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Jバスケット  作者: 神谷頼杜
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第4話 怒涛の新入部員入部テスト

第4話 怒涛の新入部員入部テスト


現在、大間3-0八戸。


八戸のボールで再開する。


ここでもし八戸君が外した場合かなり大間君が有利…しかしこの身長差15センチは大きすぎる。

誰もが想像すればすぐにわかる。自分自身の15センチ低い人がディフェンスなのだから、

175センチなら160センチを相手にしている。

160センチなら145センチを相手にしている。

そんな世界でシュートを妨害しなければならない…


さらに八戸はフィジカルお化けといえるその肉体も相まって…先ほどの北上戦に見せたミドルシュートもある。


八戸が選択した攻撃は…ペネトレイト!



大間の横を常人がディフェンスが反応できないレベルのスピードで1歩目が出た。


終わった…これは決まった…


誰もが諦めた空気が漂った瞬間。



大間は体を八戸に当てに行った。



これは…ファール?いや微妙だ。大間はハンズアップし、体をバリケードのようにゴール下に入れないような状態で体ごと当てている。



日本人に多い手での進路妨害でのブロッキングが取られることが無く、しかもこれはお互い張り合っている、大間君がジャンプをせずしっかり進路を塞ぎ妨害している。


ー…ほぉ~日本人のくせにしっかりしたバスケをやるんだな…


ーお前はもしかしたらしっかりバスケをしてきた人間やな…


八戸がぼそっと口にして、2歩外に踏み出した。


この瞬間、大間もシュートだとわかっている。八戸もブロック承知の上でエンドライン付近からミドルシュートを放った。



この状況はは非常に難しい。エンドラインからのシュートははっきり言ってボールの軌道は1ライン…つまり一番ブロックしやすいともいえる…が



大間の手のわずか上をボールが通り過ぎて行った。


・・・・・これは!!!!????




大間が振り返った瞬間ボールはゴールリングの奥にあたりボールは無情にもゴールに吸い込まれてしまった。




こいつは…できる…

しっかりマークがついていながら、身長差があるとはいえかなり追い込んだシュートを放たせた。これは俺の精一杯のディフェンスだ。それでも決めきるとは・・・




楽しくなりそうだな日本の高校生活は…




大間は心の中でワクワクが止まらなかった。



ータイムアウトいいっすか~?


八戸が口にする。



ーあら?全員を倒すんじゃないの?

ここで休まれるのが一番やばいと察知した杏ちゃんがどうにかしようと疑問を投げかける。


いやっ今の感じで何となくわかったっすわ…俺もバスケ部に入りまっせ!



みんなが一瞬よくわからない空気になった。



ーんん???


杏ちゃんが首をかしげる

ー大間だっけ?君とバスケができるなら、別に勝ち負けはどうでもいいお前みたいなやつがいれば俺もここで強くなれそうだからな!お前がはいるなら俺も入るぜ!




単純!!!


杏ちゃんと部員全員がズコーーーーーってなった



・・・まぁ今のシュートの時エンドラインに俺の足はわずかに掛かってた。それを全員見過ごしていたからこの空気だろうけど、俺は今のシュートでも0点だ。大間の実力はまだよくわからんが、おそらくさっきのシュートは本物だと俺は感じた。バスカンの3点プレイはできても、あのディフェンスをずっと受け続けたらおそらく勝負はわからねぇ…



ー…まぁなにより!八戸君も入ってくれるみたいだし!新入部員あわせて4名!しかもバスケ経験者が3名とうれしい誤算だわ!


杏ちゃんが大声で高々と笑っている。


ーあの~…私もマネージャーをやります。。。


雫ちゃんがか弱い声で口にした。


ーマジで!?


部員一同が歓喜の渦に飲み込まれた

杏ちゃんはまた一人取り残されている。



その浮かれた全部員に腹を立てたのか定かではないが、


杏の鬼の基礎メニュー3倍がこの後部員全員に待っているのであった。



第4話  怒涛の新入部員入部テスト Fin


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