真顔少女は謎の男の子と出会う【類友編】
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
夏の長いようで短かったお盆休みも終わり、秋になった。アネゴ、マキも仕事に勤め始めていた。アネゴ、マキがいない間のマイの面倒はミナが担当することに決まっていた。朝・昼・夜食は5人で囲んで食べることが当たり前のようになっており、朝食を終えるとアネゴとマキは仕事に行く服に着替え、靴を履き、部屋のドアを開け、一言
「いってきますっす!マイいい子にしてるんっすよ〜!」
「いってくる。ミナ、あとは頼んだぞ」
アネゴとマキはそれぞれ挨拶をして仕事に向かって行くのが習慣になっていた。
マイも最近はニコっ!っと笑うように…なって…いた?
残されたマイとミナはと言うと…
「さて、邪魔な二人はいなくなったことだし!マイちゃん!仕事するわよ!」
「うん?家事するの…?」
「違うわよ♡マイちゃんのコスプレ衣装作りよ♡」朝からテンション高めにそう答えた。
「家事しないならしたくない…」
マイにとっては家事は何らかの心の支えになっていた。
「えぇー…せっかく…二人のいない絶好のチャンスなのに…シクシク…」ミナはいじけた。
「うん…片付け終わったら…いい…よ?」
「えぇーなんで私がしないといけないのよ…。…はぁ…わかったわ…しましょうか」
「うん、ありがとう」
ミナはしぶしぶ、マイと一緒に家事を始めた。
一通り家事を終えるとミナはこういった。
「ふぅ…マイちゃん!喉乾いてない?」
「うーん…うん!」
(よし!これは絶好のチャンスよ!マイちゃんに飲み物を買ってきてもらっいる間に、一瞬で片付けてしまうという方法で早く仕事を終わらせようという作戦よ!これであいつらが帰ってくるまで、衣装作りに専念できるわ!クククッ)
「じゃあ、これお金ね♡買い方は教えてもらってるわよね?」
「うん、これを機械にいれてボタンを押す…だけ?」
「そうそう!大丈夫そうね♡私は何でもいいから、好きなのかってきてね♡」
「うん」
そういうとアネゴのスリッパに履き替えてマイは家を出た。
「えーっと、階段を降りて…あった。……あれ?」
自販機の前に男の子が1人、自販機をジッと見つめていた。
マイは階段を引き返し、2階からその男の子を覗き見て、いなくなるの待った。外はまだ夏のなごりのせいか、暑い日差しが強く、汗が流れ続けた。
しばらくマイは男の子を遠くから観察した。
「買わないのかな…?」
すると、観察していた男の子がいきなり後ろを振り向き、急に道路に飛び出した。すると…
キキッー!!
ブレーキの音が鳴り響く中、走ってきていた車に男の子の片腕が接触した。運転手は慌てて男の子に駆け寄った。
すると男の子はスクッと立ち上がり、運転手にこういった。
「喉乾いたからジュース買って」
「え?え?君…大丈夫なの?」
「うん、大丈夫。で?買ってくれるの?」
「えぇーっと…うん、いいけど…本当に?大丈夫?」
運転手は動揺しながら何度も聞いた。とりあえず、運転手は急いでジュースを買おうとサイフを出した。
「ジュースでいいんだね。ねぇ、君、どこか痛くない?病院とか行かなくて本当にいいの?」
「だから大丈夫だって、言ってるじゃん!早くジュースちょうだい!喉乾いた!」
「わかったわかった。買うからこの事は内緒にして欲しい。いい?」
「うん!いいよ!」
運転手はジュースを買って男の子に渡すとその場から立ち去って行った。
影で見ていたマイはその男の子に興味が湧き、声をかけてみることにした。
「ねぇ、大丈夫?」
男の子はジュースを飲みながら答えた。
「あーアレ、わざとだから大丈夫だよ。」
「わざと…?わざとってなに?」
「えぇーそんなんもしらないのか?嘘だよ!嘘!」
「嘘?なんでそんなことするの?嘘はダメなんだよ!」
男の子はすこし面倒くさそうに答えた。
「あー?喉乾いたからに決まってんだろ?生きるのって、簡単じゃねぇーんだよ。俺たち子供はな……。プハーッ!美味かった!じゃぁな!」
そういうと謎の男の子はマイに軽いさよならを言って、走って、住宅街に消えて行ったのだった。この、謎の男の子はのちに、町内で大きな話題・問題になるのであった。
「ただいま、ミナ」
「はぁ…はぁ…おかえり…マイちゃん♡部屋は片付いたわよ♡」肩から息をしていた
「うん、片付けてくれてありがとう。あとお使いのお釣りとジュースね」
「わーありがとう♡よくできました♡よしよし♡そういえば遅かったけど、何のジュース買うのか迷ってたのかな?♡」
「…うん、ミナ、飲もー」
「そうだね!家事も済んだし、のんびり飲みましょうか!」
マイはあの謎の男の子については話さなかった。
今日の変わったこと【嘘をつく、謎の男の子に出会う】
今年もよろしくお願いします!




