アネゴのプライド【春はる編】
お久しぶりです!初の5000文字の短編になります!(ぇ
申し訳ありませんorz なんで5000文字書いたのかわかっていませんが、ストーリー的にこのぐらいになってしまいました。長文ではなく、短編で書く意識が程遠くなった。次回作です
次はもっと短く内容濃いめにを目指していきます!今後もよろしくお願いします!
あの父親らしい大男からの出会いから2ヶ月が過ぎた。季節は3月の春に近づき、だんだん晴れた暖かい日が増えてきていた。アネゴとマイは、あの日からミナの家で居候して身を隠していた。その間、アネゴはあの大男の情報を得ようと、警察と連携して探したが、何も手がかりを手に入れてられていなかった。その事にアネゴは少し焦っていた。自分の持っているカードが使えないことと、いつどこで襲われるかわからないあの男に…。
ある日の夕方、アネゴはミナの部屋の換気扇の近くでタバコを吸いながらミナと一緒にあの大男についてひたすら考えながら、悩んでいた。
「チッ!見積もりが甘かったか…。ちきしょう!あの野郎…次どういう行動をしてくるか、まったく想像がつかねぇじゃねぇーか…。しかも!何も情報が得られないどころか、相手も行動を起こしてくれねぇーからわからねぇーし。マジで不気味過ぎる話だぜ…」
「あんた…まだ腕の骨が治ってないのによく折れた手でタバコなんて吸っていられるわねぇー。それにねぇーちょっと!マイちゃんの自称お父さんについて、考えるのはいいけど……いつまで私の家に居座る気よ!後!ここは禁煙よ!禁煙!ルールぐらい守りなさいよ!……まぁ、それはそれとして、不気味ってどこが変だったの?」
「後、後ってな…。まぁ…別にいいだろ。換気扇の近くで吸ってるだからよ。腕だって医者に言われてほぼ治ってるって話だ。それに、今はあまり下手な行動ができねぇーんだ。だから仕方ねぇだろう。後、さっきの質問についてだが不気味な点をあげんなら…何故、自分の子供に対して"娘"呼ばわりなんてするんだろうなーって、思ってな」
「そうかしら?個人情報を守ったとかそんな理由じゃないのかしら?まぁ私なら普通…って、私の解釈だけど…、普通は自分の子供の名前を言った後に娘って言うよね〜?でなきゃいきなりうちの娘なんて言うのはちょっとおかしいわ?まるで…名前がないみたいじゃない。私が言ったら変だけど…。ほぼ他人扱いにも思えてしまうわね」
他人扱い…これだけを聞く限りでマイの扱いとか教育とか育て方が、どういうものなのかなんとなく想像が出来てしまいそうな話だった。
「あー!もう!マキがいればなんとかできそうなんだがな…どうしたらいいんだよ!ったくよー!」
「あなたって、マキさんいないとどこかのネジが飛んだようにだめになるわねー。まるで変人だわ。そういえば、マキさんの容態はどうなの?」
「うるせぇよ!ほっとけ!!!ふぅ……医者が言うにはな、まだ意識は戻ってねぇーんだとよ。だが…順調に回復に向かっているそうだ…。だがな…マキが完全復帰するまでにはリハビリ含めてまだ半年以上の時間がかかりそうなんだとよ。意識もまだもどらねぇーから、もっとかかるかもしれねぇーし。今は何もしてやれることはない」
「あら…そうなのね…。早く…良くなるといいわね…マキさん。……なんて、気休めなことしか言えないけどね。貴方が一番心配しているものね…。マキさんのこと…」
「あーーー!!!もう!!!マキの話は終わりだ!!!あいつにはちょっとの休暇が必要だっただけだ!!命は助かったんだ!それでめっけもんだ!」
「はぁ…そうか…それもそうね〜。……さて、改めて今ある情報整理とかしましょうよ。本当はマイちゃんの新作の服作りをしたんだけどね」
「ケッ!全くブレないお前を見ているとたまに安心する自分がいる事に恐ろしさを感じるぜ!…そうだな。まずは相手の男についてだが…俺が知っている情報は、一つは180㎝越えの男。二つ目に、歳は40〜50歳ぐらいだったかな。その次の三つ目は服装は茶色い紳士スーツだったって事とメガネをかけていた、だけか…。俺的には、バカちからある!って、事だけだなー。印象的に残ったのわ」
「そうやって聞くと、普通のどこにでもいるサラリーマンにしか想像つかないわね。それかどこかのお金持ちのおじさん?あと、バカちからって、そんなのどんな男もそれぐらい持ってるでしょそれ!いらない情報だわ」
「んなわけねぇーだろ。あいつは異常だったぜ?いる情報だ。そして…ん〜ー後は…」
