続けた。マイのその態度に、キナは怒った。
「…………いい加減にしなよ…いい加減にしなさいよ!!!黙ってるだけで何も言わないなんて、それこそずるいわよ!!!私一人だけ喋らせてさ!答えに困ったら黙るなんて卑怯よ!!!そんなに死にたければ死ねばいいじゃん!なんで死なないの!?なんで生きてるのよ!!!惨めで…プライドも何も持たないで!!!ヒビが入った空っぽのビンみたいに生きてさ!!!なんの意味があるの!?何もかも目を背けて…周りに迷惑ばっかりかけてさ!!つまらなくないの?!つらくないの!?ねぇ!なんか言ったらどうなの?!」
キナの怒涛の叫びに、マイは重い口を開けて言った。 「…私はもう…逃げない」
「…逃げないって?逃げてるじゃない。私を無視してるじゃない!目を背けてるじゃない!現実から!いい!?私はあなたの知らないことを全部知っているのよ!?私はあなたの全てなんだよ!?だから私をもっと大切にしなさいよ!」
「うん。だから私は…あなたと…キナと仲良くなりたい。そして、全部を教えてほしい…。全部を知りたい…。全部を…返してほしい…です。おねがいします…。」
マイはアネゴがしていたように土下座をして、キナにおねがいした。マイの発言後、キナは少し沈黙して、いった。
「はぁ…そう………………それがあなたの覚悟ってやつなのね。でも…いいのね?全部を返したら、あなた…変わっちゃうかもしれないよ?ただでさえ、ボロボロの心が壊れてしまうかもしれないのよ…。それでも?」
「いい。もともとは私の問題。問題は解かないと前に進めないと思うし、変えられない。だから…いい」
「………………わかった。わかったけど、あなたの記憶は少しづつかえしていくことにするわ。今のあなたじゃ…むずかしいだろうしね。一つ一つ問題が片付いて、一人になった時にでも思い出させてあげる。思い出すタイミングもバラバラなるし、もしかしたら一気に思い出して…、心が…頭が持たなくなるかもしれない。それでも…いいのね?」
「うん…本当は怖い。だけど、アネゴやマキやミナの為にも…私も何かをしないといけないと思う。また手をつないだり、目玉焼きに何をかけるのかも言い合ったり、どこかに連れて行って…色々教えてほしい。一緒に笑い合いたい。これが…たぶん…私の本音…だと思う。だから…キナ?」
「な〜に?」
「ありがとう。すごく…優しいね」
「ん?自分自身にお礼を言ってどうするの?…はぁ…でも…、生きなよ?あなたの周りには助けてくれる仲間で溢れているんだからね。…それともう一つ、あなたの心を治すのはあなた自身ってことを忘れないでね」
「うん。けど、頑張る」
「そうね。頑張ってね。わたしはあなたの事は嫌い。でも嫌いでもないし、好きでもないから、心の扱いに気をつけてね〜!」
「うん???」
「…ってことで、さぁ!まずは二つに記憶を思い出させてあげる。頑張って解決してね。後、いい?私はあなたの心の中にいる。あなたが寝れば寝るほど、どんどん記憶が思い出していくことになるわ。だから…本当…頑張ってね。マイ」
その言葉を最後に空間が歪んで、眩しい光がマイを覆った。すると誰かの声が鳴り響いた。
(おい!マイ!起きろ!!!おい!!!)
光の中でアネゴの声が聞こえて、マイは「はっ!」と目を覚ました。
目を覚ますと服は肌にくっつくぐらい濡れていて、アネゴとミナが心配そうに私を見ていた。
「…アネゴ…?」
「起きたかマイ!すげぇーうなされたんぞ?なんども声をかけても目覚めねぇーから焦ったぞ」
「マイちゃん大丈夫?凄い汗よ?」
マイの着ていた服は目で確認できるぐらい濡れたいた。髪からも雫が垂れていた。するとマイの頭に痛みが走った。
「いっっ!!」
マイに謎の頭痛が襲った。それと同時にマイの心から何かがこみ上げてきていた。アネゴはすぐにマイに駆け寄った。
「おいマイ!?大丈夫か!?頭が痛いのか!?」
アネゴはマイのおでこに手で触って確認した。だが、熱は感じられなかった。
「熱は…なさそうだが…、おいミナ!!すぐにお茶かポカリ!あとバスタオルもだ!!!」
「わ!わかったわ!ちょっと待ってて!」
ミナは急いで部屋からでて、ポカリとバスタオルと着替えを用意してきた。アネゴはミナかバスタオルをもらうと、マイの服を全部脱がせ、裸にし、バスタオルで隅々まで汗を拭いた。ミナはポカリをコップに注ぎ込み、マイにゆっくり飲ませた。その後、新しい服を着せた。そして、マイはアネゴ達にマキの夢の話を話した。キナの夢の事は話さなかった。
「そうか。そんな夢を見たのか…。マキの野郎…夢の中で遊んでやがったんだな!こっちは忙しいって時に何してんだかなー。…まぁ、元気そうでよかったぜ」
マイは飲み物を飲みながら聞く。
「信じるの?私の夢の話?」
「う〜ん。半信半疑だな。でも、あれだけの汗と夢でうなされてると思うと、信じないわけにも…いかねぇーしな。それに、半信半疑だが…もうマイをあまり否定したくねぇーしな」
「アネゴさん…何か悪い物でも食べた?夢を信じるなんて不気味すぎて引くレベルで気持ち悪いんですけどー!」
「ミナ…てめぇ…さっきの同盟の話はどこいったんだ?今、大事なところだろ?血をみるか?あぁん!?」
