真顔少女マイの家【クリスマス編】
すいません。長くなりました…orz
あと、ちょっと書き直すかもです…orz
アネゴ達は、最初に真顔少女と出会った山道の場所から数キロ離れた閑静な住宅街に来ていた。建っている住宅は昭和から建っているような一軒家ばかりだった。しばらく車を走らせ、そしてとある家の前でアネゴは車を止めた。
「ここだ」
アネゴが指さしたのは駐車場付きの綺麗な2階建の一軒家だった。古い家が並んでる中で、この家だけ裕福な雰囲気を醸し出していた。
「マイ!見覚えあるだろ?」
「……私の家…」
「え!?マイの家っすか!?でも表札もないですよ!?どうやってわかったんすか!?」
アネゴはこれまでの経緯を話し始めた。
「実はあれから身の回り情報、人間関係、目撃情報、ネット、警察、ヤクザから情報を集めてたんだが…どうしてもあと一つだけ分からずじまいでな…、確信に近づけずにいた。で今回、マイがえらくしつこく絵を見ていたのが気になったから、なんとなく店屋のおっさんにあの絵の購入者の郵送先の情報を交渉して買ったんだ。で、最近の購入者の中にちょうど今から半年前の夏に買った奴がいたってだけだ」
「アネゴ……サラッとヤバイことしてないっすか……?経緯はわかりやしたが……………」
「どこでどういう人間関係を俺が築こうが俺の勝手だろ?そんなことより家に入るぞ」
「そんなことって…。(色々…ツッコませてほしいんっすけど…)でもアネゴ、家…閉まってるようっすよ?どうするんすか?」
「ふ、な〜にこんな家なんて」
そういうとアネゴは門を飛び越えて、庭に入って行った。庭には花壇と子供用のブランコが置かれていた。だが草が伸びきっており、靴の上ぐらいまで雑草が伸びていて、しばらく誰も手を加えてない感じだった。するとアネゴは窓の戸を調べ始めた。
「この窓から入れそうだな。よし。マキ!車からガムテープ!」
「え?あ、はいっす!」
マキからガムテープを受け取ったアネゴは、窓を閉める器具がある部分にガムテープを貼りまくった。そして…鈍い音とともにガラスを殴ってわって、窓の戸を開けた。
「おっし!いくぞ〜!クリスマスで周りの家の住人は出払ってるから余裕だな」
「アネゴ…不法侵入に器物破損っすよ…。大丈夫っすかね…」
「バレなきゃいいんだよ!」
そういうとアネゴは家に入っていた。
「アネゴ…凄い…」
「マイーあれはしちゃーいけないことなんっすよー(子供からしたら憧れる想像図っすかね〜)」
アネゴが入ったと同時にマキとマイも家に入ったのであった。
家の中の家具はそのままで、動かした形跡も何もなく、まるで時間が止まったかのような空間だった。
「ふ〜ん、えらく裕福な家庭だったんだな〜」
「そうっすね〜。テレビもでかいし…キッチンもピカピカっすね〜。ワインが飾られてる…。そうとう酒好きだったっんすね。マイは…何か……思い出したっすか?」
「…………」
「ふん、どうやらここには目的の物はないな。マイの部屋に行ってみるか!」
アネゴ達は1階から2階に上がり、子供の部屋を見つけ、入った。部屋には勉強用の机、本棚、ベット、クローゼット、タンス、ぬいぐるみがあり裕福な家ならよくある家具が置いてあった。そして部屋の天井にはお店で見た、あの絵が天井に飾られていた。
「あの絵っすね。間違いなくマイの部屋っすね…。しかし、天井に絵を飾るなんて凄いことしますね〜。普通は壁に立てかけるものなのに…。それに…なんか…不気味っすね…。部屋が妙に綺麗すぎる気がするっす。マイはどうっすか?自分の部屋にもどってきて」
「……あんまり…嬉しくない…」
マイの反応が微妙な感じだった。久々帰ってきて、普通なら嬉しいはずの自分の部屋なのに、さらに謎が深まる。
「そんなことはどうでもいい。問題のものがあるのかが重要だ。あればいいんだが…」
そういうとアネゴは部屋を物色し始めた。
「問題のものってなんすか?」
「バカ!こいつのアルバムか写真だ!親の写った写真があればビンゴだ」
「あ!なるほど!それさえあれば見つけられるっすね!…でもいいっすか?」
「ん〜?どういう意味だ?俺たちの目的は…こいつの親を見つけてシメるためだったはずだぞ?何を今更…、確認する必要性がある?」
「何もこんなクリスマスの日に…探さなくたって…いいかなって、思いやして。なにもこんな…マイの気持ちをえぐるようなことして…しかもこんな日にしなくても…いいじゃないっすか!」
「ああん?今更何言ってやがる?お前はマイと親密な関係になったかもしれないが…俺はそこまでこいつを許したわけじゃない。それにやっと掴んだ情報だぞ?どちらにしても早く手をうたねぇーといけねぇー問題だってあるんだぞ?わかるか!?」