アネゴとミナはマイに視線を向けて見た。するとマイは俯いて言った。
「私……パパことは…よくわからないの……………だから…何もできない…」
するとアネゴはタバコを消して、マイの肩を掴み、真正面から顔を見て説いた。
「あのなー!こっちは真剣に考えてんだぞ!?お前のために!俺たちのために!マキのためにも!それに見ろよ!この腕を!お前の父親にやられた腕だ…、ただものじゃないのはわかってんだ。……だからよ!頼むよマイ!ちょっとでもいいんだ!そろそろ…俺たちに話をしてくれてもいいんじゃねぇーかって、思うんだ!俺たちが出会った日、あの日にお前に何があったのか!!なぁ!!!話してくれよ!!!」
アネゴは真剣にマイに聞いた。目を見て、大きな声で。
「……………………」
…だが、マイはまた俯いて黙り込んだ。アネゴが無理やり話を聞こうとする光景にミナが止めにかかった。
「ちょちょちょちょっと!わざわざそんな無理して聞かなくたっていいじゃない!今までそこには触れないようにしてきたのに、すべてを台無しにするつもりなの!?それに必要なのはあの大男の対処方法だけでしょ!?何も過去を思い出させなくても……」
「そうだ。だが、それだけじゃないんだ…。あの野郎を見た瞬間思った!声を聞いて、肌でも鳥肌が立つぐらい恐怖を感じちまったんだ!初めてだったんだ…。この俺がビビるなんて!そのおかげで油断してしちまって、こんな結果になっちまったんだ。だからな!正直、今の俺じゃぁあいつには勝てない。マイを守ることも恐らくできねぇーと思うだ。だから!!!頼む!!!お前の親について教えて…教えてくれよ!!!」
そう言うと、アネゴはマイに………"土下座"し頭を床につけた。それを見たマイとミナは動揺した。
「ちょ!ちょっと!!!アネゴさん!?何やってるの!?大の大人が…子供に…子供に土下座なんてするなんて…そんな情けない事を…するなんて!!!」
それもそのはずだった。普通の人ならありえない光景だった。大の大人が子供に土下座、それはプライドがある人ほどすることは無い行為。プライドの塊であるアネゴがプライドを捨ててまでする程、ほしい情報だった。あの父親らしき最強の男に勝つために…。
「旅行でも言ったが、俺は…お前を家族として迎えたいと思っている。これは真面目な話だ!だが、俺とおまえとの間には…まだ深い溝があるのも事実だ。それは否定はできない。どう足掻いてもまだ近づけない距離にある。…でもな!俺はお前とマキと過ごしてきた日々は忘れられない…かけがえのない思い出にもなってんだ!俺は最初は嫌だった。なんでこんなやつを養わなければならねぇーのかってな。でもお前がいるだけで、マキと言い合いになったり、少しだけイベントとかして、今までにない人生の思い出と笑いがそこにあったんだ。まだたった半年の仲…。だがなマイ!俺はそれだけ本気なんだ。この状況を変えることができるのはお前の過去ついてだけなんだ!本当はこんな事したくない!したくないが選択肢がないんだ!プライドなんてくれてやる!お前と一緒になれるならプライドなんて捨ててやる!!!だから、頼む!!!マイ!!!」
大声でアネゴは言った。それを聞いたマイはいきなり体が震え始め、耳を塞ぎ、アネゴの手を振りほどき、頭を振りながら叫んだ。
「やめて…やめて…やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてーーーーーーー!!!もう話さないでー!!もう思い出させないで!!もう…何も聞きたくないの!!思い出したくないの!!知りたくないのー!!見たくないの!!………だからやめてよ…。なんで頭を下げるの…。見たくない…そんなのみたくない!!!お母さんのも見たくなかったの!!!こんなの…アネゴなんかじゃない!!!こんなのアネゴじゃない!!見たくない!!!聞きたくない!!!知りたくないのー!!!だからもうやめてーーーーーーーーーーー!!!もう私を心を冷たくしないでーーーー!!!」
マイは息を切らしながら、耳を塞ぎ、止まらない涙を流しながら辛い顔でアネゴとミナに叫び、訴えた。これまでにない大きく響き渡った叫びは終わった。その瞬間、マイは急に電池が切れたように床に倒れて気を失った。
「マ!マイちゃん!!!」ミナは急いですぐにマイを抱きかかえた。そして気を失ったマイをミナはなんども声をかけた。だが起きず、気を失いながらも「死にたい…死にたい…」と寝言を言いながら涙を流した。