「わかってるわよ!冗談に決まってるじゃない〜♡まったく〜冗談もまともに反応するなんてまだまだ子供ね!うふふ♪」
「チッ!(いつかぶっ殺してやる!!!)」
どこか懐かしいやり取りにマイはちょっと嬉しかった。マイはうつむいてしずかにアネゴに話し始めた。
「後ね、アネゴ。思い出したことが…あるの…」
「なっ!?本当か!?マイ!!その…あんまり無理に話さなくてもいいんだぞ!!まだぶっ倒れてからまだ時間は浅いんだ!急がなくても…」
「うんん〜、大丈夫。思い出したこと………私のお父さんの名前ね。名前は…"小原 玄二"お母さんの名前は…"小原 真理亜"だったと思う…」
「玄二…そうか…なるほどな…マイの口からそれが聞けてよかった。これで父親の名前は合致した」
クリスマスでの出来事がこのタイミングで実ったのはよかった。後は、俺を吹っ飛ばしたあの男の正体だけだが…。名前が分かっても奴の身元が合っているのかわからない。でも可能性は十分あるか。
話してる最中にまたマイにまた頭痛が走った
「後…は…ね…。もう一人…男の人が…いた…。お父さんとお母さんと仲良くしていた…もう一人の男の人が………いッッ!」
「おい!もういい!もう思い出すな!…もう休め、夜も遅い。もう寝る時間だ」
「でも…でも……」
「これ以上〜、話すなら…ぶん殴るかんな?いいからてめぇーは寝ろマイ!…ミナ!部屋から出るぞ!」
「あ、うん。じゃぁマイちゃんおやすみ。今日はゆっくり休んでね!この部屋はマイちゃんが使ってくれて大丈夫な部屋だから安心して!私たちはとなりの部屋で寝てるから!」
ミナはそう言いながらマイを布団に寝かせ、頭元にペットボトルの飲み物を二つ置いて、電気を消して、アネゴとミナは部屋をでたのであった。マイは扉が閉まった瞬間すぐに眠りに落ちたのだった。部屋をでたアネゴはすぐにスマホで電話をし始めた。その間、ミナはふすまの隙間からマイが寝たのを確認した。電話を終えたアネゴは、ミナと今後について話し合った。
「父親の名前が合致した。これでほとんどの答えが出た感じだ。母親の名前も警察の方で検索かけたら見事にヒットしたぜ。だか…、朗報とは言えねぇーな…」
「え?どういうことなの?どこか遠いところに行ってるとかなの?それとも行方不明とか?」
「チッ!まだその報告の方が断然マシだったぜ…。マイの母親、"小原 真理亜"は…すでに"自殺"でもう…この世には存在していない。そして…マイの父親 "小原 玄二"も最近、何者かに殺されている。遺体が見つかったそうだ。…遺体は、俺とマキとマイの3人で住んでいたアパートの側の河原で見つかったそうだ…」
「えぇ!?最近って…あなたが襲われた日じゃないの?その後に?」
「そのようだ。サツが言っていたんだ。間違いはないだろうが…一応、マイ自身にも身元確認させる必要があるだろうな…。後、マイは行方不明扱いで張り紙が作られているそうだ。しかもこのタイミングでな。チッ!髪を染める必要ができちまったじゃねぇーかーちくしょう!」
「ねぇ?私は…今の現状が…まだよくわかってないのだけど…。ど…どうなってるの?」
「マイがさっき言っていただろう…。もう一人、マイの家族と仲良くしていた奴がいるって。そいつがとりあえず、かなりヤバイやつだって事だ。ふざけやがって…!!!」
「ちょ!ちょっとちょっと!何をいきなり切れてるのよ!何がなんだが全然わからないんだけど!?」
「はぁ…。いいか?早い話が、その男性Aが、マイの家族を何かしらの方法で落としめたんだろう。そして…その男性Aの最終目的"マイの家族を殺す事と金品を奪うことだった"のなら、色々と合致する所がある」
「…じゃぁ…マイちゃんの家族はなんらかの事件に巻き込まれたって事なの?」
「そう。恐らく予想だが誘拐・殺人・窃盗って所だろな。最悪な話だな…この日本でこんな物騒な話があるなんてな。とりあえず、最悪の状況だー。ここも安全とは言えなくなっちまったかもな…。そして…奴は探し回ってやがるだろうな…マイのことを…。そして、マイ自身も、もしかしたら覚えているはずだ、男性Aの顔を…」
「それって、マイちゃんも殺されるって事になるの?」
「はぁ…今日はもういい!寝るぞ!残りは明日話す。ミンネーは大切だ」
「え!?なんで!?なんでこんな大事な所で!?」
「だーかーら!明日話すっつってんだろうが!!もう寝るぞ!!」
「えぇ…。はぁ…まぁいいわ。後、ミンネーって、なんの略語よ…」
そう言うとアネゴとミナは布団を引いて、すぐに眠りについたのだった。3月の春は、氷柱ができるぐらい残虐な話とマイの物語が交差する。
この日の出来事はアネゴたちにとっての大きな一歩となり、この問題の決着が見てきていた。そして…アネゴは、もうマイの親はいないという真実を心の奥にしまうのであった。
長文読んでいただきありがとうございます!
ついに、マイの両親のフルネームがでましたね。一応、母親は"まりあ"父親が"げんじ"って呼び名です。ここからどんどん真相解明が進むことになるでしょうし、マイに何があったのかもわかってくるでしょう…。(たぶん)
リアルが忙しいのでやはり時間はかかってきますが、また…読んでいただければ幸いです。
では、次回。来年で…(ぇ?




