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だから私はスポーツが嫌い  作者: とみた伊那
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35.カルチャーから個人教室へ

バレエを習い始めてしばらくたった頃、カルチャー教室の都合でそのクラスが廃止になってしまった。

「大丈夫よ。私が個人でやっているクラスがあるから。そこの方が丁寧に教えるから良いわよ」

と言われて、ほとんどの生徒はM教師の個人教室に移行した。私も丁寧に教えてもらえるという言葉をそのまま正直に受け止めてしまい、他の人と一緒に移った。


この個人教室には私達カルチャー組の他に、今までそこで習っていた人がいた。当然その人達は経験が長いのでうまい。例えるならばカルチャーから移ってきた人達は小学校一年生。今までの人は小学校四年生くらいの差である。

そしてレッスンの内容は急に三年生のレベルになった。

当然のこととして一年生は付いていかれない。最初のうちは苦労していたが、それでも一年生は少しずつ頑張って三年生に近づいていった。

私以外の生徒は。


しかし私は全く理解できなかった。一段ずつ階段を上がるのも大変な人間がいきなり一段から三段まで上がれと言われても、無理だ。努力しても分からない。


 そして(今までも我慢していたのだろう)、個人教室でM教師の怒りは爆発した。

M教師の怒り方は独特だった。

「いつまでも出来ないと、他の人に迷惑がかかるでしょう」

「一度で覚えないと、教師に対して失礼なのよ」

「他の人が迷惑だから、来週までにできるようになってきて」

技術を教えるのではなく、全て精神論で怒られた。バレエというものの名誉のために書くが、バレエは素人が適当に研究して真似をしてできるものではない。ちゃんとした教師に習って正しく身体を動かさないと、身体を痛めるか、そこまでいかなくても悪い癖がついてそれを直すのに何年もかかる。


レッスンに行くたびに

「できないから他の人に迷惑をかけている」

という精神的なことばかり言われ、すっかり私はバレエが嫌いになった。そしてレオタードをビリビリに破いてその教室を辞めた。


今でもそのM教師が所属しているバレエ団は嫌いだ。


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