こんなことは初めての出来事だった。あの無愛想で、笑ったり、怒ったりもしない。どんな感情をすら見せない。冷静で沈着で落ちついていた。真顔な少女マイがここまで取り乱す光景に、アネゴもミナも驚き、何も……喋れなかった。
その後、ミナは…マイを抱え、布団を敷いた部屋に、マイを静かに布団をおろして、寝かせた。部屋の電気を消し、アネゴとミナはマイを部屋に置いて、そっと外に外出しに行った。外は完全に暗くなっていた。今回の現象について、ミナの家の近くの公園のベンチに座って、マイについて話し合った。
「ね…アネゴさん。私たち…マイちゃん地雷を踏んじゃったのかしら…」
「はぁ…間違いなくなく踏み抜いちまった………どころじゃないな。あれは」
「……ねぇ?何が原因だったのかしら?」
「しらねぇーよ。逆に知りてぇーぐらいだ。俺は…医学には少しだけ自信がある程度なレベルだが…精神については…な…」
「そーうなのね…。なんか…大変な事になってきたわね。私もだんだんわからなくなってきた…マイちゃんのこと…。」
「そうだな。もともと大変だったんだよ。でも…これはな。いつかはぶつからねぇーといけねぇー話でもあったんだよ。立ち向かわないといけない壁で、背くことができない壁で、難しい壁なんだよ…」
「………ねぇ?貴方は…今回のマイちゃんを様子を見て、引き取って、幸せにする事なんてできるの?こんなに心を傷つけられて、いじめたりして、今回みたいに取り乱すような事してね。……引き取ってとしても、ボロボロになった原因を克服させない限り、マイちゃんの幸せな人生なんてないのよ!?私たちはも心の傷はあるけど、マイちゃんはレベルが違いすぎる気がするのよ!それに…お父さんについてもそうだし…、無理に戦わないで、逃げるって言う、選択肢もあると思うのよ」
「そうかよ。だったらじゃぁ俺たちはあの謎の男に怯えながら逃げて逃げて暮らして行けと、お前はそう言うんだな!?毎日、あの野郎の陰に隠れて…ヒソヒソ生きていくなんて、そんなの考えたくもねぇー話だ」
「私はね、あなた達とマイちゃんと、今後も会えれば…それでいいかとも思っているわ。だから逃げるのだって大切な選択しよって話じゃない!ねぇ…だから今は持ち直す事を考えないといけないところだと思うのよ?マキさんだって…」
逃げる選択肢。現実から目をそらす行為。そうすることで平凡な人生を歩むことができる。だが、根本的な問題は何も解決したわけじゃない。それを先延ばしにするだけに過ぎない。そんな行動を選ぶのは、道楽者か楽観者ぐらいのものだ。とても俺にできる選択肢ではなかった。
アネゴはベンチから立ち上がって言った。
「俺は敗者にはならない主義だ。一度やられて、はいそうですか!終わり!で…終わらせるわけにはいかねぇーんだよ。だからよ。もう一度あの野郎にリベンジするためによ、俺はまたマイと向き合って、聞こうと思っている。俺は、このまんまマイのことを何も知らないまま、何もわからないままお別れなんて、ぜってーごめんだ。あいつは俺たちの仲間あり、家族であり、俺の…片割れだ!このまま引き下がるわけにはいかねぇーんだよ」
それを聞いたミナは、大きなため息をして、仕方がないわと言わんばかりに頷いて言った。
「わかったわ。あなたがそこまでするなら、私も協力できる部分は協力するわ!マイちゃんとお別れなんて…私も嫌だもん。…でーもーね!マイちゃんいじめるようなことしたら家から追い出してやるだからね!今回限りの仲よ!!」
「ふん。上等だよ!おいだせるもんならやってみろってんだ!俺は自分の道を新しく進んでいく人間だかんな!だから宣言する。次は勝ってやるよ!ぜってーに!………ってなことでだ。新たな同盟って、ことで…いいか?」
「正直、マキさんならよかったのだけど…まぁ、今回はわかったわ…。あたし達のマイちゃん同盟に!」
「同盟とか意味不明だがな!でも…ありがとな…ミナ!」
「ふん!べ…別にお礼なんていらないわよ…まったく!なんか…調子狂うわね!」
二人はお互いに握手をし、マイの問題に立ち向かうことに二人は一時同盟を結ぶことを、アネゴとミナは誓ったのだった。3月のまだ少し寒い空気に当てられながら吹く風は、波乱を予兆しているかのように吹き荒れていた。マイの過去とは一体……。アネゴとミナは、マイに再度事情を聞くために部屋にもどったのだった。
すいません!300程増やしてます!行が長いのでまた書き直す可能性もあります!申し訳ないです!




