ヤンキーアネゴと謎の男の子と出会い【類友編】
何か問題点があれば教えてください
ある日の深夜
アネゴとマキは仕事終え、マイとミナが待つ家に車で帰宅途中だった。
「はぁ…いや〜仕事場まで向かいに来てもらってありがとうございやす!アネゴ!」
「ふん、もういつも通りだから気にすんな。いちいち言ってたらキリないぜー」
「感謝は大切っすよ!アネゴ!」
「わかったわかった」
たわいのない会話をして、夜道を走っていた。
「しっかし寝ミィーな」
「そうっすね。あっしも今日は色々疲れやした」
「な〜マキ、なんか話題ないか?」
「そうっすね〜。そういえば、職場でうちの近所で4・5歳ぐらいの男の子がうろついてるって噂話がありやすが…」
「おいおい…それって、マイの再来じゃないだろうな〜?」
「まさかー!マイは特殊な例ですし!同じ状況の子がそうポンポンといるわけないじゃないですか!ね!」
「ね!じゃねーよ。そんな奴がポンポンいてたまるか。」
そんな噂話をしていたのが原因なのか、自宅のマンション着くと、駐車場に1人の男の子が車止めのブロック上に座っていた。
「あ…アネゴ…あれって…」
「はぁ…関わるな。これ以上、問題に関わるのはごめんだぞ…」
「でも…」
「無視だ無視!部屋に帰るぞ」
そういうとアネゴは駐車場に車を止め、子供を無視し、さっさと部屋に帰って行った。マキは男の子のことが気になり、しばらく階段の影から覗き、様子を見た。男の子は顔を俯いて、お腹をさすりながら座っていた。
数分後……………
「おいマキ!まだ見てんのか?」
アネゴが様子を見に来た。
「はい。すいやせん…やっぱり…気になりやして…」
「はぁ…お前な…。ただでさえ、マイの問題も解決してないんだぜ?これ以上の問題をつくってどうする。気持ちはわかるがなマキ。あの子の様子みろ、こんな深夜に1人、服は泥だらけ、髪の毛もグシャグシャに濡れている。おまけお腹をさすっているって事は、まともに飯も食えてねぇー状態。間違いなくあれは虐待をうけている子だ」
「そこまでわかっているなら何故…何故、助けようって思えないっすか!!!あっしは見てるだけで辛いっすよ…。マイの時もひどかったっすけど、あの子も…あんなボロボロになるまでなんでだれも助けようとしなかったのか。手を差し伸べてあげなかったのか…」
「今は現代社会は格差社会でもある。そして大人は損得感情で判断する生き物だからな。助けたところでメリットなんて一つもないからな」
「たしかにそうっすけど…。でも酷すぎます!本来大人は子供を守るものっしょ!弱い者をいじめて、見捨てて、何が大人なんっすか!あっしが夢見た大人は…そんなんじゃないっすよ!!!」
「はぁ…わかったわかった…。行くぞ」
そういうとアネゴは大きなため息し、マキと階段を降り、謎の男の子に近づいて、アネゴが話しかけた。
「おいガキ!ちょっと来い!」
「い…や…だ…」男の子は苦しそうに拒んだ。
「は?どう見てもお前、困ってんだろ?!なんとか言えや!!」
「……………………………」
「アネゴアネゴ!もうちょっと優しく!」
「あん?いちいち優しくしてられるか!!!」
「でも、状況も状況ですし…様子を…見ながら…?」
「もういい!メンドクセェ!家に引っ張っていくぞ!いちいちガキに構ってたらキリがねぇーわ!!!おら!たて!いくぞゴラァ!!」
アネゴは男の子の腕を掴み、強引に引っ張って部屋に連れて行ったのだった。
部屋へ男の子を入れると速攻、服を脱がし、風呂場へ入れたが男の子はうずくまって、動こうとしなかった。
「おい!マキ!冷凍食品のチャーハンを作っといてくれ。俺はこいつを洗う!」
「わ!わかりやした!でも大丈夫っすか?手伝わなくて?」
「大丈夫だから飯を頼む!」
「は!はい!」
アネゴは男の子に温かいシャワーを浴びせ、まず頭を洗った。その次は座らせて、体の隅々まで洗った。その後、バスタオルで体、頭を拭き、ドライヤーで髪を乾かした。濡れた服は洗濯をし、マイのコスプレ用の男性服を着せた。一通り終わる頃にはご飯ができていた。アネゴは男の子を席に座らせて、ご飯をだした。
「さぁ。食え!飯だ!」
「うん…」
男の子は恐る恐るスプーンでチャーハンすくい、食べた。その瞬間、男の子の目から涙が流れた。男の子は涙を流しながらひたすら黙ってチャーハンを食べた。そんな騒動があってか、寝ていたミナが起きてきた。
「え〜?何その子〜?」
ミナは眠そうにアネゴに聞いてきた。
「拾った。な?マキ」ニヤっとしながらマキを見た。
「ええ!はいっす!色々ありやして…」
「ふ〜ん。まぁいいけど、じゃ、おやすみ〜」
そういうと興味なさそうにそっと、マイの寝てる部屋に寝に行ったのであった。
「で?どうするんだ〜これ?」
アネゴはこの問題について、マキに聞いた。
「とりあえず、今晩は面倒見て、警察に連れて行きやしょう。事情をしれば対応してくれると思いやすし…。それに今はあっしらも体力の限界ですしね。服を乾かす時間を考えるとやはり明日の方がいいと思いやす」
「そうだな。じゃ、その子は任せたぞー。俺は寝る」
「わかりやした。おやすみっす!」
そういうとアネゴもマイとミナ寝ている部屋に入っていった。
「さて、ご飯も食べ終わりやしたね。とりあえず、一緒に寝ましょうか!」
「うん…」まだ涙目のままだった。
「あ!良い子っすね!布団、用意するっすね!」
マキはリビングに布団をしき、男の子を布団に呼んでマキと寝たのであった。布団の中でしばらく鼻水をすする音が鳴り響いたのであった。