緊張した空気が漂った。マイはジッとマキの横で話を聞いていた。
「いいか!?ここまで来るのにどんだけの人材と金を使ったと思ってやがる!!!お前の心情でことをやめるわけにはいかねぇーんだよ!!!わかねぇーのか!!?」
「あっしだってそんなことわかってますよ!!!なぜこのタイミングで探そうとするのか…、今日ぐらい普通にクリスマスを過ごしてもよかったじゃないっすか!!!マイは今日が初めてのクリスマスなんっすよ!…それを…今になって、マイに酷いことをした親を探すなんて意味がわからないっすよ!!!」
「あのなー!?お前もここまで来たんなら腹くくれよ!!!いちいちそいつに固執してんじゃねぇーよ!!わかんねぇーのか!?ああん!!?」
「固執してるのはアネゴの方じゃないっすか!!親をすぐに見つけて、見つけてって。そんなにマイことが嫌いなんっすか!?仲間じゃなかったんすか!!これまで過ごしてきたことは全部えんぎだったんすか!?」
お互いの意見が交差する。そんな中、マイが会話に割って入って言った。
「喧嘩は…やめて!…こんなの…見たくない…」
「ああん!?一体誰のせいだと思ってやがる!!!もともとの原因はお前だ!そんなお前に…喧嘩を止める資格なんてねぇーんだよ!!!引っ込んでろよ!!!この…死にたがりのクソガキがー!!!」
アネゴは椅子を蹴って怒鳴り散らした。
「なら…なら殺せばいいじゃない…捨てればいいじゃない!捨ててしまえば…お互いに…」
「アネゴ……マイ……やめてくださいっす!!軽率なこと言った私が悪かったっすから…。今まで何事もなく過ごしてきたじゃないっすか!!やめましょうよ!」
マキの言葉でしばらく場が沈黙した。そしてアネゴは大きなため息をして言った。
「チッ!はぁ……!わかったわかった…。やめよう…、醜いしな…」
「はぁ……よかったっす…。でもアネゴ、この際言わせてもらいやすが…、マイをあんな親の元に返すのはあっしは大反対っすよ。どう考えてもいい選択じゃないのはわかりやすでしょ…?それにあっしも…マイとも離れたくないっす…。」
「チッ!なら…なおさら早く親を探せねぇーといけねぇーんだよ。こいつは色々と時間がねぇーんだ。とりあえず、お目当のものはなかった…。撤収するぞ」
そういうとアネゴは先に部屋から出て行った。
「アネゴ…。マイもごめんっすね…急に怒鳴ったりして…怖かったでしょう?」
「うんん〜私も…ごめんなさい……」
「マイは悪くないっすよ!悪いのは全部、マイを捨てた親っすから!!さぁ!行きやしょう!」
「うん…」
その後、家を出て。周りの住人からなにか情報がないかと、その辺り家々を散策したが…何も情報が得られなかった。アネゴたちは車に乗り、家まで車を走らせた。マイはいつのまにか疲れ切っていて、車の後部座席で眠っていた。そしてアネゴ達は最終的な結論にたどり着いた。
「あれは夜逃げだな…」
「夜逃げっすか!?こんな時代に?でも…たしかにそれなら…」
「ここまで情報がないと、その可能性しかなさそうだ…。家具がそのままだったのもマイを捨てたのも経済的理由ならつじつまがあうだろ」
「そうっすね…でも、なんで山道なんかに捨てたんっすかね?そこが謎っすけど…」
「さぁ〜な。俺にもわかんねぇー。わかんねぇーからとりあえず、家帰って、パーティの準備でもすっか。日も暮れたしな。そんで…さっきは…熱くなりすぎた」
「いえいえ!あっしもすいやせん…感情的になりすぎやした…」
「はぁ〜やれやれ。こいつの苗字がわかったのが…少なからずの救いか」
「マイの苗字すか?なんすか?ずっと気になっていやしたけど!」
「小原って、苗字で父親の名前は、小原 玄二って、郵送便に書かれていた。だが夜逃げしているなら偽名を使って転々とするだろうから、あまり意味はないけどな」
「そうっすか…。結局、何もとはいいませんが…わからずじまいっすね…。でもまぁ!マイの苗字がわかったのはよかったじゃないっすか!とりあえず、家に帰ってマイの初めてのパーティーを盛大にやりやしょう!あ!ミナさんも呼んで!」
「そうだな〜。あいつは呼ばなくても来るだろ〜」
「それもそうっすね!あはは」
雪が降る夕方の空は謎を埋めるような勢いで降り注いだ。アネゴ達は家へ帰った。マイの両親の行方が結局わからないまま……
短編のはずなのに長くなって申し訳ないです!
ちょっと自信ないので、どこか変なところがあれば行ってください...orz




