38.大人っていいな
さんざんスポーツの悪口を書いたけれど、現在の自分はというと、まだ趣味でバレエを続けている。バレエを初めて習う人のための、入門クラスだ。一緒に習い始めた友人はとっくに中級クラスに行っているが、私には今のクラスがちょうどよい。
今の先生はまったくできていないのに
「すごくよくなりました。そうそう、それ」
と、ゾウのような欠点には目をつぶり、ノミの長所を誉めてくれる。うまくならないが、楽しくやっている。
では、もし私が子供の時にバレエを習っていたら、これだけ長い期間、続けていただろうか。
二、三年で辞めただろう。子供クラスで、いつまでたっても自分だけが上達しなければ、次第にそのクラスに居ずらくなって、辞めるしかなくなっていただろう。大人だから、上手くならなくてもいい。
上手くならなくても、プロにならなくても、楽しければいい、という習い事は楽しい。
バレエの他に、最近になってオープン・カレッジにも通っている。これも毎回、講義を受けるのが楽しい。もし試験があったら、こんなに続けていないかもしれない。
そういえば小学校の時、いつまでも課題の作文が書けずに、先生から怒られた事があった。あの時は作文に何を書けばいいか、ちっとも思い浮かばなかった。もしかしたらあの時、作文に書く内容ではなく、先生が気に入るような内容が思い浮かばなかったのかもしれない。
今は先生の目を気にせず、こんな愚痴のような文をだらだらと書いている。
職業でなければ、上手くならなくても許される。
大人っていいな。
この話はここで終わりです。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。




